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読書感想連想文

#読書感想文 で何か書こうかなと思い好きな作品の節をいくつもデタラメに思い出してみていた。

背後の高い窓から夕焼けの空が見え、鴎かもめが、「女」という字みたいな形で飛んでいました。
ー「人間失格」太宰治
そういうときは、いつも仔兎のように身体が震え、頬が熱くなったものだった。
そうだ。松太郎が好きだったから。おちかのなかには、十四の小娘の本気があった。

ー「おそろし」宮部みゆき
老人はいつも海を女性と考えていた。それは大きな恵みを、ときには与え、ときにはお預けにするなにものかだ。
たとえ荒々しくふるまい、禍いをもたらすことがあったにしても、それは海みずからどうにもしようのないことじゃないか。

ー「老人と海」アーネスト・ヘミングウェイ
「さっきの子宮の話だな」
ー「などらきの首」澤村伊智

何時間でも挙げられると思うが、こうして垂涎の文章を自ら打ってみると、露骨に女だ男だがああだこうだという名文が好きなことはわかった。永遠に交わらない所が好きなのだろう。

で、だ。
江戸川乱歩の「陰獣」について、寒川が静子に対して言う
「もうこれ以上、ぼくを操らんで下さい。」
というセリフが絶対にあったはずなのだが書籍からは見付からなかった。映画にあったのだろうか。

子供を産んでからはとても澄ましてばかりいられはしないので、激しい肩凝りを少しでも癒しに家電屋と見付ければ所構わずマッサージチェアに座ってみて「お~」と言うようになっていた私であるが、江戸川乱歩に代表作をひとつ挙げろと言われても乱歩好きなら夜が明けてしまうのことは前提に、進歩しすぎたマッサージチェアに座るとどうしても「人間椅子」を思い出さざるを得ない。

そして昔、父が好きだったイカ天のビデオを見返すと「人間椅子」というバンド名でネズミ男の格好をして歌っている男がいたことを思い出す。
幼心に不安になったルックスに
「あの人が人間椅子だったのか!」と不躾ながら知ったのはつい先日であった。
早速調べてみて私は思わず歓喜した。

独り見知らぬ畦道行けども行けども行けども針の山
ー「針の山」人間椅子 ←サイトリンク

そうだそうだこの感じだよ…!とやはり唾を垂らしていると、
俺の穢れた臓腑を死んでる予定の母親貪って
人を憎んだ数だけ犬死に猫死に無駄死に俺は死に

と続くではないか。

思わずジョージ秋山の「アシュラ」を連想した。
飢饉と戦乱の時代に産まれた主人公アシュラが母を憎み世を憎み、その後人間のどんな優しさに触れても棘小僧となってしまい人間に戻れなかった子供の話である。
若い頃、読んでみてなぜだか「私はいつか必ず子供を産もう」と思った作品だ。

そこで「針の山」の冒頭が響くのだ。
「独り見知らぬ畦道行けども行けども行けども針の山」
やはり良い。

産んでしまえばまた独りだが、腹に子供がいるしばらくの間は絶対に一人ではない恐ろしいような心強いような不思議な気持ちになったのを思い出す。

話が逸れすぎてしまった。

#読書感想文 #太宰治 #宮部みゆき #人間椅子

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