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裏打ち

絵が描き終わりましたら次は装こうの仕事になります。

肌裏打ち⇨伏せ干し⇨増裏打ち⇨仮張り⇨返し張り⇨パネル張りこみ⇨仕上げの加筆⇨落款印⇨完成

だいたいこのような流れになります。

先ずは絹を絹枠からはがして裏打ち用の薄い紙を用意します。ちなみに私は楮から作られた薄美濃紙を使用しています。

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炊いた糊を用途に合わせて希釈して紙に糊つけします。

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肌裏打ちはそのまま伏せ干します。増裏打ち後は仮張り板に張りこみ本画と紙をなじませます。

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よく乾いたら仮張り板からはがしてパネルに張り込みます。

少し加筆して落款印を入れたら完成です。

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この後本額装をお願いするため西荻窪の数寄和ギャラリーさんに預けました。いつもとても素敵な本額装をしてくださります。

4月の個展にて展示しますので見に来てもらえたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

Mikako Yanaka Exhibition-礼讃-
4/9~4/24
11:00~18:00
(最終日17:00閉廊、日曜祝日休み)
会場:新生堂(地下一階)
http://shinseido.com

古から伝わる素材とその使い方を繋げていきたい思っています。そして見てくださった方の心に良い変化がありますように願いを込めて…