メディアの話その104 音のSNSとコマーシャルソング。
音のSNS、音の誰でもメディアにどう広告をつけるか。
私は日本にものすごーく強いコンテンツがある、と思っている。
それは、コマーシャルソングだ。
三木鶏郎からはじまり、大森昭男 大瀧詠一、山下達郎らが腕をふるっった、あのコマーシャルソングがどれだけすごい「効果」を持っていたかは、YOUTUBEをアクセスすればわかる。
とりわけ本書にも記された大森昭男さんが腕をふるった70年代のコマーシャルソングは、そのままスターたちの登竜門となり、代表曲になっている。
資生堂の「サクセス、サクセス、」宇崎竜童「時間よ止まれ」矢沢永吉「君のひとみは10000ボルト」堀内孝雄「夢一夜」南こうせつ。。。
みんなCM音楽を歌っていた―大森昭男ともうひとつのJPOP-田家-秀樹/
この本をぜひ読んでほしい。
で、私はだれかが、新しいコマーシャルソングの時代をつくる、と思っている。
おなじことが、テキストメディアのウェブで起きたのを、私自身が経験しているからだ。
それは、オウンドメディア、コンテンツ広告。
初期のウェブメディアの広告は、バナーがただ貼り付けてあるだけだった。そこでたちあがったばかりの日経ビジネスオンラインのマネタイズに、私が参考にしたのが、実は、日本企業がテレビコマーシャルが発達する前にやっていた、紙のオウンドメディア、企業広報誌の手法だった。
具体的には、サントリーの「洋酒天国」、資生堂の「花椿」
商業誌以上のクオリティのコンテンツを、広告的な場で広げちゃう。
それで2000年代半ばから後半にはじめたのが、エプソン提供の養老孟司さんのデジタル昆虫図鑑であり、JICA協力の池上彰さんの国際協力入門であり、コニカミノルタ提供の三浦しをんさんの小説「ともだちの科学」だった。
その後、コンテンツ広告、オウンドメディアは、ネット広告の在り方として定着している。
音のメディアの時代、新しいコマーシャルソング時代がありえる、と思っている。
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