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メディアの話その91 コロナとZOOMと会議の連鎖と

新型コロナウイルス でいちばん普及したアプリは間違いなくZOOM だろう。

ユーザーインターフェースがとてもよく、マニュアルなしですぐに誰でも使える。

多くの人が、いまリモートワーク、リモート学習を始めている。

そこで、このズームやそれに類する各種アプリを使って、多くのひとが在宅で仕事をしたり、勉強をしたりする。

これで、無駄な通勤、無駄な仕事がなくなるぞ!

そう思ったら、大間違いであった。

ある日の私は、朝8時30分から11時30分までズームでメディア勉強会。11時40分から12時20分までズームで仕事の打ち合わせ。12時30分から15時30分までズームで会議。15時30分から17時30分までズームでメディアカンファレンス。17時40分から19時30分までズームで親戚と葬儀の打ち合わせ。20時から21時までズームで編集会議。22時から。。その話はやめておこう。計算すると12時間ズームにいる。

ズームは、下手をすると、余分な会議を減らすどころか、むしろさまざまな仕事を全部、ズームというアプリ上のメディアコンテンツにしてしまい、隙間なくズーム会議が量産され、1日がズーム会議で終わることになる。

なにせ移動時間がゼロになるから、理論上は起きているあいだ、ずっと会議漬けになれるわけだ。

おそらく同様の状況になっているひとは多いはずだ。

リモートワークは、あらゆる仕事をウェブ上のメディアコンテンツに変え、私たちはそのコンテンツ上で座っているひな壇芸人のような存在になる。

下手をすると、ズームで生産性はあがるどころか、むしろ会議は無限にふえて、本当の意味での労働生産性や学習生産性はゼロに近づく恐れがある。私たちは、「会議にでるだけおじさん」に誰もがなってしまうかもしれないのだ。

そして、ZOOM会議をずっとやっているとものすごく疲弊するから、なんにもしたくなくなる。私の場合は、テレビ東京の午後のロードショーをだらだら見たくなる。いまは、007とか羊たちの沈黙とかをやっていて、だらだらするのにちょうどいい。

つまり、なんにも生産しない。

どうすればいいか。

仕事の仕方、学習の仕方を根本的に変えるしかない。

いままでの仕事の延長線上で、ズームなどを使うと、むしろ会議は増える一方なのだ。新しい仕事のやり方を考えないと。。。

その答えがでるかどうか。出たらまた書きます。

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