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メディアの話その17。未来の不安とギャートルズの不安。

人生100年時代とか
大企業の終わりだとか
組織から個人へとか
日本は二流国へなり下がるとか
サラリーマンという働き方はこの100年だけの特殊なものだったとか

己が発信者にならないとだめなんだとか

といった話が、インターネット上に、毎日だだ漏れしてくる。

たぶん、だいたい合っている。おそらくそうなんだろう。

ポール・グレアムもそんな話を書いていた。

「ほぼ日」のCFO篠田真貴子さんが見事に翻訳してくださっている。

私のヨタ文の10億倍くらいの価値があるので、こちらを読んでいただいておしまいにしちゃってもいい。


https://note.mu/hoshinomaki/n/n77c7df31ffa1

ただ、シリコンバレーのキレッキレの起業家たちを見出してきたポール・グレアムのような選ばれしひとの目線からは、私をふくめた、ぼんやりサラリーマンを続けてきた類の「普通のひとびと」に対するリアルな処方箋が、抜け落ちちゃったりする。

だれもが、シリアルアントレプレナーになれるわけじゃない。

そうなったら、それはそれでけっこう世界は地獄である。

起業家と起業家志望だけの世界を5秒想像してみてください。

ーーーけっこうヤでしょ。

というわけで、
多くのひとにとって
いましめされているこうした「現実」は、

結局のところ、ぼんやりとした「未来への不安」でしかない。
だって、対応しようがないから。


ただ、
ぼんやりとはしているけれど
確実にくるだろう、ということ自体は
おそらく多くのひとが気づいている。
だから余計に不安になる。
ゆえに、次の一手がとれない。


逆にいえば、これからみんなが欲するのは
こうした「未来への不安」をどう解消できるのか、
ということにつきる。
それは、一部のハイパーな才能ある人たちに
対する処方箋とは別のものになるような気がする。


そこでまずは
単なる気休め、あるいは、耳障りのいい詐欺、
みたいなものが、
これからどんどん巻き散らかされていくだろう。


「日本すごいぜ」コンテンツなんかは
その典型。
ある種の「投資詐欺」なんかも。


多くの人たちのとっての「未来への不安」をうまく解消できないと、
社会の活力、具体的には消費意欲、社会参加意欲、
学ぶ意欲、そして労働意欲がどんどん削がれちゃう。


するとトータルで、市場としての日本の力はさらに落ちていく。

日本だけじゃないかもしれない。

トランプ現象の根っこも似たようなものかもしれない。


どうしたら
「未来への不安」を解消できるだろう。
古代のギャートルズたちは、洞窟の中で身を寄せ合って、
明日のごはんのことを考えていたはずだ。
彼らは「未来への不安」を持っていたのか。
多分持っていたはずだ。
ぼんやりとしたものじゃなく
もっとリアルなかたちで。
ごはん、とれるかな。
となりの村の連中に襲われないかな。
ライオン、怖いな。
なんだか、古代のギャートルズの心境に
いまの私たちは、近いような気もする。
ってことは、ギャートルズたちの不安解消方法に
もしかしたらヒントがあるかもしれない。
まずは、マンモスを狩って、
みんなで「原始人の肉」をまるかじりするところから
不安解消がスタートする。
あ、焼肉屋が流行っているのもそういうわけか。

そんな不安解消の視座をむしろ太古から発掘してくる。

あんがい、いまの「メディア」ビジネスの仕事のような気がする。


続きます。

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ムシ。国道16号線。三浦半島。鶴見川。御蔵島。カレー。パウンドケーキ。コスタリカのオオキノコムシ。オオ=大といっても1センチちょっと。

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