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風神雷神/双龍図で有名「建仁寺」八坂の塔も末寺「開運摩利寺・両足院」など塔頭14あり【京都東山シリーズ】

風神雷神、双龍天井図などで有名な京都観光寺だが、禅の教えを伝える京都最古の禅寺と歴史もある。三門は静岡県浜名郡・安寧寺から移建するなど、荒廃し復興するが鎌倉などからの移築も多い。そもそも、風神雷神も違う寺のものですし・・。

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▼HP

▼アクセス

京都市東山区大和大路通四条下る小松町
※駐車場はありますが有料です。

▼祭神・本尊と脇時

※後述「▼見どころ」参照

▼見どころ

 境内案内は公式HPで!

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塔頭も含めた動画を先に紹介します!

▽建仁寺

 1202年に源頼家が寺域を寄進し、臨済宗の開祖・栄西が開山。創建時は天台、密教、禅の3宗の道場だったようだ。各お堂の建築様式は、栄西が留学先の禅宗寺院を模したもので、その後、日本で流行り出す。

https://www.youtube.com/watch?v=MIL8O6DPXsM

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 龍の天井絵などで有名な建仁寺で、ここを通る人が多いが正しい参拝は八坂神社から南に下る参道が正しい。とは言え、ここから入る人がほとんどですね。あまり知られていないかもしれませんが、14の塔頭があり、普段は非公開だが、建仁寺と合わせて公開しているときがあります。

→本坊

 本坊に入ると「風神雷神図@国宝」がお出迎え!レプリカですが・・。

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→潮音庭

 中央に三尊石 、東には坐禅石、廻りに紅葉を配し、四方正面の禅庭。

→枯山水庭園:大雄苑

 落ち着く「大雄苑(だいおうえん)」で休憩。水はないが水が流れているのが枯山水で、流れている源流を探すのがツウらしく、一番大きな岩が山で源流になるようだ。

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2019年、京都国立博物館『京博寄託の名宝-美を守り、美を伝える-』
 誰もが知っているであろう俵屋宗達筆「風神雷神図屏風@国宝」が展示!!実はこの風神雷神は他の寺のもので、荒廃とともにこの寺に移された。また、海北友松筆「雲龍図@重文」も展示された。

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 何気ない襖絵も重要文化財!

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 この絵最高です!!ちなみにこのときは、元首相で細川さんの展覧会も併せてされており、意外な才能にびっくりしました。端に見張り役がおるわと思ったら本人でした。

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→建仁寺法堂

 この寺の本堂になります。一見2階建てだが、内部に入ると1階しかない。180畳分の雲龍図が有名ですね。麻を含んだ和紙に描かれた絵を天井に貼ったようですね。
 天井画は、小泉淳作「双龍図」で、2002年に創建800年を記念して描かれたもの。ということで、いつも、何でこんなに人並ぶかな~と思うのだが・・。

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 仏殿を兼ねた禅宗様仏殿建築で「拈華堂(ねんげどう)」とも呼ばれ、1765年と歴史は浅いが、面白さがあるので人気がある。本尊は「釈迦如来坐像」で脇侍に「迦葉尊者・阿難尊者」が安置されている。

 双龍図!

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 鎌倉にある建長寺法堂内の「雲竜図」を手掛けた小泉淳作によって描かれた。

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→建仁寺開山堂

 開山堂は古くは「護国院」と言われる建仁寺の塔頭の一つだったが、明治時代に再建されて「開山堂」と名を改めた。臨済禅の祖「栄西」の廟所(お墓)で「礼堂(らいどう)」と「相の間」と「祠堂」の3室からなる。相の間に栄西の坐棺が埋葬された石壇がある。ちなみに、坐棺とは遺体を座った姿勢で納めるように作った棺のこと。

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→明星殿 楽神廟

 栄西禅師の母親にまつわる「楽神廟」がある。

『楽神廟は建仁寺開山栄西禅師の母親が岡山吉備津神社の末社である楽の社にお参りされ、夢に明星を見て禅師を胎内に授かられたという因縁により建仁寺境内に御祀りされています。また楽大明神の本地仏は虚空蔵菩薩であり、知慧明瞭・学徳増進・記憶力増進の功徳があるといわれ、受験合格の菩薩として近年信仰を集めております。毎年11月13日の縁日には午後1時より管長猊下導師のもとで大祭が行われ、福徳・知恵を授けてくれるということから、受験合格の祈願に多くの方がお参りされております。(略)また建仁寺は室町時代から京都五山の学問面として多くの学僧を輩出し五山文学の中心として大いに栄えた学問寺であります。』

