アメリカ留学を振り返る#2

9ヶ月のアメリカでの留学に行って、一番刺激を受けた事はなんだろう?って考えた時、自分に対して前よりも優しくなったような気がします。

留学前の私は、典型的な完璧主義。

何をするにも、100%できないと満足いかなくて、機嫌を損ねたり、気分が下がったり。目標を高くしすぎて、「こんなこともできない自分はダメダメだ。」って思い込んでました。失敗から学ぼうっていう段階の前に、落ち込んで周りが見えなくなっちゃってたんですよね。

周りの人から褒められたとしても、自分が納得していないと嬉しくもなんともない。今思えば、可愛くないやつですね。笑 

いや、褒められたいとか、認められたいっていう気持ちはもちろんあるんだけど、認められてより大きな期待をされるのに怖がっていたのかも。自分ではその能力に達していないって思ってるのに、周りからの評価が勝手に良くなっていっちゃうから。

まぁ、要するに自分の得意不得意をきちんと認識せず、できないことを認めたくないから逃げていたわけです。

でも、留学に行ってから、アメリカ人学生と話す中で、彼らは堂々と「私はこれができるよ!」って言うんです。例えば、絵が描けるとか、〇〇の映画にすごい詳しいとか、内容とかレベルは気にせず、とにかくはっきりと言うんです。あとは、自分の専攻に対して勉強意識が高くて、「この分野のこのテーマを勉強しているの。」「将来は〇〇になるために、このクラスが必要なの。」とか、夢もはっきりしている学生が多かった。

ちゃんと謙遜する時もあるし、人によって違うかもしれないけど。笑

でも、そういう環境に身を置いてみて、自分も特技とかを言わなきゃいけない。

私の得意なこと、、、。ん〜書道は一応16年やってきたけど、まだ師範持ってないしな〜。ダンスもやってたけど、初心者レベルだしな〜〜〜。そんな人に言えるレベルじゃないよな〜〜〜。

こんな風に心の中では思っていたけど、実際に口に出してみると、

「え!!すごいね〜〜!習字か!かっこいいね!」

すごく褒めてくれた。

もちろん、習字は日本文化の代表でアメリカには馴染みのないものだから、すごく反応してくれたのだろうけど、純粋に嬉しかった。

ああ、趣味レベルでももっと周囲に自分のことをアピールする要素として発信していいんだ!って思えるようになりました。

前までは、「上には上がいるし・・・。かじっただけの私が好きとか言っても、もっと詳しい人にバカにされるだけだよね・・・。」とか思っていたんですけど、今では「好きなら好きでいい!!」「今は初心者レベルでも、もっと上達を目指せばいいだけの話だ!」って思えるようになりました。

これは、勉強、趣味、仕事とか、全てにおいて当てはまると思います。

過信はもちろん良くないけど、自信がなさすぎるのも良くないってこと。

自分ではまだまだって思っていることも、他の人から見たら凄いことをやっているかもしれないのです。

100%じゃなくても自分ができることをやればいいんだって、物事に対して焦りを感じることが少なくなりました。できないことや不安な事は、周りの人からアドバイスをもらったり、助けてもらったりすればいいんですね。

これって基本的な事なんだけど、今までトントントンと上手い具合に色々な事(受験や部活)をやり抜けてきてしまった私にとっては、誰かに頼るとか、弱いところを見せるっていうのが出来なかった。それに、弱いところを見せるのはいけない事だと思ってた。

もちろん、仕事では苦手な事や出来ない事を減らすのは必要。でも、それ以上に今の自分をきちんと自己評価して認めてあげることも必要なんだな〜って気づきました。

なんだかポジティブ講座になってしまったけど、これが留学で得た一番の収穫かな。自分のことを日本人、女、コミュニケーション専攻の大学生、習字を習い続けている人、、、とか色んな視点で見られたからこそ、きちんと自分と向き合えました。

では、こんなとことで留学振り返り#2終わり。





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