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鎌倉、江ノ島への一泊旅行が新婚旅行に早変わり!今でも笑えるあの話。

テレビを眺めていたら連休中の人出での混み具合かなんかの報道で、あの江ノ島が映っていた。

江ノ島が画面に出るたびに思い出すのが二十歳の頃のことなんだけど、今回はその時の思い出話を語ってみようと思う。

鎌倉、江ノ島への一泊旅行の思い出が、私たち夫婦の新婚旅行みたいなもんだった!

御多分に洩れず、私たち夫婦は駆け落ち同然のように若くして結婚したので、結婚式も挙げていなければ新婚旅行にも出かけていないのよね。(´д`)

先に就職で上京していた私が郷里の親元にいた彼女を連れ出して、強引に一緒に済むようになったというのが、私ら夫婦の新婚生活のスタートだった。

最初は反対していた彼女の両親も、郷里を遠く離れた東京で慣れない生活を始めた若い二人の結婚を、時間が経つ間に許さざるを得ない状況になっちゃったんだけどね。

義父は相当の短気者で何度も喧嘩した仲だったけど、私たち夫婦が東京に住んでいる間に何度も出稼ぎ仕事を頼まれたと言っては、上京して様子を見に訪ねて来てたんだよね。

親の愛って、子を持ってみないと分からんらしいけど、何となく分かる気もするのよ。そんな義父の3回忌も過ぎたけど、いつも思い出すのよね。(/_;)

そういうスタートを切った私と彼女だったから、結婚式を挙げることも出来ず・・・あ、今思い出した!

会社の先輩が6人だけの結婚祝いの宴を設けてくれたんだったワ。(´д`)
正確には私と仲良くさせてもらっていた寮の先輩たちに、彼女をお披露目する宴だったんで、新婚披露宴ってことになるんだろうね。^^

仲人もいなければ司会もいない仲間内の、新婚夫婦を入れて6人だけの結婚祝いの宴、嬉しかったですね!

忘れもしないけど、1月の正月休み明け早々に杉並区のアパート暮らしを始めたのよね、私が手配して準備した新居での新婚生活のスタートですよ。

彼女は1歳年上で成人していたんだけど私は未成年だったので、私の20歳の誕生日を待ってから入籍したんだけど、その間の1ヶ月弱が華の同棲期間ということになるのよ。

その短い同棲期間を経て、役所に入籍したお祝いの宴がさっきの新婚披露宴ということなんですよね。

ずいぶん前に、役所に届けに行ったときのエピソードをこちらの記事にしましたが、お時間があればご覧くださいませ。
建国記念の日を結婚記念日にしようとして失敗した話。


まさに同じ時の流れで同棲時代という漫画が連載されており、映画化されるほどの人気で話題になったんだけど、一緒に括られるのがとてもイヤだったことを覚えている。

まぁ、そんな時代でしたね。
南こうせつさんの歌う「神田川」の歌詞のまんまの生活が、私ら夫婦の日常でした。

当時、私が働いていた会社の先輩が話を付けてくれたおかげで、彼女の勤務先はすんなり決まったのよ。

その先輩は商品管理課に勤務しており、配送子会社の人たちと密な関係を持っていたのよね。

そのおかげで彼女はすんなりと、配送子会社の事務員として働くことになったのですが、その先輩こそが新婚披露宴を仕切ってくれた恩人なのね。

あぁ、今思い出しても、ありがたやありがたや、でございます。<(_ _)>

てなわけで、彼女の勤務先であるその配送子会社の本社は、私の勤務地の近くにあり、歩いても5分とかからない距離にあったんですよ。

お昼休み時間には、中間点にあった公園でデートですよ、短い時間をぬっての新婚ほやほやデートでした。

そのせいなのか、私たち夫婦はホヤが大好き、九州人なのにホヤが大好物という変わり種・・・って、その当時はね、今はホヤだって珍しくもないだろうけど、ホヤは見たことなかったんだから、お酒飲むようになるまで知らんかったね。

・・・・・・おい!

はい、わかりました、続けます。(´д`)

そんなウブな新婚時代の話です。
二人とも共稼ぎとはいえ同じグループ会社に勤務していたので、休みも合わせやすかったんですが、そんなある日の休日が2連休で取れることになったんですよ、それも二人そろって。

そこで思い立ったが吉日で、新婚旅行じゃあまりにチープで情けないんだけど、一泊でどこかに旅行しようと話し合ったんですわ。

候補地は、箱根とか湯河原や伊豆に会社の保養所があったので、そこにしようと考えたんだけど、あまり時間に縛られるのも嫌だよねってことで決まった場所が、鎌倉だったんですよ。

結局、初めての旅行は出たとこ勝負の楽しみで日帰りにしようということになって、2日連休の初日に出かけることにしたわけです。

今となっては小田急線で行ったのか、国鉄線(今のJRね)だったのかもはっきりとは思い出せないのよね・・・。(´д`;)

とにかく鎌倉に着いて、お決まりの観光コースを団体客の後ろを付いて回って勝手にガイドさんの説明をタダ聴きするという、なんとも姑息な新婚ふたり組。

お昼を持参のおにぎり弁当で済ませてからも、あちらこちらの似たような景色を見て回りいい加減に疲れたところで、江ノ島まで足を伸ばそうかと言うことになったんですね。

そして江ノ島のエスカレーターを使うか、歩いて昇るかの夫婦間協議の結果エスカレーター利用券の半券持参で何やら抽選もあるらしいと聞き込み、エスカレーターを使ったのです。

