青木 大和

1994年4月3日生 ミレニアム世代 都内で大企業をメイン顧客にしたコンサルタント職に…

青木 大和

1994年4月3日生 ミレニアム世代 都内で大企業をメイン顧客にしたコンサルタント職に従事 雑感を日曜又は月曜に投稿

最近の記事

マナーの役割

マナーという規範がある。 マナーを検索すると下記の定義が結果に表示される。 「態度。礼儀。礼儀作法」。 では礼儀作法とは何かというと、下記のようである。 「人がその社会生活を円滑に営み、社会秩序を保つために用いる規範と実践の総体」。 検索結果を鵜呑みにするという、現代人らしからぬ行動を取ると、マナーとは、人が社会秩序を保ちつつ、社会で生きるための規範と実践のようである。 昨今、マナーを批判する風潮が強いと感じている。マナー講師が考え、流布し規範化するというマッチポ

    • はだかの王様は他人事か?

      はだかの王様という童話をご存知だろうか? 多くの人が人生で一度は聞いたことがあるかと思う。 えてして、昔話は真理を突いたものであり、そうであるからこそ語り継がれて昔話となり得る。 童話に含意された真理は確かに頷けるものであるが、日常に落とし込むことは難しい。 理解とは2つの事象のつながりを発見することであり、そうであれば抽象的な真理を日常生活の具体で発見することが大切なのかもしれない。 というわけで、日常的な裸の王様について記したい。 はだかの王様のあらすじご存知

      • 祖父の一周忌と承認

        先日、母方の祖父の一周忌があった。 儒教的な喪の概念と成仏という仏教的な価値観が混在した儀式は、故人を思う機会としてこれ以上のものはないのかもしれない。 お経を聞いて、焼香をあげ、お墓参りをした中で感じたことを記したい。 祖父母との関係幼少期のころから祖父母と暮らしていた。 古い記憶の中での私は、須らく認知のある実家にいるので、定かではないが相当幼いころから祖父母と暮らしていたのだと思う。 幼少期から大学生になるまで、同じ家の中で同じ食事をした。 祖父とは中学生に

        • 異なる環世界に生きる

          部屋の中に蜘蛛がいる。 私は、こんな部屋の中では食料となる虫の数は部屋の外よりも少ないし、人間に殺されたしまうのだから何とこの蜘蛛は愚かなのかと思う。 そして、私は蜘蛛を殺す。 蜘蛛を殺した私は地獄に落ちても糸を垂らしてもらえず、浄土へと逃れることはできないのかもしれない。 それはさておき、なぜ私は蜘蛛を愚かと思うのか。 それは私が部屋の中と外を明確に区別しているからである。 私の認識下では、これまでの経験から、住居ないし建物の中と外を区別している。部屋の中に虫は

        マナーの役割

          組織構成で感情というファクターを無視しない

          皆さん、いかがお過ごしでしょうか。青木と申します。 現在の職種柄、特定の組織ではなく、定期的に様々組織を点々としながら仕事をしています。一応会社員ではありますが、現在の会社に心理的に帰属しているという感覚は全くありません。 そのような状況下で、組織構成、特に人員配置について感じたことを記したいと思います。 組織とはアメリカの企業経営者バーナードによれば、組織とは「2人以上の人々の意識的に調整された活動や諸力のシステム」とのことです。そして、組織には3つの条件が必要と定義

          組織構成で感情というファクターを無視しない

          ピエロに生きる価値はないのか

          ピエロとは。 コトバンクを頼りとすると、下記の記載がある。 Q) 精選版 日本国語大辞典「ピエロ」の解説 ① サーカスなどで、演技の合間に登場して道化を演じる者。また、その役。滑稽な化粧とだぶだぶの衣装で、おどけたしぐさや無言劇などをする。元来、イタリアの即興喜劇中の道化役がフランスのコメディやパントマイムの役柄にとりいれられたもの。 ※即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉好機会「色蒼ざめたる一童子『ピエロオ』(滑稽役)の服を着けて」 ② 滑稽なことばや動作で人を笑わせる人

          ピエロに生きる価値はないのか

          働き方改革の瓦解を剰余価値から考える

          苦しみからの改革と改革からの苦しみ働き方改革が叫ばれて久しいのではないか。 様々な報道がされ、様々な形でブラック企業が登場した。 ブラック企業では特に長時間労働が問題視され、その暗黒が世にさらされれば著しいレピュテーションリスクが顕在化する。(個人的に4つ目の映画が好きです)。 折しも少子化に起因する人口減少から、労働生産性の向上はGDPというマクロ的な視点、働き手の不足という労働市場的な視点から、資本主義の文脈の中で必要となった。 こうした様々な社会的文脈により、企

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          多様性を認める社会と未消化の反吐

          初投稿です。思考を書き散らした雑文です。 ---------------------------------------------------------------- 多様性を認めるという言説が様々な角度から謳われている。 ビジネスの目線で言えば、イノベーションの観点から。 社会道徳的には、人権的観点から。 多様性を認めることは私のようなミレニアム世代にとって金科玉条と化し、否認が即ち議論参画への否認につながる。 現代を平穏に生活する上では、多様性の容認はオプ

          多様性を認める社会と未消化の反吐