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メディアの話。

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2021年3月の記事一覧

利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅、その6。鬼怒川と渡良瀬川とが合流する三角。そして馬と自動車。

利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅、その6。鬼怒川と渡良瀬川とが合流する三角。そして馬と自動車。

いよいよ鬼怒川と利根川の合流地点へ。
一言主神社から、252号から58号へ。道は台地の縁を走り、左手は利根川土手沿いの広大な田んぼ。58号は真っ赤な橋を渡る。鬼怒川の橋だ。鬼怒川は比較的河幅が狭く。そのかわり河岸まで水がたっぷり流れている。
いったんターンをしてふたたび赤い橋を渡り、左にすぐ折れる。鬼怒川お右岸沿いの道だ。折れてすぐの台地のヘリに、香取神社がある。
川沿いの道は幅が狭いがずっと舗装

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利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅、その5。菅生沼と一言主神社と台地の岬と。

利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅、その5。菅生沼と一言主神社と台地の岬と。

今度は、慶應技術大学名誉教授で流域思考の提唱者である岸由二さんが以前から(あやしい)と指摘している菅生沼と、一言主神社を見にいく。
菅生沼は、さきほど行った将門のエリアの江川を4キロ下流部にある。江川ともうひとつ飯沼川が合流し、下流部に湿地帯を形成している。2つの川に挟まれた、湿地の中の沼、それが菅生沼だ。さらに下流部にはもっとひろい湿地が広がり、もっと大きいおなじ名前の菅生沼があり、周囲に田んぼ

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利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅、その4 平将門と一言主神社と野田のピザと。

利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅、その4 平将門と一言主神社と野田のピザと。

平将門のお家に行く。
その前に、もういちど関宿城だ。あの城はいつできたか。
室町時代、鎌倉公方だったのを追い出され、その後山内上杉、扇ヶ谷上杉と対峙する足利成氏は、この関宿から利根川をわたった先、まさに日光街道を進んだところにある古河に居を構え、古河公方となる。
その古河公方の家臣である簗田成助が、1457年に上杉勢と対抗するためにつくった16号線エリアの城、それが関宿城だ。
1457年は、扇ヶ谷

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利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅、その3。関宿城とタカと分岐と。

利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅、その3。関宿城とタカと分岐と。

関宿乳牛牧場から、関宿城を目指す。江戸川沿いの細い道を抜けると、係員が立っていて、車の誘導がある。わけもわからぬまま、誘導される方向に車を走らせる。関宿城の城郭のめのまえにあがると、おなじユニフォームの係員が奥の駐車場を示す。
そのまま止めておりる。
なんと、鷹匠のイベントをやっていた。
関宿城の裏側、江戸川と利根川が分岐する三角地帯は高台になっていて、高台のさきっぽは公園に、左手は広場になってい

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利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅、その2 野田と鈴木貫太郎と乳牛と。

利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅、その2 野田と鈴木貫太郎と乳牛と。

柏のインターを出て、16号線を走り、野田に入ってすぐ、右折する。しばらく台地のくねくねした旧道だ。目立つのは、立派な屋根の農家。ワンブロックごとに大きな農家がみえる。
16号線沿いのにぎやかなエリア、物流センターが並ぶ空気と一変する。道はおそらく明治維新よりある道のようだ。地形に沿って高台を抜けている。先の方に利根川の高い土手が見えるが、そのすぐ近くまで、この高台は続いている。
下総台地の北の縁を

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国道16号線の話。利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅その1。利根川と16号線の関係について。

国道16号線の話。利根川・江戸川・鬼怒川・渡良瀬川・合流地点を探す16号線の旅その1。利根川と16号線の関係について。

3月14日朝11時柏の葉キャンパスのTSUTAYAで国道16号線のお話をする。
が、問題がある。
私の千葉の16号線エリアの知識は、まだまだ付け焼き刃である。
というわけで、ここ一ヶ月ほど、時間をつくって、千葉の16号線エリアをひたすらフィールドワークしている。
今日のフィールドワークは、利根川と平将門、である。
なぜ、利根川? なぜ将門?
それは、利根川が、千葉の16号線エリアの地理的条件の、と

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