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【お金とライフプラン】どこから手を付けるか困ったら、まずは家計簿をつけてみる

今回はNサロンのライフプラン部の活動の一環として、「お金のことを一緒に考えて学ぶ」がテーマの日経新聞社のコミュニティ「マネーのまなび」さんとの、日経新聞社の家計簿マイスター編集委員の小栗さん(家計簿歴25年!)から家計簿についてレクチャーをうける会に参加させて頂きました。

お金の管理が超苦手分野で、嫌なものから目を背けがちなわたしにとっては超ハードルの高いテーマなのですが、そろそろ自分のライフプランやお金と向き合いたいと思い、Nサロンの「ライフプラン部」に入って部長のkenさんはじめメンバーの指導を仰ぎながら学ぼうとしています。

(マネーのまなびについてはこちら)

▼どこから手を付けるか困ったら、まずは家計簿をつけてみる

小栗さんがセミナーで話をしていてもいつも質問されるのはだいたい次の2点に集約されるとのことで、「①まず何からやったらいいのか」「②何で運用したらいいのか」だそうです。そしてこの問いへの答えは「まず、家計簿をつけたらどうでしょうか。」に限るとのこと。

家計簿を継続するための最大のポイントは、自分が家計簿にハマれるか。

家計簿は押し付けでは続かない。うまくはまると自分にマイナスイオンが届くような気分(!)になるそうです。みんな日記と家計簿は続かない。それなのに毎年年末になると大量に本屋にその2つがおいてあるのは、来年こそはとみんな思うから。毎年買うけど続けられない、そんな人間心理がよく反映されています。

▼家計を企業経営に見立ててみる

<会社経営の場合>
 設備投資や賃金配分の決定→損益通算書や賃貸貸借票を作成
<家計の場合>
 消費行動や資産形成の決定
 →家計簿を作成(「①何からやったら」の回答)
 →資産形成の手段検討(「②何で運用したら」の回答へ)

家計簿をつけることによって、①家計に今いくらぐらい余裕資金があるのか、どこにお金がかかっているのかを把握し、②いくら運用に回せるのかを知ることで、健全な経営ができる。ということで、会社の経営と同じように、ちゃんと現状を把握しないと自己資本を運用できないため「まずは家計簿をつけるところから」というのが前項の①と②の回答となります。

▼なぜ家計簿は続けるのが大変なのか

欧米では家庭科の授業でマネーの授業がありますが、日本では大人になってからしか学ぶ習慣、お金を管理するという文化がありません。アメリカは年金もないし、保険もきかない。その分お金は自分で蓄わえていかないといけない。そのため国として制度がない分、知恵が必要となるため幼い頃から学ぶ機会が用意されているそうです。

「お金の管理をすること=生活すること」という意識が日本では根付いていない。だからお金の管理が苦手な人が多いとのことで、これについては小栗さんも危機感を抱いていらっしゃいました。

また、お金を貯めるのは楽にはできないため、お金を管理し、どれぐらいだったらストレスなく管理できるのか、自分で把握する必要があるとのことです。

自己実現したいときに、家計管理ができていないと先立つものがない。それは金額がたくさんかすくないかではない、自己実現のためにも学ばなければいけない。

▼家計簿は「オリジナル」&「シンプル」

オリジナル:生活スタイルも価値観も嗜好も人それぞれ(家族形態・食事への価値観・大事にしたいもの・趣味・どこに比重を置くかなどが違う)
     →これは市販の家計簿では管理が難しい。
シンプル:1日5分が限界(目安はYouTubeを1本見る程度)

とにかく、自分の生活スタイルに合ったフォーマットでシンプルに使えるものを利用することが家計簿継続のためには必要とのことで、小栗さんはExcelで自身の家計にあった家計簿をつくり毎日の記録は項目別に入力されているそうです。日次のものとは別に集計のための月のまとめは別シートで記録していくという手法を取られていました(月次で黒字・赤字把握)。

家計簿をつけるのは苦しく、それが嫌な人は頭の中で管理するのもいいが、現実的にしっかりと管理を行うのは難しい。しっかりと目に見えるかたちで管理をすれば赤字にならないようにブレーキをかけるように脳が意識する。それが家計管理のスタートであるとのことでした。

家計簿の項目は自分(家庭)の価値観。どの項目を並べるのか、どの区分で管理していくのか、どういう経緯で入ってきたお金なのか、そのお金はどうやって使うのか、すべてその家庭のにおかける家計の考え方次第。それぞれに合った内容で管理るのがよいとのこと。

家計簿をつけることは収支の管理をすることが目的。
これができてはじめて資産形成にたどり着くことができる。

(所感)結局、自分のライフプランを設計した上でどうしたいかがはっきりしていることが重要

今回参加してみて、まず自分が何のために資産運用をするのか、家計の管理をするのか、それを明確にすることで、自分にはどんな管理が適切なのかがわかってくるのだなと感じました。なぜ家計の管理が必要なのか、どの単位、どのスタイルなら自分は管理ができるのか、まずは自分の価値観と向き合う必要がありそうです。

ライフプランを考えるときには将来の不安に対する備え、老後や介護など、つい後ろ向きな気持ちになってしまうので、その現実と向き合えずにいつも途中で離脱をしてしまっていました。でもこれからは、自分の人生を前向きに生きていくためにライフプランという武器を手に入れられるといいな、と少しずつおもっています。

いままでどうしても「現実を受け止められない」「めんどくさい」という気持ちがまさってしまい家計簿を続けることができませんでしたが、前回参加した第1回目のライフプラン部で「あなたはまずは現状把握から!」と満場一致で言われた私らしく、自分にあったスタイルを見つけていくところからスタートしてみたいと思います。

引き続き、ライフプラン部で学んでいきたいと思います。貴重な機会をありがとうございました。

「おいしいものを食べている時がいちばん幸せそうな顔をしているね」とよく言われます。一緒においしいもの食べにいきましょう。