江ノ島って大きな長いエスカレーターがあるんですよ、有料だけど。
それで小高い小山の上にある神社まで行けるんですよ、当時は。って今もそうかも知れないけど。

エスカレーターの終着点まで来ると、確かに人混みが出来ている抽選所みたいな、なにやら怪しげな簡易建物が目に入ったのよね、そこがラッキーチャンスの場所。

「どうする?」
「今、混んでるみたいだから、帰りにする?」
「そうね、そうしよっか」

ってことで弁財天参りを先に済ませてから、抽選くじを引くことにしたのよね、混んでて時間かかりそうだったもんで。

女性には機嫌が悪くなるといわれている江ノ島神社と、江ノ島のはずれにある岩屋にまで足を伸ばしてから抽選所まで戻ってみたら、もう人混みは消えて数人がいるだけでした。

その列に並んで順番を待つこと数分、その間に分かったラッキーチャンスの様子が、抽選というより砂の中から小さなカギ付きの棒で、ひと掬いして目当てのモノを吊り上げるだけの仕組み。

すくった棒に何も引っかからなかったら、スカ、ハズレってことらしい。
もし引っかかっていたらジュエリーをもらえるという仕掛けだ。

ただし、そのジュエリーをもらうには加工代金が必要とのことで、この加工代金目当てのラッキーチャンスで、それを収入源にしているわけなのよ。

だから当たったら大変な目に遭うって事よね?
まぁ、そんなことがつかみ切れた頃に順番が回ってきたのね。

すると、何を思ったかそのテキ屋さんらしい人が、彼女に向かってニッコリ微笑みながら

「あぁ・・・ニホンゴ、ワカリマスカ?」

って聞いてきたのよ、分かるに決まってるよ、日本人なんだから。

「はぁ?」って私。
「・・・?」って意味がわからず私を振り返る彼女。

すると今度は
「・・・きゃんゆーすぴぃーく、いんぐりっしゅ?」
と、ぎごちない英語を使ってなおも問いかけてくる、愛想笑いたっぷりのテキ屋さん。

すかさず
「そりゃぁ分かりますよ!日本人ですから、彼女は・・・」

「あれぁ、まぁそうですか!それは失礼しました!てっきり・・・」
真っ赤な顔して、ばつの悪そうな笑みを浮かべて謝るテキ屋さん。

てっきり・・・なんだよ!
てっきり・・・フィリピーナと間違えたっつうのかい!
てっきり・・・タイランドの人にされちゃったんかい!

それとも・・・ジャマイカじゃあるまいか、なんて迷ったっつうんかい!
え? 彼女が日本人離れした色黒ちゃんだとでも言うのかい!
(心の声ここまで)

もちろん、お互いに大笑いして和やかに退散いたしましたけど、このエピソードは今でも我が家の笑える鉄板ネタでございます。

まぁ確かに彼女は間違われても仕方がないような顔でしたからね。
九州から出てきて間もない彼女は、まだ日焼けした顔が残っていたから日本人より外国人に見えたことは認めざるを得ませんけど、ね。(^_^)b

でもそこが、彼女のチャームポイントなんですよ、バッキューン!です。


まぁ、そんな笑い話の後で思い出すのもなんだけど、そろそろ帰ろうかという時刻になったんだけど、疲れたからやっぱり一泊しようかということで話がまとまったのね。

そこで江ノ島に一泊することにしたんだけど、ここでの思い出は次回の記事で披露したいと思います。

それにしても、江ノ島のエレベーター昇った先の、なにやら怪しげな抽選会場で突然、テキ屋さんみたいなオジサンに日本語わかりますか?ときかれてしまった私の彼女・・・。

かわいそうでしょ?(´д`)

外国人と間違われてしまったのは、黒かったせいだけじゃ無いと思うのよ。
だって黒いといっても褐色の肌色なんてものじゃなくって、普通の日焼け程度の顔色だったのよね、ふつうの・・・。

間違われた一番の理由が、私に頼ってくる彼女の控えめさや、私の後ろにくっついて私の顔を見上げている様子が、日本語が分からず通訳を求めている姿に見えたんだと思うのよね。

そういえば昭和の初期の頃に「ダッコチャン」という空気を入れる人形が流行ったんだけど、私の彼女も小さい頃にダッコチャンのニックネームを頂戴していたらしいから、外国人風貌の素質があったことは、間違いないんだけどさ。(´д`)

当時は色黒で活発な女の子は、みんなダッコチャンのあだ名で呼ばれていたくらい人気のダッコチャンでしたね、腕とか柱とかの棒状のものに抱きつかせる事が出来るのがダッコチャンだったんで、どこにでもいたもんです。

そんなダッコチャンのように、私の腕に抱きついていた若き日のあの彼女は今も相変わらず・・・。(´д`;)

まぁ上京して間もない頃の、ほんとに懐かしい思い出なんですよ、ね。

ってことで 今回は
鎌倉、江ノ島への一泊旅行が新婚旅行に早変わり!今でも笑えるあの話。」だったけど、笑えましたかね?(^^ゞ

この話の続きはまた記事にしてお届けしたいと思います。

では!

ダッコチャンでも のほほんと。


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