大好きなおばあちゃんが亡くなった日の話
2021年の夏、沖縄県・座間味島に住んでいた頃の話。
早朝、家族から連絡があった。癌で闘病中だった、おばあちゃんが亡くなった。とても悲しいお知らせだったけど、余命宣告されていたし、いつかその日は来ると覚悟はしていた。大きな衝撃はなくて、すぐに事態を受け止められた。
「お通夜は明日の夜で、それまでに帰ってきてもらえれば大丈夫だから急がないでいいからね」とお母さんから言ってもらった。とは言ってもなるべく早く帰った方がいいよなと思い、早めの航空券を探したけど当日ということもあり、夜便しか空席がなかったので仕方なく夜便で帰省することに。
実は当日仕事が休みで、友達と隣の阿嘉島に泳ぎに行く約束をしていた。こんな時に泳ぎに行くなんて不謹慎かなと頭をよぎったけど「夜便しか購入できなかったのもなにかのお告げかもしれない」と思い、海で泳いで浄化することにした。
その日の阿嘉島・ニシバマは超ベストコンディションだった。美しすぎて色々な感情でいっぱいになった。
おばあちゃんに対しての悲しみだったり、後悔の気持ちだったりを海で泳いで浄化できた。「今までたくさんの愛をありがとう。ゆっくり休んでね。」って感謝の気持ちで送り出せる気になれた。
そう思わせてくれるくらい、美しい景色だった。水が体を包んでくれるようで心地よくて、幼少期におばあちゃんに抱っこされている時を思い出して、少しだけ切なくなった。
時々、そんなことも忘れてしまうくらいに友達が楽しませてくれた。おばあちゃんと友達への気持ちでいっぱい。そんな阿嘉島遠足だった。
夕方、那覇行きの高速船に無事乗船した。
高速船で島人の先輩カップルと友達に遭遇した。自分が身内の不幸で急遽帰省することを伝えたら「それなら空港まで送るよ」って言ってくれて、先輩カップルが空港まで送ってくれたの。泣けるよね。
あと「ゆうやの家族にゆうやがいつもお世話になってますって渡して!笑」って家族にお土産買ってくれた、島人の先輩と友達。もっと泣くよね。
阿嘉島と言い、空港までの道のりと言い、友達にたくさん支えられた日だった。自分の周りは本当にいい友達ばかり(素敵な人たちに囲まれて暮らしていた、あの頃。今思うと夢みたいに幸せな時間だったな。)
飛行機搭乗後、なんだか心がうるさかった。おばあちゃんが亡くなった悲しさと、みんなの気持ちの温かさで胸熱なのと、色んな感情が心の中で叫んでいた。
おばあちゃんとのお別れで感じたこともたくさんあってこのまま書きたいところだけど、長くなりそうだからまたいつか。
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