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快適なWeb会議のための良いヘッドセット探し

Web会議ツールなどを利用したテレカンを快適に(ストレスを溜めないようにするにはヘッドセットの性能は案外重要だ。iPhoneに付いているEarPodsとかも悪くないが、多少周囲の雑音が多い場所とかだとしんどくなる。

昔からテレカンといえば会議室に集まってテーブルの真ん中にスピーカーフォンを置き、お互いに聞き取りにくい音声を必死に聞きながら行うものだったが、たまの会議なら良いけど日常的にあらゆる場所で個々がテレカンに参加するようになると通話品質にストレスを溜めている場合ではない。

そんなこともあって、うちでは全社員(少人数だけど)にヘッドセットを配布している。良いヘッドセットを使って個別にWeb会議システムに接続して参加する。それでテレカンは劇的に快適になる。良いヘッドセットは個人で買うとそれなりな買い物だが、社員1人1人に必要な必要経費だと思えば高い部類でもない。

そう考えたのは2年前くらいだったが、ヘッドセット選びはなかなか難航した。ヘッドセットをあれこれ試せるような場所はなかったので、価格のバランスとカタログスペックで選び、試しながら今に行き着いてはいるので、これまで試してきたヘッドセットを書き残しておく。

小型のBluetoothヘッドセットいくつか

当初は小型で取り回しの良い小型のヘッドセットから試し始めたが、残念ながらこのタイプのヘッドセットで良いものには辿りつけなかった。

自分らで試したのは下記の2つ。

静かな環境であればどちらも悪くはなかったのだが、M70は周囲の環境音も敏感に拾いすぎてうるさく、Voyager 5200は音はそんなに悪くなかったが特筆するほどでもなく、装着感が自分たちには合わなかったので、全員分を購入する気にはなれなかった。

Voyager 5200が下記のBlackwire 5200くらいの音質であれば他のヘッドセットにも挑戦したと思うが、Voyager 5200それなりに高額な部類に入っていたため、お金をかけるのは止めて切り口を変えることにした。

音質、装着感は完璧だった有線ヘッドセット「Blackwire 5200」

電話はさておき、ことテレカンへの参加は自分の机の上にPCを置いて使うことが多い。

PCで利用することが主体で音質を重視するのであれば、何も小型である必要もワイヤレスである必要もなく、コールセンターで利用されるようなオーバーヘッド型でマイクが口元に届いているタイプのヘッドセットを選んだら良いのではと考えた。

で、価格と機能のバランスで選んだのがプラントロニクスの「Blackwire 5200」。現在すべてのメンバーに支給しているヘッドセットはこれ。

価格はVoyager 5200と同じくらい。PCへの接続は基本USB接続だが、イヤホンプラグも付いているのでスマホにも繋げられる。口元に届くマイクの性能は高く、USB接続の場合はうまく周囲のノイズを排除してくれる。装着感もとても良い。

最も重視していたマイクの音質も自分たちが求めていたもので、多少騒がしい環境でもストレスなく会話ができるようになった。

以前公開したコピペテックラジオもこのヘッドセットを利用して収録している。内容はさておき音質についてはこのくらいキレイになるってのを確認できるので、適当に飛ばして聴いてみてください。

有線だとしんどいこともある

音質も装着感もほば完璧だったBlackwire 5200だが、使い続けていくと欲も出てくるもので、当初は気にならなかった有線ならではの制約にストレスを感じる用になってきた。

例えば、ミーティングの途中に荷物が届いたり、飲み物を取りに行きたくなったりすると、ヘッドセットを外さなければいけない。外す際にケーブルがちょっと絡んだりもするし、外すしている間の会話も聞けなくなってしまう。

また、ヘッドセットに慣れてしまうと、主にPCと接続して使うWeb会議だけでなく、スマホにも繋いで電話でも使いたくなってくる。これは有線でもケーブルやアダプターを用意すれば接続はできるのだが、電話のためにわざわざ用意するのは中々面倒だ。

ワイヤレスヘッドセットを購入

ということもあって、ワイヤレスヘッドセットを改めて試したくなった。Blackwire 5200の経験を踏まえてオーバーヘッド型で口元に届くマイクがついたワイヤレスヘッドセットだ。

ワイヤレスなので多少高額になるのは仕方がないが、機能や性能のランクがBlackwire 5200と似たようなもので、価格とのバランスが良いものを探した結果として選んだのが「Jabra Evolve 65」。

選んでいて気づいたのが、オーバーヘッド型のBluetoothヘッドセットはバッテリー持続時間が長いのが良い。このEVOLVE 65も14時間持ち、一日中ずっと装着しっぱなしでも使えてしまう。

また、Jabra製品に共通してそうだが、EVOLVE 65は複数の機器に同時に接続できるため、PCに繋いでWeb会議に参加している最中に電話がかかってきたら、そのままスマホに繋いで電話に出ることもできる。まあ、この機能のせいで少々接続が不安定になっている感も否めないが、便利は便利だ。

で、使い始めた結果、有線で感じていたケーブルの取り回しや、テレカン中にも自由に移動できるようにの移動になったので言うことなし。。。と、言いたいところだが、残念ながらマイクの音質はBlackwire 5200と比べると多少劣るようだ(少しこもった音になる)。

この音質の問題と、自分以外のメンバーは電話をあまり利用しないこともあって、全員のヘッドセットをワイヤレスに変えるところまでは至ってはいないが求められたら配布するつもり。他のヘッドセットを試すかもしれないが。

より良いものが欲しくなる分野

今は日中(仕事中)の大半をヘッドセットをしたまま過ごしている。Web会議や電話をしているときはもちろん、それ以外でも何かしらの音声コンテンツを聴くために使い、電話がかかってくればそのまま出る。

この、ヘッドセットによって常につながっている感覚はスマホを持つことに近い気がする。スマホによって常にネットに繋がっている状況になったが、ヘッドセットを使っているとその枠が広がる。

と、考えているとまた欲が出てくる。一度検討を断念した小型のBluetoothヘッドセット。

最近だとAirPods ProJabra Elite 75tなどの完全ワイヤレスイヤホンは気になるところ。流石に趣味的すぎるのと価格的にも個人で買うしかないが、衝動的にBONX  miniを支援してしまったので、これを試してからまた考えようと思っている。

「BONXはいつでもどこでも、隣にいるかのように話せる」というBONX miniのうたい文句は自分の理想だが、このBONX miniを利用してもBlackwire 5200のような音質にはならないだろうし、そもそもそこまでは考えてもいないだろう。わからないけど。

ただまあ、いずれは超小型のヘッドセットを付けて、本当に隣にいる人と話しているかのようにテレカンができる時代が来てくれることだろう。単純に小型化、高性能化を望んでしまうってことは、まだまだこれからの分野なのだと思う。

楽しみがまだまだあるってことは良いことだな。

Photo by Petr Macháček on Unsplash

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