1人1人の違いを認めて、新しい未来を作っていく

ダイバーシティ(多様性)とは何か。
今まで分かっているようで理解できていなかったワード。
ネットでは「個人や集団の間に存在しているさまざまな違い」と定義されている。最近では、多様性を生かすことが事業の成長と企業の発展を促すとビジネスの世界でも注目されている言葉だ。
「なぜ今ダイバーシティーが注目され始めているのか」「ダイバーシティー化がもたらす明るい未来はどのようなものか」について書いていこうと思う。

そもそもどうしてダイバーシティーが必要になり始めたのか。
日本は資本主義の仕組みの中で、合理性や効率性を1番に求めてきた。
マイノリティの人たちは排除や差別を受けやすく、とても窮屈な思いをすることが多い。身近な例をあげると、女性と男性の考え方。女性は出産をしたら仕事を休んで育児・家事に専念し、男性は仕事に励む。このような価値観が日本の中では大部分をしめている。最近は改善されてきたといえ、実際に育休の取得率は女性が8割を超えているのに対し、男性はわずか5%に過ぎない。マジョリティを優先させる社会で、出産しても仕事を続けたいマイノリティの女性たちにはとても生きずらい世の中になっている。

もちろん、マイノリティの人たちに目を向けず、差別をしたり排除していいわけがない。もっと1人1人が生きやすい社会になった方がいいだろう。しかし、もっと重要なことはイノベーションを起こすためにはダイバーシティー化が必要不可欠になってきているということだ。これだけ社会の変化が激しい世界だ。新しい知恵を出してイノベーションを起こしていかなければ、企業も日本もどんどん世界に取り残されていく。イノベーションといっても何か世紀の大発明をするわけではない。既存の価値観ややり方に囚われず、新しい価値や何かを作っていく。そのための試行錯誤やちょっとした工夫をすることもイノベーションに含まれる。ダイバーシティ化することで、多様な考え方や経験をもった人々が集まる。そこで知と知の新しい組み合わせを起こすことが、イノベーションを起こすことに繋がっていくのだ。言われたことを素早くこなせたり、いくらPDCAをうまく回せられるからといっても、それが全てではなくなってきた。(もちろんこういうスキルも場合によっては重要。必要じゃないわけじゃない) ダイバーシティーが進行していく中で、私たちは様々な考えや価値観を受け入れて何かを生み出したり、違うものにぶつかった時に乗り越えていく力が今求められてきているのかもしれない。
ダイバーシティーの世の中が浸透していけば、あちこちで新しいイノベーションが起き、もっと1人1人が自由に生きやすい社会ができていくのかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?