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任せられないのは失敗したいからだった

年始に受けたコーチングのセッションで
僕の特性とマネジメントの癖が浮き彫りになった

僕には「失敗好き」「課題解決好き」というと特性がある

この特性が「自分で失敗したいから人には任せられない」という
なかなかに厄介なマネジメントの癖につながっていた

特性を理解して意識的に使う言葉を変えてみたところ
1ヶ月ほどで、自分の気持ちに大きく変化が生まれてきているので
振り返ってみたい

コーチングセッションでの発見

その日のセッションのは年始ということもあり
「この1年はどんな事ができたら最高の1年になるか?」
みたいなテーマで進めていた

その流れのあるひとまく

コーチ「絶対に失敗しないとしたら、何をしますか?」

僕「絶対に失敗しないようなことがわかっているなら自分ではやりたくないですね。誰かにやってもらえたらいいです」

今年挑戦するいくつかに対してブレーキとなっている「心理的ハードル」を取り除いて考えてみるという意図でのコーチからの問いでしたが
僕は「失敗しないとわかっていることは極端に興味がない」という事がわかった

分析すると更に特性の癖が理解できた

僕はストレングスファインダーでも「回復思考」が1番にくる
次いでが「着想」「個別化」「内省」「分析思考」
課題分析による解決策の実行が得意なタイプだ

実際にTOCでいうボトルネックのような根本の課題解決が大好きだし
根本の原因究明して、今までなかった解決策を考え、ハマったときが最高に気持ちいいと感じる

キャリアを振り返ると
障害対応の陣頭指揮やややこしい問題の整理や解決で指揮を取ることが多く
なんやかんや危機的状況からのリカバリには自信があるし
ややこしい新しいことして失敗から次のアイデアを考えるのが大好きだ

だから「失敗しないとわかっていることをやろうと思わない」のだ

オープンソースを中心とした事業という
世間的にもめずらしい事業の経営をやっているのも
この特性のおかげだろう

失敗が好きなのに任せられないマネジメント

僕がマネジャーになった年はちょうど上場審査のタイミングでもあり
数年間、何がなんでも予算必達・利益計画遵守という時期だった

「課題があってもできると言わなければならない」
「マネージャーに失敗は許されない」
というような事を日々、見聞きしながら過ごしていた

本来は「課題を乗り越える策を考える」「失敗で終わらず成功を目指す」というような事なのだが

僕の失敗好き特性とマネージメントとしてのコミットが合わさると

「メンバーの学びの場面で失敗させずにでしゃばる」
「失敗を見つけると(自分が学びたいので)原因をめちゃくちゃ追求する」
というマネージャーができあがる

失敗しそうになると出てくるし、失敗するとめちゃくちゃ原因追求してくるマネージャー

なかなか癖の強いマネージャーだ
このマネージャーの下では、とても失敗できないだろう

最初は5人のチームのミドルマネジメントというところだったので支障はなかったが
今は、社員が17人、パートナーやインターンを含める30人のトップマネジメントである

即戦力・経験者中心に採用してきたので
実は社員の平均年齢は僕の年齢より上だったりする

そんな中で、まだ任せきれていない場面は僕の癖がでている場面だ

発する言葉を変えていく

今年に入ってから意識的に発している言葉がある
「挑戦しよう」「早く失敗しよう」「何が学べた?」
という3つだ

年初のセッションを通じて気づいたのは
挑戦が少なかったり、失敗からの学びの共有が少ないと
僕は確実に失敗しないような事しか任せることができなくなってくる

でないと、だんだん課題分析特性が働いて、自ら原因追求をしてしまうの

自分自身の特性理解から

任せた上で失敗から学び共有をや早く得ようとしていて
「挑戦しよう」「早く失敗しよう」「何が学べた?」
の3つの言葉を意識して使っている

中でも特に大事なのは「早く失敗する」だ

時間は、絶対に取り返せないコストであり
僕の「自分で失敗したくなる特性」を抑え込める時間も決して長くない

社内のMTGで上の3つを意識して増やすしてから
やばい状況の共有や、学んだことの発信、トライが増えてきている

実際におきている変化

今年に入り、リリースや発表したものをみていくと
新たに3名のエバンジェリストが就任
制作会社やパートナー向けのクラウド版の説明会の継続開催
EC-CUBE4.1の機能開発方針の公開と説明会/意見交換会の開催
ネットショップ構築代行キャンペーン
小規模向け公式決済「EC-CUBEペイメント ライト」のリリース
クラウド環境でもソースカスタマイズができるec-cube.coスタンダードプランのリリース
Google Merchant Center連携のダウンロード版への提供開始
公式サイトへのコミュニティコンテンツ(UGC)の掲載開始
と、2ヶ月だけでも、昨年を大きく上回るペースだ
確実に、社内からのアウトプット、社外とのコラボレーションが増えている

3月にむけても
クラウド版の説明会の継続開催Issueリファインメント会 など
継続しているものだけでなく、あたらしい企画も立ち上がってきている
ec-cube.coの高負荷対応やコアカスタマイズ可能なオプションなど
新しい開発も進んでいる

会社のコミットメントを果たすことは当たり前の事だが

コミットメントを更に超えていく新しい挑戦と
挑戦したからこその失敗だから、多くの学びが得れる

僕は、

挑戦が好きだ
挑戦した結果の失敗が好きだ

なぜなら、そこに次への学びがあるから
失敗しない人よりも、失敗からの学びを共有できる人が組織を強くすると信じている

早く失敗できるマネージャーと失敗から学べるチームを目指そう

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