転載:タイの旅1日目
昔個人でやっていたブログを、もう更新しない事だし、いっそ破棄しようかと思うので何個か記事を抜粋してここに転載しておこうと思う。
2017/3/17 ラジオの仕事でタイに行った時のレポート。昔TBの布川さんが褒めてくれたので転載。
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『伊集院光とらじおと』ありがとうございました。
先日行ったタイの旅のぷれぜん。主にタイの国技ムエタイを観戦した事を喋りましたが、他にもいろいろと巡っておったのでいろいろと…
Peachに乗って那覇を22:00→バンコクに1:00
もうこの時間はどうせ寝るだけなので、移動にあてるというのは得策かも。
到着後ホテル就寝。
さあ初日は沖縄での自転車旅に引き続き、バンコクの街をゆくサイクリングツアーに応募していたのでそちらへ。気温は36℃。
倉庫から出てきたのはTREKのNAVIGATOR3.0
日本ではあんまり見かけない街乗り自転車。
太いタイヤとフロントフォークのサスペンションで悪路もスイスイ。こいつぁ頼もしそうだ。
ちなみにこのツアー参加者は僕と番組ディレクター+ドイツ人6人(男女3:3のおじさまおばさま)の計8人+ツアーのガイドさん(25歳・現地の好青年で英語が上手。日本語も少々。)
これはなかなか楽しい旅になりそうだ。
象なんか乗って、美味しいもの食べて、寺でピカピカの仏像でも見て、そして快適なサイクリング…
はやる気持ちを抑えている僕。
さあ、タイ自転車の旅に出発!
したのも束の間。
…?
なぜか自転車を船に積んで川をモーターボートで猛スピードで渡る。
バンコクはこんな感じででかい川が流れている。この川を渡って、観光地から離れて完全に郊外の方に出た、というわけ。
いわゆる観光地のマーケットとは一線を画す、生活感溢れる市場。半裸のおばさんが肉切り包丁で豪快に肉を捌いていた。
古戦場跡。
タイが独立を保つために戦った跡だそう。
…。
なんか思っていたのと違うな…。
もっとこう…世界遺産とか、観光客向けのお土産が充実しているマーケットとか、そういうのじゃなくて?
寺院に到着。
そうそう、こういう寺院。
こういう金ピカのタイならではのを観たかった。
と思っていたのだが、この寺院の一画に小さな小屋がありそこに連れて行かれると、
なんとそこにはかつてかなり徳を積んだという高僧の方のミイラが。(写真は撮らなかった)
ガイドの方の話によると、仕事40years経過しているらしい。
なるほど。
いや…
ハードじゃない?
あたくしタイ初めてなんですけど。こういうのって初っ端から観るもん?
とりあえず同行していたドイツ人のおばさまはドン引きしていた。
生前のこのお坊さんはかなりのヘビースモーカーだったらしく(そこは戒律ないのか?)みんなタバコに火をつけてお供えしていたので一本お供え。
休憩時間にガイドの方に聞いてみた。
「このツアーはどういったコンセプトなの?」
すると彼は誇らしげな顔で
「僕は、ガイドブックには載らない本当のタイを見せたいんだ」
なるほど。
君、尖ってるね。
そうかー…ガイドブックのほうで良かったけどなぁ。いや、これはこれでいいんだけど、、
確かにガイドブックにこんなむき出しの理髪店は載ってなかったなぁ。
奥には生前高い徳を積んだピカチュウ様が干からびてらっしゃるし。
それはそうと攻めた髪型の男の子だな。
とにかく、僕は図らずもなかなか攻めた感じのサイクリングツアーに参加している事が分かった。
そうと分かれば、そういう気持で楽しもう。
(しかし、この時点で市場と砲台とミイラしか見ていない僕の帰国後のプレゼンへの不安は計り知れない)
その後も「こんなとこ通るの?」的な道をズイズイと進むツアー一行。
とにかく道が細い。
しかもほとんどが両脇ないし片脇は用水路。
向こうからはバイクが来る事も。
なぜこんな道を…
しかし民家と民家の間を通ることで発展しているバンコクの市街地では決して味わえない人々の暮らしが垣間見えた。
これがガイドの人が見せたかった本当のタイ。
栄えている都市部から川ひとつ挟めばまるで別の景色。
貧しいのだろうけど、みんな笑顔で外国人の僕らに手を振ってくれるのでそうは見えなかった。
裸足で駆け回る子供、ずっと寝てる犬、半裸のおじさんおばさん。幸せって何か、少し考えたくなった。
再び自転車をボートにワイルドに寝かせ積みして川を下って昼食(美味)
そこでドイツ人の方(男性3人女性3人)と少し喋った。
なんでも同じスーパーで働く同僚らしい。
同僚で海外旅行。なんていい職場だ。
結婚してるのか、付き合っているのかとか立ち入った事は聞かない事で日本人の侘び寂びを見せつけた。
昼食後は復路。復路は延々と自転車を漕ぐ。
途中立ち寄ったこれに関しては何か全く分からなかった。タイの国花…だったかな。
細い道を走り抜け、ツアーは計8時間で終了。いやー、漕いだ。走った。
最後の川を渡る前に、ガイドの人と話した。何でもガールフレンドが日本人で、今度結婚して熊本に移住するらしい。だから日本語少し話せたのか。
仕事どうするの?と聞くと彼は誇らしげに
「これと同じようなツアーを熊本で組みたい」
…無理じゃない?
コーヒーが飲みたいです。