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はじめて口内炎ができた日の娘ごはん︰冷やし鶏うどん

娘さんに、父の日につくった残りのラタトゥイユを食べさせていたらふぇーんと泣くのでどうしたのかと思ったら、口内炎ができていた。痛いときの泣き方だね、どっか痛いの?と聞くと、泣き顔でこっくり。顔が痛い、というのでなんともなってないよどこよ?とやり取りするうちに、口の中が痛いのか!と分かる。下くちびるをめくると、堂々と口内炎ができているではないですか。はーー人生初の口内炎だねぇ、としみじみしつつ、卵焼き・納豆・白ごはんでその日のごはんを終えた。

わたし自身も免疫力が下がってくるとすぐ口内炎ができるので、酸っぱい・辛いものがしみる辛さはよく分かる。保育園の給食はあまり食べられないだろうから、夕ごはんは食べやすいやさしい味のごはんにしてあげよう。

朝のうちに鶏ロースをつくっておいた。大原千鶴さんのレシピ。

この漬け汁をだしで割って、冷やしうどんにしよう。トッピングはこの鶏ロースと、長芋があるからとろろ。とろろは大好きだし、山かけにすればますます食べやすいだろう。

お迎えから帰ってきて、さっそく冷凍のうどんをレンジにかける。「おなか空いたー!」と自分から言うってことは、かなりの空腹。急げ急げ。小さいボウルに鶏ロースの漬け汁とだしを入れて味をみる。ほんの少しだけ、味噌も溶いてみた。長芋を高速でおろして、別の器に入れておく。思い付いて作り置きのなめたけをその上にちょんと乗せる。なめたけはしみるかもしれないから、とろろと混ぜる作戦。食べられなかったらなめたけをよければいい。鶏ロースを割いているとササッと寄ってきて「味見しよか?」と聞いてくるので、小さく割いたのをポイと口に入れてあげた。おいしー!と言いながら遊びに戻るかと思いきや、「もう一口食べたいなー」だって。結局5回味見した。食べられるのねとホッとする。うどんは水に一度放して洗う。しらたきを切るように包丁を入れて、長さ調整。お皿に盛り付けて、だしをかけて鶏ロースも乗せる。

空腹だったこともあり、用意したうどんはペロリと食べてくれた。なめたけとろろも好評。途中、うどんに混ぜたらそれは嫌だったらしく、別々で食べていた。食後には、ごはんが食べられなかったらと思って買って帰ったプリンまで食べた。

本当に美味しいときしか出ない「うん!うまい!!」(恐らく父ちゃんの真似)が出て、思わずハイタッチしてしまう。心を砕いて整えた食事を喜んで食べてもらえるーーーこんな嬉しいことがあるだろうか。自分の一部が確かにその人の一部になった喜び、というのか。同時にその人からの惜しみない返報に、こちらも満たされている。

青菜の煮浸しナムル(中途半端に残っていたニラと小松菜を一緒にだしで煮たものに、ちょっぴりのごま油とたっぷりのごま)と共に。

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