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月桃の花

 6月23日は沖縄慰霊の日です。

 私が初めて沖縄を訪れたのは高校の修学旅行だった。
 その時は沖縄に歓迎されなかったのか、私は到着早々最南端のガマ(沖縄の防空壕)の中に入り、懐中電灯を消し、ガマの中で戦争体験をされた方からお話を伺っている間に高熱を出した。
 貴重な体験ではあったが一向に下がらない高熱に楽しい青春旅行は叶わず、ずっとホテルの中から落ちて来そうなほどに青い沖縄の空を見ていた。熱のせいでそう思ったのかも知れないが、手に届く様な空だった。
 それから数年後には20代の大半を沖縄の地で世話になるとは思いもしなかったが、私の沖縄初上陸にはなんとも言えない「高熱の思い出」があるのだ。

 まだ沖縄の事は何も知らないその頃、空港から乗った修学旅行生の為のリムジンバスの中でガイドのお姉さんが歌ってくれた歌が、今でもずっと心に残っている。私にとって沖縄の歌と言えばこれだ、と言うくらいに強い。

六月二十三日またず
月桃の花 散りました
長い長い 煙たなびく
ふるさとの夏

 6番まである歌詞で、この5番だけがすっと入って来ては未だに私の中で誰かがよく歌う。
 それから沖縄戦の事を知っては泣き、この歌について調べると、映画「月桃の花」の挿入歌であることがわかった。
 以前noteでも書いたように強すぎる沖縄の地に飲み込まれそうになったことも多々あったが、移住してから月桃が鈴生りに咲き乱れる度にそれを愛でた。
 「6月23日までに散っちゃうんだよなあ。」と思いながら。
 なんだかんだと沖縄のことばかり思い出す。 
 私にとってとても大きな意味を持つ土地なのだ。 

今日も沖縄の恒久の平和を願います。  

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