野菜市場、異常あり
今野菜の高騰が話題になっています。
一部の野菜ならよくあることですが、今年はすべての野菜が平年より高くなっています。
果実にしても全般平年より高くなっています。
農業は天候に大きく左右される業種です。今年の天気は異常です。
4月の長雨、7・8月の猛暑、9月のキツイ残暑、そして10月の長雨、今11月の日照不足。
感覚として、春らしくないジトジト空気、夏の倒れそうになる暑さ、いつまで続く夏、忘れてしまった秋晴れ、寒さはいつ来るのの今。
昨日近くのハウスピーマン農家が口を揃えて言うには
「ピーマンが成らん、成っても太らん」
「日が照らんとダメじゃ😢」
消費者の皆さま、農家は高くてウハウハではないのですよ。天気に泣かされ泣かされ、量が出なければ高くても、指をくわえて見つめるばかり。
そして量が出るようになるとストンと値段が落ちるのです。あーぁ。
「おてんとうさま」という言葉、時代劇にはよく出てきますが、今はあまり聞く機会がなくなりました。
太陽を敬う、超自然を畏怖する心。
農業は「おてんとうさま」と強く結びつく数少ない業界です。
全国の人が「おてんとうさま」を敬い、昔の人のように天に祈りを捧げれば、こうした異常気象が少なくなるのではないでしょうか?
しかしそれは叶わなくとも、農業に対し理解と共感をしていただき、この高値を耐え「野菜は安くて当たり前」という常識から「農家が再生産できる価格=両者がウインウインの価格」が醸成できればと切に願います。