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千と千尋の神隠し

映画館でジブリをやっていると聞いて。
この間風の谷のナウシカを見て、あまりの良さに感動して2本目に行って参りました。

語彙も貧相で文章とか考えるの苦手だし読み返すと黒歴史っぽくて恥ずかしいけど、どうしても感動を残しておきたいので書きます。

因みに先に書いておくとジブリがやってるのはどうやら8月6日までらしいです。気になっている方はお早めに…
これからしばらくの間は上映しているものだと思ってた

実はジブリ作品ってあまり見たことがなくて、恐らく過去にちゃんと見たのは千と千尋の神隠しだけなんですよね。あとは金曜ロードショーとかでとなりのトトロとか、魔女の宅急便とかを流し見でふわっと、本当にふわっと知ってるくらい。

その上で、ナウシカ以外だと今劇場で見られるのは

・千と千尋の神隠し
・ゲド戦記
・もののけ姫

が選択肢として残っていて、全部見たいけどどうせなら見たことないゲド戦記かもののけ姫がいいかな?と思ってた中、友達が見たがっていた千と千尋を見ることになって。(決して見たく無かった訳ではない)

結論からいうとこの作品を劇場で見られて1番良かった。

見たことあるとはいっても意外にもストーリーは殆ど覚えてなくて、千尋っていう女の子がただ不思議な世界に入ってしまって成長していく、とか漠然とした部分だけで、でも映画を見ているうちにきっと展開も思い出すだろうなと思っていたらそうでもなくて。

映画が始まった瞬間からとにかく密度が濃いんですよね。数十分の中での情報量がすごい。「お化け」を描写せずとも綺麗な風景の中に不気味さとか悍ましさがあったりとか、絶妙なバランス感を感じました。

小さい頃に見たときは確か湯婆婆やカオナシが怖いな、とか、とか、千尋は最初は一人で何もできなかったけど成長して偉い、とか良くも悪くも単純な感想しか持っていなかった気がするんですけど、大人になってから見てみると本当に細かい部分に気づきとか疑問があって。自分自身の成長も感じました。良くも悪くも。

あとはそれぞれの登場人物にすごく人間味があってとてつもなく感情移入をした。千尋が現実世界に戻ってくるのと同時に自分も現実世界に引き戻される感じがしたし、凄まじく切なかった。音楽と相まってエンドロールでの余韻もすごくて、ずっと涙が止まらなかった。最後に千尋がトンネルを見つめているとき、きっと全て忘れてしまって、思い出せない何かを思い出そうとしているんだろうな、とか考えるとこみ上げてきてしまった。

たった2時間の中でボロボロ涙が出るほどまでに登場人物やあの世界への愛着が生まれるなんて本当に恐ろしい作品だと思った。なんだかんだ皆優しいんですよね。油屋の人達。
これは説明が下手だし、比較するのも変な話かもしれないけど現実で2時間一緒に過ごした人がいたとして、その人と二度と会えなくなるとか、その人の存在を忘れてしまう、とか言われても余程のことがない限りそうはならない。なのにフィクションのキャラクターにそこまでの感情移入ができるって何だろう。
愛着だけじゃなくて、もっとこう複雑な要素が色々絡み合って心を動かされてるっていうのもあるんだとは思うけども。

今ってサブスクが発達して手軽に色々な映画やドラマを見られるようにはなってるし、わざわざ映画館に行くのは特に好きではなかったんだけど、ご飯食べたりとか、仕事の合間とかスマホをいじりながらとか、映画館で集中して見るのとはどうしても全然集中力とか没入感が違うなと改めて思いました。

大変な世の中になってしまったからこそできたことだけどこの体験に関してはできて良かったなと思います。
あと人と映画を見たときに自分が気づいたところとかをその人も見ていたり、自分なりの解釈に耳を傾けてもらえるのはすごい嬉しいですね。

公開期間終わる前にまた別の作品も見に行きたいと思います。マスクして密には気をつけます。

おわり