旬の食材とたっぷり戯れていたら、日頃の意識が実をむすんだ。【白子の玉ねぎ編】
このnoteの取組みをはじめてからと言うもの、ぼく自身の意識の中で変わってきた事があります。それは日頃の主婦のスタッフさんたちの手際だったり、やり方と言うものに目がいくようになった事です。
洗い物ひとつとっても『どう洗っているのか?』とか、キッチンペーパーの使い方とか。時間がかかるより、かからないやり方を吸収するには良い手本がいることに気がつき、学ぶ範囲が広がった気がします。
そして、今日のテーマは【白子の玉ねぎ】
西の淡路、東の白子。と称されるほど、全国でも有名な玉ねぎの産地が千葉県にはあります。その白子町の玉ねぎも出荷最盛期を迎え、ぼくとしてもこれを調理しないで何をする。と言わんばかりの使命感。
と言うことで、今回のチャレンジした料理をご紹介して行きます。
玉ねぎのスライスに初挑戦。
今回の玉ねぎで、この料理企画も4回目。最初は『何をやるのか?何を求められているのか?』なにがなんだか分からず、言われるがままに取り組んでいた気もします。
やっとどんな事をやっていこうとしているのか。求められていることは何なのかが、ぼんやりとですが見えてきた気がします。
回を重ねることで準備も板について来るようになり、使うお皿や機材が事前にイメージできるようにもなってきました。相変わらず、包丁は切れ味悪いまんまですが、ぼくくらいの腕前だとこれで良いのかも。とそのままにしてしまっているのは、ちょっとしたご愛嬌と言う事で。
はじめて泣けてきた。
さて。まずは一つ目の玉ねぎを、さっそく調理していくことに。そこで、ひとつの疑問が。
『玉ねぎって、皮がついたまま洗うのか。切ってから洗うのか。』
でも手元にある玉ねぎは、泥というか砂がついた状態でもあったので、今回はひとまずその汚れを落とす程度に水で流しました。
そして外側の汚れを落とした玉ねぎをまな板の上に置き、いざザックリと切り込み入れて行きます。
このくらい簡単だ。ざっくり切るだけだから。そう思っていた、次の瞬間。ぼくの少ない料理経験の中でも、なかなか味わえない経験を味わうことになりました。
いま思えば、この日一番辛かったのが目に染みたことだった。知ってはいたけどやったことがないから、分からなかったこの辛さ。切るときよりも、皮をむく時が一番辛かったです。
『目が…染みる…目が染みます。』
かぼそい声を出すのが、精いっぱい。誰かがやっているのをテレビとかでみたことはあったけど、目をあけようにも染みて開かない。はじめての経験だから、余計に刺激的に感じてしまったのかもしれない。
たった玉ねぎの上と下をカットするだけで泣けてきてしまい、なんだかんだで悪戦苦闘してしまった結果、やっとの思いで皮を剥いた玉ねぎがこちら。
白が鮮やかな新玉ねぎ。とっても張りがあり、美しく見えました。
板についてきた包丁捌き。
前回の蛇腹きゅうりで、少し包丁さばきにも自信がついた気がしてます。その蛇腹きゅうりをまだ知らない。と言う方は、こちらをご覧いただければと思います。
前回の蛇腹きゅうりの包丁さばきを見ても、割り箸で挟んだ状態というなれない環境だったと言うのも含めても、なかなかに素人丸出しである。
今回は前回の経験があるため、余裕があったように感じてました。
まず、半分に切った玉ねぎをスライスしていきます。前回の蛇腹きゅうりからの成長を感じられる、思い切りの良い包丁さばきでスライス。その動画をお見せします。
どうでしょうか。前回のきゅうりよりもサクサクっと良いテンポで、さらにはその厚さも適度にスライスと呼ぶに相応しいスライス感だと思っています。
『やればできる。』
『なんでも経験なんだなぁ。』としみじみ感じてしまいました。そして、半分の玉ねぎを全部スライスし、とりあえず恒例の【そのままパクリ】を、一切れだけ味見してみました。
白子玉ねぎの新玉ねぎは、水にさらさなくても辛味が少ないことで有名です。ただ聞いている話と、実際に食べて見ることと違いがあるのも事実で、この日食べた玉ねぎは、少しだけ辛味があったので短時間水にさらしました。
それでも普段口にする玉ねぎとは、比べ物にならない甘さと辛味の少なさで、とても食べやすくこの後の料理の完成が待ち遠しくなってしまいました。
調味料だのみを脱却か。
いつもぼくが料理を作るときには、必ずと言っていいほど頼る仲間がいます。それは、千葉の老舗のお醤油やごま油です。調味料が良ければ少しくらいのヘタな味付けだって、カバーしてくれるかもしれない。そんな勝手な甘えから、頼りきってしまっています。
毎度のことですが大さじ・小さじがないので、素人調理人の感覚と参考にしているレシピの画像を見ながら作っていきます。今回参考にしたレシピサイトはこちらです。
まずベースとなるごま油を、大さじ2杯分。前回の蛇腹きゅうりの時は、ごま油と醤油のバランスが悪かったのか、味が薄く仕上がってしまったので、今回はこのごま油の後に入れる調味料の量を、気をつけていこうと取り組みました。
