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音色と記憶

こんにちは。皆さま。1月も半ばですね。早い!
あっという間です。
さて、私は先日いつもお世話になっているBar Hamletsさんにライブを観に行きました。私が上京してから師と思っている横田朱乎さんのライブです。
横田朱乎さんはボーカルとしては勿論のこと、作編曲、またリコーダーのプレイヤーとしても活動されている方です。
そう、そのリコーダー。師匠!と呼びつつ、生で聴いたことはありませんでした。
そして、今回ライブにて聴くことが叶いました。

リコーダーという楽器。
皆さまも親しみあるんじゃないでしょうか?
私にとって、このリコーダーという楽器は思い出の多いものでして、私の母が生前よく演奏していたのがリコーダーでした。ピアノに憧れるも経済的理由で習うことのできなかった母が愛していたリコーダー。
そのリコーダーは今回、朱乎さんの音色によって私の人生の記憶を脳へ直接再生させたのです。
幼いころいろんなことがありました。特にハッピーな話でもないので割愛しますが、そんな苦い思い出の向こうにずっとあった優しい記憶たちも一緒になって蘇ってきました。大阪の田舎町の建売一戸建て。向かいは呉服屋さんでした。
黒色の門扉、玄関を通って…と間取りまでしっかり。
哀しいことばっかりだと自分をとても不幸でかわいそうなやつだと胸を張っていたころもあります。今はそんな自分を少し懐かしくも恥ずかしく、私自身は今とても幸せな気持ちで日々生きております。
ですが、忘れていた記憶は、間違いなく私の人生にあり、私が人を愛することができたり、優しさを持ち合わせることができるのはあの日々があったから。
そんなあの日々を延々と思い出させてくれた音色。
よれよれのオレンジ色の部屋着で、ターバンで髪を上げ、前夜の仕事によって酒むくみした顔で一生懸命に演奏する母の姿。足下ではしゃぐ犬。
何気ない我が家の日常がそういえばあったんだなって思ったんです。
人は人の愛によって、優しさによって、誰かに与えることができるんだと思うんです。私はいつもいろんな人からの優しさや愛情によって日々生きています。
私も、誰かにしっかり愛情や優しさを伝えられる届けられる人間に成長していきたいなあと、記憶を辿って思ったのでした。

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CDも頂戴しちゃいました。
素敵です。

そんな私に素敵な記憶を復活させてくれた横田朱乎さんのホームページも紹介しておきます。


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