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Chor OBANDES 3rd Concert "REAL"

僕が常任指揮をしている若い合唱団Chor OBANDESの単独コンサート、3rd Concert "REAL" 配布プログラムに掲載する予定だった挨拶文をこちらに転載します。
演奏会は、新型コロナの影響で予定したホールが閉鎖してしまいましたが、3/7(土)18時〜Youtube Liveにて生配信というふうに形を変えて決行されることになりました。以下のリンクからどうぞご覧ください!

https://www.youtube.com/watch?v=n_qeJMArpn8


Chor OBANDESに指揮者として呼んで頂いて2年弱。今回が、僕が彼らと迎える初めての単独コンサート、ということになります。

合唱指揮留学を終えて日本での仕事を始めて以来、「若い指揮者」とお声がけいただくことが未だに少なくない僕ですが、OBANDESのメンバーこそは本物の若者です。稽古のときの素直な(ときに素直すぎる)反応。本番当日の明るく元気な、しかしナイーブで繊細でもあるコンディションの推移。打ち上げ飲み会でのエグい破壊的テンション。それと対極的に妙に映えているinstagram。僕自身はそれなりに多様な合唱団と活動をともにする現在ですが、僕にとってOBANDESでの体験は、音楽面に限らず全くもって特異で替えのきかないものだと言わざるを得ません。

いま、大学合唱団が総体としては衰退しているとされるなかで、OBANDESをはじめとするようなユース世代の合唱団の全盛と言われています。これは、かつて僕自身が日本の合唱界にどっぷり浸かる都内の合唱好き大学生だった頃にはなかなか考えられなかった状況です。

時代の変化の要因は様々でしょうが、とにかく言えるのは「自分で手を動かし、自分で情報を集め、やってみる」のがいかに尊いか、ということ。パターナリズムを脱し、ありふれた権威に依存せず、成功も失敗も含めて自分の肌で経験すること。その上でしかるべき知識やアドバイスを受けるということ。そうして初めて音楽が「自分ごと」になっていくのだと思います。演奏を自分ごととして本当に捉えられる「合唱の人」は事実、そう多くはありません。しかしOBANDESにはそれを超克する確かな芽が備わっています。

常任指揮者としての僕が彼らと関わる意義は、師として導くのでも先輩としてあるべき姿を語るのでもありません。そんなことは全く必要がない。というか考えるのもおこがましいことです。そのことは本当に素敵な団内指揮者たちとの演奏を今日ご覧いただいてたちどころにわかるでしょう。僕としては、いち音楽家として、虚心坦懐に彼らに向き合い続けるしかありません。いかにして僕自身が惚れ込む彼らの魅力を皆さんによりよくお伝えできるのか。そのことを就任以来、考え実践してきたつもりです。

今回、僕の指揮では、アラカルトに加えて、最後にフランク・マルタンの二重合唱のためのミサを演奏させていただきます。当地のスイスやドイツではまずもってプロによってしか演奏されないような過激な代物です。その曲を彼らが自主的に選択し、僕に提示してきたのです。そんな勇猛果敢な大いなる挑戦状、受け取るに決まっているじゃあないですか。本番は一体どんな音楽が奏でられるのでしょう。執筆時点のいま、まだまだ想像がついていませんが、体の芯からワクワクしていることだけは確かです。ご来場いただいた皆さまにおいては、この邂逅をどうぞ最後まで暖かく見守っていただければ幸いです。

そしてこれからもChor OBANDESを末永く応援してくださることを願っています。

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合唱指揮者 // ドイツ・ザール音楽大学指揮科合唱指揮専攻卒 // 2015〜2017 ドイツ音楽評議会・指揮者フォーラム研究員 // 2017〜 完全帰国 // vocalconsort initium 主宰・指揮者 //http://yanagishima.de