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みかん戦線、異変あり

先の投稿(野菜市場、異常あり)で、今年の異常な天候について述べました。
まったく同じ理由で柑橘にも異変が起きています。(果樹全般かもしれません)

極早生みかんが終了しましたが、宝財原の仲間の話によると、収量2割減。これはまぁいい方で、他産地はそれ以上の収量減だそうです。特徴は小玉傾向。

現在早生みかんですが、とにかく色づきが遅れています。紅葉と一緒で、朝晩が冷え込んでこないと色がすすみません。昨日から寒くなったので期待しています。この早生みかんも、今年の天候の影響を受け減産でしょう。

ところで本題のポンカンです。

まぁまぁの所を撮りました


ポンカンは雑柑(みかんが終了した後に出る柑橘類、主に中晩柑の総称)に入るのですが、この雑柑が特に成りが少ない傾向です。
宝財原で言えば、ポンカン・はるみ・せとか・日向夏、一見して少ないです。大減産間違いなし!
宮崎県はほぼ同じでしょうが、他県もおそらく同じ傾向ではないでしょうか?

なぜそうなったのかを考えると、たぶん4月の長雨が影響したのでしょう。

ポンカンの花は4月上旬に開花します。花はたくさんついていました。多い木は、来年の結果母枝を確保するため、摘蕾をしたくらいです。
それなのに、それなのに、5月花が散った後に見える果実の赤ちゃんが、ほとんど見えません。
長雨のせいで受粉がうまくいかなかったためです。こんなことは初めてです。

そのため、7月の摘果作業、去年は2週間かかっていたのが一日半で終わってしまいました。
今、残った実が大きくなり少しは見映えが良くなりましたが、如何せん減産は免れないでしょう。

それに加えて、この色づきの遅れ。
おそらく市場は高騰する(間違うかもしれません)でしょうが、わたしのように生産直売では、市場が高いからそれに合わせて高く売るというわけにはいきません。
いつも安定して買っていただく、そのことは大事にしていこうとは思っていますが、値付けには正直苦慮しています。

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