自衛隊とボクシング

YANAGIHARAジムの新しいプロボクサー、鎌田。
こいつは素直で、いい意味のバカなので成長は普通より早かった。
地獄で鬼が行う様にストイックにボクシングをする練習の鬼、鎌田は、鬼のような団結を誇り我が国を守る、自衛隊に勤務する。
私は彼からどうしても自衛隊や公務員の匂いがしないので、先日入会して一年ほど経ち、とうとう自衛隊に入った理由を聞いた。

「過去にいろんな事があったんです。金とかのの営業をしてまして、休みが・・」。
鎌田はやや言いにくそうにいい、黙った。きっとネガな話をしたく無いのだろう、そう思った。

私はそれ以上深くは聞かず、「で、どうして自衛隊に？」と聞くと彼は、やや下を向き、哀愁漂う顔をして小声でこう言った。
「実は・・・。もっと楽な仕事ないかなあ、って。そうしたらきちんとお休みがあるんで・・・、ハイ」。

こいつは一体、前職が、どれだけブラック企業だったのだろうか？しかし、自衛隊が楽と思うこいつの神経が、今回プロテスト1発合格という結果になったと思う。素直で明るく誠実なのだ。

しかし、もし鎌田の上曹の方がこれを読むと、怒るかもしれぬ。自衛隊は、過去現在に至り多々、災害救助、被災の時以外も人命教授にかけては世界一の行動で、他を圧倒すると聞く。

だからどうか、鎌田が築城の基地に勤務してる、なんて言う事は言わずにおいてほしい（笑）。

さて、動画のこの会話を聞いてくれ。

実はプロボクサーになると、リングネームをつけて良い。
ガッツ石松さんをはじめ、過去にも色々な選手がいた。

そう言えば「細胞具(サイボーグ)こういち」という選手がいたが、試合2ラウンド目で「細胞具選手、肩の負傷により棄権します」とアナウンスが流れ棄権して負けた。
松本人志さんが「全然サイボーグちゃうやん！」と、全国区のTVで言う、という笑い話もあった。

さて世界で一番を誇る日本の自衛隊に勤務する、この鎌田。空軍なのだが普段はパソコンを触ってるそうだが、何か良いリングネームは無いだろうか？ドシドシご応募してほしい。

※鎌田は自衛隊にボクシングにと、本当に真面目ですので、フィクションも入ってる・・・ことにしておきます（笑）。