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「日本酒選び」と書いて、キセキと読む。

いえ、これはどう読んでも「にほんしゅえらび」ですね。少し無理がありました。

でもね、日本酒ってやっぱり奇跡(キセキ)だと思うんです。

新型コロナが世界を席巻して以降、日本酒愛に溢れる居酒屋さんや酒屋さんへの外出を自粛していた関係で、

最近はもっぱらオンライン販売で日本酒を購入してます。最初は、ちゃんとした状態で届くかなーって不安もゼロでは無かったんですが、

初めてオンラインで買った日本酒が丁寧な梱包で大事にやって来たんですね。

初回は3本だけ購入したところ、酒瓶に対する丁寧な緩衝材の巻付けはもちろん、6本用の箱の空白3本分と酒瓶の上の空白にも丁寧に緩衝材が詰められていて。

お気に入りの日本酒が届いてそれを口にできる喜びを上回るぐらい、その丁寧な心が無性に嬉しかった。

と思ったら、感染リスクの不安を抱えながらぼくの家まで丁寧に運んでくれた宅急便配達の方、そもそもこの困難な状況下で丁寧に日本酒を造ってくれた方々、

注文があるまで丁寧に保管し丁寧な梱包を施してくれた酒屋さん、そもそも酒米を丁寧に造られた農家の方々などが頭に浮かんできて。。

あ、これ、奇跡の積み重ねでぼくの元に届いたんだって、胸に来るものがあって。

日本酒は、お米と水と微生物(麹や酵母)という極めてシンプルな素材だけで、あれだけの美しい味わいを表現できる、

そんな酒造りに携わる造り手の情熱と技だけでも十分な奇跡なのに、その情熱を載せたままのお酒を口に出来るというのは、

何かもう言葉に出来ないくらい凄いことというか。ほんとに奇跡だなーって思いました。

それ以来、日本酒を選ぶという行為が何かとても貴重なことに思えて来て、

飲んでみたくなる素晴らしい銘柄がいくつもあって、どれを買うか、どれを飲むかを迷うなんて、

最高に幸せなことだなと思うようになりました。

日本酒選びは、やっぱりキセキなんです。





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