駒札より


▽建仁寺塔頭・正伝永源院

「特別庭園公開」があったので、久しぶりに参拝!!中国僧義翁紹仁勅謚普覚禅師によって開山された正伝院は、戦国時代に荒廃してしまう。しかし、1618年に茶人・織田有楽斎によって再興され、隠居所と茶室が建てられた。そんな織田有楽斎ゆかりの寺で、桜とつつじの庭園を楽しめる。

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▽勅使門


▽建仁寺塔頭・禅居庵「開運摩利寺」

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 建仁寺境内からの案内板。

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▽建仁寺塔頭・通常非公開「両足院」伊藤若冲

 両足院へ!室町時代中期まで霊源院と共に「五山文学」の最高峰の寺院で、五山の中で学徳抜群の高僧に与えられ最高の名誉とされる「碩学禄」を授与されたこともあり、「建仁寺の学問面」の中核を担った。今では通常非公開の隠れスポットの1つである!!
 京都最古の禅寺である建仁寺の塔頭寺院です。芸舞妓さんの良縁成就のお参りが絶えないことから「祇園の縁結び」と称されています。
 ハンゲショウを見にGO!!

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 庭園は1700年ごろだが、ハンゲショウで有名。ハンゲショウの白いのは葉っぱで時期を過ぎると緑に戻る。

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 両足院は建仁寺の開山、明庵栄西禅師の法脈などを受け継ぐ龍山徳見禅師が開山。2022年は11:00開始でした。過去は10:00だったようですが・・。と同じ時間(9:40ぐらい)に来た人が言っていました。

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 境内に入り左を見ると毘沙門堂である。阿吽の虎がお出迎え。

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 三体の毘沙門天が揃って安置され、毘沙門天の妻・吉祥天、子供の善人童子がいる。毘沙門天は勝利の仏像で、祇園の芸妓・舞妓さんたちがお参りして良縁を願っていたことから「祇園の縁結び」としても有名。
 鞍馬寺と同じく本尊・毘沙門天である場合の狛寅です。寅は毘沙門天の使いなんですよね。話としては、毘沙門天が聖徳太子の前に現化されたのが、寅年、寅の日、寅の刻であったことが始まり。

→内陣拝観

 1358年に「知足院」として創建し、「知足院+両足院=両足院」と称す。室町時代までは五山文学の最高峰とされる。方丈前庭となる枯山水は桃山時代、書院前庭の池泉庭園は江戸初期に作庭。庭園は普段は非公開であるが、半夏生が咲く6月下旬から7月と秋に特別公開。

 庭園は、⽩砂と苔に⻘松が美しい唐⾨前庭、枯⼭⽔庭園の⽅丈前庭、そして京都府指定名勝庭園の池泉廻遊式庭園からなります。

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 中庭「閼伽井庭(あかいてい)」がある。閼伽井とは仏膳に供える水を汲む井戸で、枯山水に苔庭となっている。

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 唐門前庭園です。白砂×苔×松が印象的で、白砂の波紋と山があるのだが立砂??分岐の小径は墓参道だそうです。

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 円窓から見る方丈前庭園。

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 白いのがハナショウブです。6月後半~7月初旬になると葉っぱが白くなり、お化粧しているかのように見える珍しい植物。

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 右側が「鶴の首」であり、羽を広げた鶴の形になっている。また場所を変えると。左下が鶴の首となった鶴の形にもみえる。

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 庭園を回り本堂へ!

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 本堂には、本尊「阿弥陀如来⽴像」を安置している。

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▼旅行記


▼セットで行くところ


▼特別展・仏像展

▽2019年 京都国立博物館『京博寄託の名宝-美を守り、美を伝える-』

 誰もが知っているであろう俵屋宗達筆「風神雷神図屏風@国宝」が展示!!実はこの風神雷神は他の寺のもので、荒廃とともにこの寺に移された。また、海北友松筆「雲龍図@重文」も展示された。

▽2017年 京都国立博物館 開館120周年記念特別展覧会『国宝』

 教科書などで誰もが目にしているであろう「風神と雷神」の絵が展示されていました。建仁寺所蔵だが京都国立博物館に寄贈している。しかし、あまり展示されているイメージがないため、じっくり見ました。屋外には記念撮影パネルがあります!!



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