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メディアの話その93 市長と中洲とウィルスと

https://www.youtube.com/watch?v=P3YKvxPSonU&feature=share&fbclid=IwAR1IdA1h8ycpsou_2eKM0NFMS_mJvkEPtRY5rvYspBbMFKF7koJy4LXC6QA

4月24日時点でもっとも優れた新型コロナウイルス の感染実態を説明したコンテンツはテレビや新聞ではなく。こちらの高島宗一郎福岡市長の、YOUTUBEかもしれない。
「だれでもメディア」時代は、当事者のメディア力が高いと、マスメディアが無力化する典型例である。

くわしくはまずこちらの映像をご覧いただきたいが、高島市長はタブレットにグラフをまとめて、的確にプレゼンする。


4月1日28人から4月21日まで311人増加。退院者を除くと21日で251人。
新規感染者が一気に増えたのは10日。そこから濃厚接触者が増える。
年代別の感染者は30代40代50代の男性。女性は20代30代。
で、新規感染者の特徴。ここが大きなポイントだ。
男性80%
経営者・役員など34%
会食 接客をともなう飲食38%
場所は
中洲・天神が圧倒的。
市長はいう。
「夜の活動は慎んで」
さらに、高齢者は、病院や介護施設のクラスター感染だが、
子供たちの感染は、家庭内で広がっている。

以上は何を意味しているか。

つまり福岡市というコンパクトな100万都市をケーススタディとして眺めると、中洲や天神で遊んでいたお金を持った30代~50代の「お父さん」が夜たくさんの人間とご飯を食べ、酒を飲み、そして「接客を伴う」飲食に流れていったところで、新型コロナウイルス の感染が起きている、ということがはっきりわかる。

当然、こうしたお店で働く女性たちが、感染元になったり感染先にもなっているはずだ。

そして彼ら彼女らが、家庭に持ち帰って家族に、子供に伝染している。

福岡のケーススタディはそれを示唆している。

なぜ、政府が、専門者会議が、小池都知事が早い段階で「夜の街」の営業自粛を要請したのか。その理由が福岡のケーススタディではっきりわかる。

それにしても、高島市長のプレゼン力はすごい。なんだかプロレスの実況アナのような立て板に水だなあ、と思ってウィキペディアを見てみた。
ーー福岡のKBC九州朝日放送に入社。『アサデス。』メインキャスターや『ワールドプロレスリング』の実況などを務めた。
やっぱり!

小池都知事。黒岩神奈川県知事。高島福岡市長。テレビキャスターが「だれでもメディア」として自治体の長を務め、情報発信をする。


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