見出し画像

イメージ通りにできた日の夕ごはん︰蒸しなすのエスニック風

献立を考えるのは楽しいけれど、悩ましいプロセス。つくりたいものはアレもコレも、たくさんあるのだけど、「使わないといけない食材」や「献立の統一感」や「家族が好きかどうか」などを考えるとゴチャゴチャしてきて面倒な気持ちが湧いてくる。その状態を、わたしの場合「モチベーションの湧くひと品(しばしば酒とのマリアージュ)」があると突破できる。そのときそのときで冷蔵庫にある季節の食材を使ったものがいいですね。冬ならごぼうときのこのポタージュ(ワイン!赤でも白でも)やなめたけおろし(大根は辛いところで。日本酒ですな)。春は人参の唐揚げ(ビール!)や分葱のぬた(日本酒できたらぬる燗で)。これからの季節であれば「桃モッツァレラ(スパークリングワインか白ワイン)」や「蒸しなす(ビールにワインに日本酒なんでもござれ)」など。それ(と合わせる酒)を軸に、献立を組み立てることができる。組み立てるのが一気に義務的な位置付けから、娯楽になる。

今日は絶対に蒸しなすをつくろうと思っていた。なすがたくさんある(しかも皮の硬いやつは使い切って、みずみずしい小ぶりサイズ)し、何よりパクチーが手に入ったのだ。エスニック風の蒸しなすにしよう。奮発してそぼろも乗せちゃおう。みょうがもあるしスイートチリソースかわずかに残ったのもある。万全。口の中に、もうパクチーとナンプラーの香りが拡がってくるようだ。

では、蒸しなすにマッチするおかずは?夏っぽいものならなんでも合いそう。きゅうりを使おうと思うが、鶏皮が残っているので迷わず鶏皮ポン酢に決まり。豆腐もあるから、ほうれん草のおひたしをナムルっぽくして一緒に食べよう。あとはメイン…スーパーで新鮮な鰯があったので、トライしたかった「さんが焼き」に挑戦することにする。4尾の鰯、以前のわたしなら素通りしていたであろう鰯。GWに手開きをマスターしたので、一気に親しみやすくなった鰯。仕事でもそうだけど、こういうときに成長を感じる。何かを獲得したことで何かのハードルがグンと下がっていることに気付く。できることが増えた・拡がった感。

帰ってまずは野菜から下ごしらえしていく。さんが焼き用の葱を切り、しょうがも刻んでボウルに合わせておく。きゅうりを切り、みょうがやパクチーも盛り付けように下ごしらえする。生の肉や魚を触る前には、シンクを片付けて拭き上げる。特に魚は血が飛ぶこともあるから食器類は必ずしまって、切った野菜もさんが焼き用以外は別の場所によけておこう。新聞紙を用意したら、いざ。これでいいのかな?と思う要素は大いにあるが、自分なりに手開きのコツが掴めてきてる。皮を引くところが初めてで戸惑ったが、これまでより随分早く、身も残せたように思う。よしよし。あとは身をザクザク切って、葱・しょうがとみそも合わせて叩いていく。小さい骨が取っても取ってもあるのだけど、まぁあまり気にしないでおこう。片栗粉も混ぜて、焼く直前まで冷やしておく。

蒸しなすは、以前にもここで書いたがレンジで簡単につくる。

今日はレンジから出して少しそのまま蒸らしてから、なすを包んだラップごと流水で冷やしてから切った。なすの紫がキレイに残って満足。そぼろはバジル(ベランダの)を入れてつくり、みょうがとパクチーはどっさり。レシピのたれではなく、少し残っていたスイートチリソースにナンプラーとレモン汁・砂糖で調味してかけた。甘くて酸っぱいザ・エスニックなひと品。

どれもイメージ通り。どれも大好きなおかずはかり。夏の夕涼み風ディナー。まだこれからどんどん暑くなるのに今からこんな体を冷やすメニューってどうなんと思わないでもないが、自分の心がたっぷり喜んでいるからいいか。

ビールの後は日本酒にしよう。鰯のさんが焼きも上手にできた。娘さんもよく食べてくれたから、またつくろう。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?