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【自己破産後の生活設計〜生きるために】

先日の『倒産の瞬間』の投稿に、沢山の皆様がご興味があることを感じました。お客様の欲しがる商品を棚に並べるのが商人の務め、今回は会社と一緒に破産した「倒産社長」のやり繰りをご紹介します。

👉🏻会社を潰した社長なんて、どこかでの垂れ死ねばいい!お天道様の下を歩くな、霞でも食ってひっそり生きていけ💢

👤私もそう思っていたが、現実の社会ではよほどの失態や詐欺行為、逃走でもしない限り、そこまで酷く言われることはない。


債権者の支払いに充てるため、連帯保証人の私も住んでいた家、会社名義の車、保険の解約返戻金、株券、会員権もすべて没収されて換金される。

当面の生活資金として現金99万円までは残せるが、それ以上の貯金や定期預金(資金繰りのためとっくに無い)も没収

資産隠しの調査のため、全ての銀行口座の金の出入りを2年間遡って調べられる。口座が凍結されるのは破産申請中のみで、その後は同じように使えるが、信用も無くなりクレジットカードは作れないのでデビットカードに変更。特に負担はない

従業員は退職金や失業手当、就職あっせんがあるが、社長はそのすべてが無い。働こうにも裁判所(管財人)の呼び出しや、債権者集会の聞き取りなどで予定が立たず職に付けない。リクルーターも避けて通る(^^;

私は仲間や地域からのカンパで、従業員の未払い給与や公的支払いに充てることができたが、自分の生活費には回らなかった(回さなかった)。

携帯や車や保険も妻名義で契約し、日々の食料は、裁判所から許された「賞味期限の迫ったもの」だけを妻の実家に運んで凌ぐ。私以外の家族は連帯保証人ではないので、何ら責任は負わない(しかし世間の目は厳しい)。

👤「不要品」となった私に連絡してくる人はいなくなり、かかってくる電話はほぼ「マルチビジネス」の勧誘くらい。「あなたの復活のお役に立てるかもしれません!」から始まる話はいつも長かった (笑) 10件は来たな。

家財道具も回収業者が持っていったが、金目にならないものはメルカリで売って小銭を稼ぐ。集めていたギターもリサイクルショップで買い叩かれ、地元では「やまとコレクション」の呼び名がついて店に並んでいた。20万のギターを3万で買い取られ、15万で売るビジネス。悔しかったぜ…!

所得はゼロになるため、市役所へ行って「住民税」や「国民健康保険」の減免を受ける。「官報」にも破産者として掲載される。今まで社会的弱者のために頑張った自分が逆の立場になるのは恥ずかしい(^^; それに顔を知られているため役場の職員の視線が痛くもある。

当然、民間の保険に入る余裕など無いので生命保険は未加入、安い自動車保険だけなので、安全運転を心がけている🚙


生きるために金になるものは全て売ってしまったため、強制的にミニマリストとなった。しかし必要な物だけで不自由は無いことも知ることができた。

👤坊ちゃん育ちの私は、美味しいモノも食べたし、欲しいモノも手に入れてきたので、失うことは悲しいが、周囲の支援や回顧録を出版することで「また手に入れてやる!」のモチベーションに転換していった。

✅私の現在の収入は①人前で話すこと②経営相談③社外取締役、これくらいである。一般的には重くて辛い倒産劇をあっけらかんと話す会場は笑いに包まれる。どうやら自分にはその才能があったのかもしれない。🎤「のどチンコから先だけで食べてます!」と自己紹介する💦 おかげさまで人気者である🙇🏻


🤞倒産したり破産したい人なんか一人もいない。いてもそんなみっともないことをペラペラ話す人も少ない。だったらそこに自分を置こうと決めた。おそらく「note」の中でも希少価値がある。それなら『独断場』じゃないか。ネタならいくらでもある。担保価値はないが。

🙏🏻私はいつかまた自分でビジネスを立ち上げる夢がある。銀行に召し上げられて、知らない家族が幸せそうに暮らしている『俺の城』をもう一度この手に取り戻すために…。

所詮、破産した男の負け惜しみでした (^^ゞ


※最後までお読み頂きありがとうございます!

あなたが失敗した時、迷った時、逆境の時、倒産地獄から生還した私だからこそできる励ましを届けたい。皆さんの力となり、笑顔になれる記事を投稿していきます。私もまだ発展途上です、一緒に成長していきましょう!

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【私はこんな人間です】


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