「古今和歌集」私撰秀歌 巻第一 春歌上 歌8
「文屋(ふんやの)やすひで
春の日のひかりにあたる我なれどかしらの雪となるぞわびしき」
●漢字付加:
春の日の
光に当たる
我なれど
頭(かしら)の雪と
なるぞ侘びしき
●歌意:
春の日の光(東宮のご恩顧)にあたっている私ですが、頭に雪が降りかかり、髪も白くなっているのが、侘しいことです。
●感想:
しっとりとした、老いの侘びしさを感じる歌。それと共に、東宮への、心の素直な暖かさも感じる。
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目次と序:
https://note.mu/yanai/n/n5825ea920db5
参考文献:
講談社学術文庫「古今和歌集 全訳注 一巻」(久曾神 昇)P65
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