見ての通り渡されたのは、スプーンといえばスプーン。大さじといえば大さじ。ご存知の通りサラダを取り分ける用のスプーンです。
『やって見せましょう。』
そう自分に言い聞かせ、いつも手作りの調味料をつくっているかのようなマインドと言うか自己暗示。ここから生み出す高級調味料をただ混ぜ合わせただけの、『そりゃ、うまくなるだろ。』と言う声が聞こえてきそうな調味料のセッションをお見せして行きます。
そして、毎度のように用意のない酢。この酢の代わりに使用している、下総ポン酢しょうゆが今回いい味を出していました。前回は、そんなに存在感を感じなかったのですが、大さじ・小さじと言うレシピを超えたぼくの感覚が冴えていたのか、ごま油に混ぜた時の醤油の量とか見栄えに疑問があったので、この下総ポン酢を多めに入れたんです。見栄えが同じになるように。
『あぁ。いい香り。』
時よりふわっと香る、さわやかな柑橘の風味が食欲をそそる。玉ねぎとも相性も良さそう。素人ながら味の想像をしていたら、それだけで美味しく感じてきてしまいました。
その調味料を混ぜ合わせた後に、煎り胡麻をたっぷりと入れます。
この特製ダレをしっかりと混ぜ合わせて行きます。まぜまぜする事で、ごま油のいい香りと、柑橘系の風味がより一層引き立ってくるかのようでした。
そして、しっかりと混ぜ合わせた特製ダレを、スライスした玉ねぎにかけ鰹節を振りかけて完成です。
玉ねぎの甘さを感じられる丁度いい味付けに仕上がりました。酢の代わりに使った下総ポン酢も大成功。玉ねぎ嫌いの後輩も、美味しく食べてくれていたので、それは素直に嬉しい事でした。
これが時短料理なのか。
新玉ねぎの楽しみ方は、これだけで終わりません。今回は、まだまだ続きます。次の料理は、丸ごと玉ねぎのマヨ醤油味です。今回のレシピはMOGI’skitchen史上、最も簡単に出来上がり最も美味しく出来上がった料理です。
その一部始終をお見せします。
まずスライスをする時と同様に、玉ねぎの上と下を切り落とします。ここからスライスと違うのが、玉ねぎの下部に8等分に切れ込みを入れて下処理は完了です。
その後切れ込みを入れた部分を下に玉ねぎを置き、ふわっとラップをかけそのまま電子レンジにインするだけです。電子レンジの設定は、600Wで6分だったのですが、一気に温めるか3分づつに分けるかで悩みましたが、面倒くさがりな自分は一気加熱してしまいました。
レンジで加熱していると、途中から玉ねぎに火が通ってきたいい匂いが立ち込め、期待もふくらんでいきます。
『今回は、順調だ。』
そんなことも思いながら手応えを感じ始めると、出来上がりが楽しみで仕方ありませんでした。そして加熱し終えた玉ねぎをレンジから出し、醤油(目分量)・マヨネーズ・鰹節をのせて完成です。
たった、これだけ。終わったときには、あっけない感じに物足りなさもありましたが、これで出来るなら楽だなぁ。と電子レンジのありがたみを感じました。
あっという間に出来上がりです、レンジでチンでできるのは最高ですね。鰹節と自分の相性が悪く、何度試しても盛り付けには手こずり、鳥の巣のように見えるのですがご愛嬌です。
今回、このレシピを参考にさせていただいたのは、キューピーさんです。さすがマヨネーズの魅力を引き出すのが上手だなぁ。と感心してしまいました。
おかげさまで味も含めて、今まで一番の出来かもしれません。醤油・マヨネーズ・鰹節すべてが玉ねぎと良く合います。レンジでチンしただけですが、得意げな表情でふるまってしまいました。
時短レシピでオリジナル。
この丸ごと玉ねぎレンジでチンの魅力に、どっぷりとハマってしまい調子にのってもう一品を独自の発想でチャレンジしてみました。
玉ねぎ、お醤油、マヨネーズが合うなら。と、選んだのが辛めの味付けがされた味噌【焼ねぎ千葉味噌】と言う商品です。お醤油と違うので、考えた結果ぼくが選んだ調理法は、レンジでチンする前に玉ねぎの上にのせてしまうと言う調理法です。
そして温める時間は同じ600Wの6分。状態が気になったので、正確には600wの3分を2セットです。玉ねぎの水分が程よく味噌とからみあっていたので途中で確認したときに、すでに美味しそうでした。
レンジで温め終わった玉ねぎと焼ねぎ千葉味噌。レンジから取り出すとすでに、香ばしい香りが。マヨネーズをたっぷりのせて、仕上げに鰹節をふわっと。結果的にまた、鳥の巣のような盛り付けになってしまったのは反省点です。
今回、はじめて独自で思いついたレシピを作ってみました。味は味噌をもっとたっぷり盛り付ければ、もっと美味しかったかも。と悔しさもありましたが、白子の玉ねぎを楽しむには十分の味付けでした。
だんだんと自分自身の料理への興味と関心が上がるたびに、食材の魅力の伝え方の幅が広がっているようにも感じ、今回の白子の玉ねぎでは自分の成長も感じることができました。今後も、千葉の食材の魅力をいろんな切り口で、お伝えできればと思います。
引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。