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新卒エンジニア入社半年の振り返り


4月からSaaSの事業会社でエンジニアとして働き始めました。上半期が終わった段階でふりかえりを書きたいな〜と思っていたので、やったことを振り返ってみます。

簡単に私のことを書いてみます。

大学院の専攻は科学コミュニケーション、科学教育。研究では高校生の探究学習のテーマ決めを支援するワークショップを開発したり、高校の先生にインタビューをして探究学習の意義、課題を明らかにしたりしました。プログラミングは卒論の研究にちょっと使ったのと、大学院自体のカラーとしてはデザイン系だったので、制作系の授業で使った程度でほぼ初心者。デザイナーもいいなと思っていたし今も思っているけど、エンジニアなら実際に”作る”工程までできて、学ぶことが多そうだなと思ってエンジニアに興味を持ちました。

4月〜6月前半

入社して2ヶ月は研修。いわゆる社会人としてのマナー研修、サービスのドメインに関する研修、サービスの操作研修、ときどきエンジニアのみの技術的な研修という感じでした。

6月後半

チームに配属され、チームでの研修期間。プロダクトで使っているReactで蔵書管理アプリを作りました。並行して、サマーインターンの運営を新卒が担当するので、その事前準備作業やミーティングも入るようになりました。

7月前半

チームでの研修が終わり、会社全体の新卒研修2回目。サービスの操作研修の積み残しを消化しました。研修が終わってチームの開発に入れるようになったタイミングでコロナになりました。

7月後半

コロナから回復し、サマーインターンの準備が佳境に。チームのタスクよりもサマーインターンを優先すべき、という方針だったので、サマーインターンばかりやっていました。そして退職者が出た関係で、チーム異動を命じられました。

8月〜9月前半

サマーインターン本番。学生たちの1週間ハッカソンのメンターを3タームやりました。合間でチームが変わり、オンボーディングと簡単なタスクをしつつ、基本はサマーインターンで時間が過ぎていきました。

9月後半

夏休みを1週間とり、サマーインターンの残タスクを消化。会社のブログにサマーインターンの開催報告を書きました。

印象に残っていること

まとめると研修とサマーインターンしかしていないですが、記憶に残っていることは結構あって、忘れてもいいようにここに残します。

会社はボランティアではない

入社して数日の研修で、講師(会社役員)が言っていた言葉です。「会社は利益を追い求めないとダメで、かといって利益を上げるのが目的になってもダメ。利益=会社の認知度である」という文脈で出てきた言葉だったと思います。正直言って、感銘は受けなかったし共感もできなかったけど、「ああ、産業側にいる人ってそういう考え方を本気でするんだな」と実感した瞬間でした。

プログラミング自体を訓練する研修がなかった

エンジニア向けの技術研修はありましたが、いわゆる「TypeScriptだけ1週間特訓!」みたいな時間は全くなく、セキュリティの話やリファクタリング、アジャイル開発といった概念?を学ぶ時間しかありませんでした。「テキストコミュニケーション」の研修もあって、「エンジニアなのに情報じゃなくて国語の研修するんだ」と驚きました。

悩むことに耐性がついた

チームに入ってまず言われたのは「わからないことがあればすぐ聞いて」ということです。で、私も分からない時には聞くということ自体はしていました。

以前の私は「先輩は私の質問に対する答えを常に持っていて、だから聞いたほうが早いのだ」と本気で思っていました。ですがそうではなく(そうである場合もあるけど)、「先輩は一緒に悩んでくれる存在で、私より知識と経験が多くて調べる手段も多いから、私の質問に対する答えに早く辿り着ける場合がある」と考えられるようになりました。

さらに、「自分で調べる」ことへの抵抗が減りました。というか、「調べていいんだ」という気持ちになりました。(「調べていい」とも「調べたらだめ」とも言われていなかったので、「調べたらだめ」と勝手に思っていました)

あと、調べたことが解決策にドンピシャにハマったとき、自分の知識が1つ増えた感覚になります。結局手を動かさないと、学べないのだなと思いました。

1日8時間もプログラミングをすると、それなりの進捗は生まれる

内定者としてインターンもしていたのですが、毎回半日しか入っておらず、まとまった時間ずっとプログラミングをするという経験自体が初めてでした。

(「先輩は私の質問に対する答えを常に持っている存在」と思っていたこともあって)勝手に「早く終わらせないといけないのに知識が無さすぎて無理」と思っていたのですが、「調べていいんだ」と思えるようになったこともあって、調べる時間をとり、調べて分かったことを目の前のコードに適用する(≒試行錯誤する?)ことに慣れてきました。

時間があることで落ち着いて考えることもできるようになり、自分で調べる+先輩に聞くを組み合わせて、毎日少しではあるけど進捗を出せるようになりました。1日の終わりに明日はここまでいけそう、といった目安も掴めるようになったと思います。

サマーインターンのメンターをする中で、初心者の学生でも時間をかければ進捗を出していく姿を見たことも、時間をかけてでも作業をする大事さを実感した出来事だったなと思います。

健康に気遣う

コロナになったことがきっかけで思うようになりました。学生時代、体調を崩したことがほとんどなかったので、体調管理には自信があった分、少しショッキングな出来事でした。それまでは置き換えダイエットや少の夜更かしなんかもしていたのですが、きちんと三食を食べる、決まった時間に寝るということを守るようにしています。

下半期の目標

まだまだ技術力の不足を感じるので、引き続き学習は続けていきたいです。学ぶ分野としてはReactやNextなどのフロントエンドにプラスして、AWSを始めとするバックエンドにも手を出すつもりです。あと運用周りの知識も増やしたい。デザインにはあまり関われないかもしれないけど、バックエンドも分かるとエンジニアとしての幅も広がるだろうし、楽しいかなと思っています。頑張れ、私。

あとがき

ほぼ初心者でエンジニアになって、最初は本当にビビってしかいなかったのですが、半年経って思うのは、「エンジニアも人、IT企業も会社」ということです。怖い人、優しい人、デリカシーがない人、etc…色々いるし、プログラミングだけが仕事ではなかったです。文系出身なこともあってか、文章を読むこと、書くことには抵抗がないのですが、それはドキュメントを読むこと、日々のSlackコミュニケーションやブログ執筆でも生きているなと感じます。むしろ文系の方がむいてるんじゃないかな?

社内のドキュメントに書こうかなとも思ったけど、少々批判的なことも書いたのでこっちに書きました。年内にあと数本は記事を書くつもり!(宣言)

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