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エヴァンゲリオンにおける「色」の意味とは。[ネタバレ禁止・閲覧注意]

シン・エヴァンゲリオンみました。

結論としては、
庵野秀明監督(とその周りにいる人達)が、エヴァンゲリオンという「虚構と現実を超えた生きた物語」をつくった。僕もおなじ時間軸でこの物語を体験できたことに感動です!

どういうこと?と思うかもしれませんが、細かく語れば、相当長くなるのでやめます。メッセージや裏の意味、深みがすごいよ・・・こんなすごいものを人は作れるんだ!!!

あー、見終わったあともずっと反芻してます。

25年経って、子供だったファンは大人になり、人によっては親になり。
シンジだった少年少女たちは、ゲンドウになったり、ミサトになったりしたわけです。とかいう、僕もそのひとりです。

アニメのセカイを卒業して、みんな現実のセカイをたくましくいきていくんだよ。震災とか、パンデミックとか、病気とか、いろんなものを乗り越えて、いきていくんだということなんだと受け取りました。

庵野秀明監督、ありがとう。そして、おやすみなさい。

すべてのエヴァンゲリオン、さようなら。(また、会いましょう)

そして、いつかいいたい、おはよう。と!



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で、いろいろあるんですけど、今回どうしても自分として記しておきたかったのが、エヴァンゲリオンにおける「色」の意味について、気づいたこと。

まずは、色がどう扱われているのか、代表的なのざっと列挙(抜けも満載はご容赦願いたい)

黒:黒き月、NEON GENESIS(TV・旧劇場版)、3号機、シンでシンジが見たリリス(?)、ゲンドウとかゼーレとかだいたい黒い(暗い)、Qの黒プラグスーツ(アヤナミタイプの初期ロット)

白:白き月、:3.0+1.0(シン・エヴァ)、シンジのプラグスーツ半分、レイのプラグスーツ、カオルくんの髪の色、量産型、ユイとかの回想シーンだいたい白い、色塗ってない下書き絵っぽくなる演出

赤:赤い海、コア化された大地、使徒やエヴァのコア、2号機、アスカのプラグスーツ、ネルフ、ミサトさんのジャケット、疑似シン化したときのシンジの目、レイとカオルくんの目の色、マリのメガネ、:1.0(序)

青:パターン青、使徒です!、青い海、零号機改、レイの髪の色(薄い青)、シンジのプラグスーツ半分、:3.0(Q)・・・緑青?

紫:エヴァンゲリオン初号機、シンでマイナス宇宙行ったときのシンジの目の色

緑:エヴァ初号機の差し色、ヴィレ、:3.0(Q)・・・緑青?

オレンジ:パターンオレンジ使徒じゃないとき、:2.0(破)、LCL

黄:最初の零号機

ピンク:マリのプラグスーツ、8号機

虹色(色んな色が混ざっているもの):ガフの扉(天使の輪みたいなやつ)、アスカとマリが最後に着るプラグスーツの装飾


なんとなく規則性が見える・・・

まずは基本的な構図は、

赤は、アダム(男)や父親
青は、リリス(女)や母親

ということかなと思います。

シンジは青白のプラグスーツに身を包み、赤と青の中間色の紫の初号機に乗って、なんか白青っぽいレイと一緒に戦います。赤いやつはだいたいよからんやつで、赤くなると、この世の終わりだし。アスカはいつも攻撃的で、困っちゃいます。でも、アスカのことはなんだかんだで好きで、前は「気持ち悪い」とか行って拒絶されちゃったけど、シンでは、なんだ(昔は)両思いじゃ~んってなってる。

でもパターン青使徒です。じゃんと言うツッコミとか、赤い目になったのはどういうこと?とかあるよね。


これに黒と白の事を考えるとちょっとおもしろくなってくる。

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黒から白となる間で、赤・オレンジ・青(緑)となってます。

過去は黒で、未来が白。なのかもしれません。
いろんな色(絵の具)が混ざりあった始まりが黒で、これは監督が、色んなものから影響され、オマージュしてきたように、作り手の世界ってカオスで真っ黒なもんなのかなと。

黒いものをぶっ壊しながら、白にしていったり、画面が真っ白になったり、色がなくなったり、作中にも白と黒の演出がたくさん出てきます。

シンジが、エヴァンゲリオンイマジナリー(架空のエヴァ)が黒いリリスに見えたとき、ゲンドウは観測する人の立ち位置によって、見え方が変わってくる的なことをマイナス宇宙で言ってたけど、見る方向が逆になれば、色の意味も逆になるとか??

とくに、白に関係するものや人の扱いが、とても重要に思います。

マリは未来の視点からきた、赤メガネの胸の大きな良いお姉さん。(未来人というわけではないと思う)
男性的な視点(赤)と、未来の白をまぜたピンクのプラグスーツ。それとも、赤と青の光を混ぜたピンクとして、赤と青の色を混ぜた紫に対する存在?

とか、

白髪のカオルくんは、何度もエヴァンゲリオンの世界をループしてきた観測者。物語の外にいるメタファー的存在で、何回もシンジを救おうとしてきた存在。

とか、

ピアノの鍵盤は、白と黒の連続だ。

とか、

今回も最後は白いスクリーンに「終劇」って書いてあったな!!!

とかとか、

まだ、まったく整理できてないが、色には厳密な意味があるはずだ!

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そして、なんといっても「スタジオカラー」社名が、色なんだ。

映画の最初に。黒ベタ画面に、白字の社名が虹色に光り輝きながらででてくる。これは、これから真っ白なキャンバス用意したから、みんなで色んな色作ってきゃいいじゃんということなのかな。


シンで、だいぶ伏線も回収されたし、わかったこともたくさんあったので、色の意味合いが解明できそう!

と思ってもう一度、序破Qシン、見直したいもんだ。


以上!

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