ヤマダ

一次創作してます。ちょっと変わった小説を書いています。 お笑いと、怖い話と、パフェが好…

ヤマダ

一次創作してます。ちょっと変わった小説を書いています。 お笑いと、怖い話と、パフェが好きです。

最近の記事

『解散の作法』#創作大賞感想

創作大賞創作漫画部門、やまちさんの『解散の作法』読ませて頂きました。  企業のマーケティング部で働くOLの爽は、芸歴7年目の売れない芸人・オオハシゴの大葉こうすけと付き合っている。芸人の彼氏と言っても仕事に悩み、好きなことをし、至って「普通」なこうすけ。  世間が人気芸人の詐欺事件に揺れる中、爽の見に行ったらお笑いライブでこうすけは唐突にオオハシゴの解散を宣言する。  お笑いライブ終わりに待ち合わせて二人で飲んで、コントの小道具の入った大きなバッグを抱えて走るこうすけさん

    • 『無職探偵〜侵入不可能な浮気現場〜』#創作大賞感想

      創作大賞ミステリー小説部門作品、結城 熊雄さんの『無職探偵 〜侵入不可能な浮気現場〜』を読ませて頂きました。  摩耶は同棲中の恋人、隆二の浮気を疑っていた。しかし二人の住むマンションには二人の他に人が出入りする気配もなく、浮気は不可能かと思われた。しかし、自分のものではない長い髪に、不審な動きを見せる隆二に摩耶は疑惑を拭いきれない。  そんな折にバーのマスターから紹介されたのは、イケメンだが無職の探偵・魔宮夢大だった。  お代は取らず収入源は生活保護のみ、その上やけに口が上

      • 『創作代償』#創作大賞感想

        創作大賞ミステリー小説部門投稿作品、門掛夕希さんの『小説代償』を読ませて頂きました。 「父を殺してください」  依頼人の女性から託された、彼女の父の40年分月日が刻まれた日記帳。  本来仕事をこなす門掛夕希と勘違いされたまま、畠山桃春は彼女の話を聞く。  厳格な教育者であるはずの父が、教え子である母と結婚した真意。彼は教師として純粋であったのか。募る不審感が彼女を殺人依頼へ駆り立てる。  そして畠山の説明と日記帳により、14の物語を持ってして門掛夕希による『殺人』が完遂され

        • 「眠りの悪魔はパフェを夢見る」あとがき

           創作大賞のファンタジー小説部門に参加させていただきました。  https://note.com/yamaroda74/n/nfafad92be1e5?sub_rt=share_pw  私がパフェが好きなのもあって楽しく書けました。バジーを通じてパフェに対する情熱は書けたのではと自負しています。  沙恵のお酒好きに関しては、お笑い芸人納言・薄幸さんの『やさぐれ酒場』やテレビ東京さんの『晩酌の流儀』を参考にさせていただきました!!私はあまり飲めないのですが、見ていて何度お酒

        『解散の作法』#創作大賞感想

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第6話

           バジーの厳しい体質改善メニューにより、今ではカモミールティーもバジーの長話しも必要とせず眠りに就くことができるようになっていた。一日の始まりの日光浴に毎日の通勤ウォーキング、規則正しい生活リズムが作られたお陰だそこは彼に感謝したい。  ただ、今日は彼も既に寝てしまっているという不安があった。  目を瞑り、暗闇の中でじっと眠りが来るのを待つ。寝そべるマットレスの中に沈みこみ、どんどんと落ちていく感覚に陥る。どこまでも、どこまでも落下していく。底のない暗い空間に放り出され、ただ

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第6話

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第5話

          「沙恵さん、最近ぴしっとしてません? 何かありました?」  千夏の声で面白がっているのが伝わってくる。バジーがやってきてから二週間近く経つが、自分でも健康になってきているのがわかるのが嫌なところだ。早起きして朝日を浴び、運動のために一駅分歩くのも苦ではなくなってきている。何より朝すっきりと起きられて、仕事中も眠たくならないのだ。バジーの作る料理もおいしく、居候の礼に掃除洗濯もやってくれるので助かっている。お酒が飲めないのは残念だが、肝心の夢パフェも味は悪いが層が見えるようにな

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第5話

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第4話

          「急に習慣が変わると寝付けないこともありますから、気楽にいきましょう! リラックス、リラックス!」 「よく言うよ。君のせいでこうなってるのに」  枕元で寝そべるバジーは他人事だからと暢気そうで文句だって言いたくなる。初めてのプリンパフェ体験で失念していたが、今日は久しぶりにお酒を飲まないで寝るのだ。酔って心地よく意識を失うことはなく、自分から眠りの波を引き寄せなければいけない。  眠れなかったりしたらどうしよう。ベッドに横たわったものの、微睡みは訪れず不安で目が冴えてしまう。

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第4話

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第3話

          「ではまず、断酒しましょう」 「断固拒否します!」  思わずテーブルに強く手をついてしまう。私の返答の勢いに、バジーも流石にたじろぐ。今後の方針を話し合おうと向かい合って座った私たちの会議は早速難航していた。夢のパフェを食べるための睡眠の改善には協力すると言ったが、日々の楽しみを奪われるとあっては話は別だ。 「寝酒はリラックス効果があって、適量なら睡眠導入にいいんでしょ? なら良いじゃん」 「そもそも、あれはウォッカやウイスキーみたいな度数の高いお酒をちょっと飲むものなんです

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第3話

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第2話

           バクヒツジくんの話を要約すればこうだ。私たちの暮らす世界とは別に存在する、悪魔たちの住まう魔界。人間の感情や気力など生命活動に由来するエネルギーは彼らにとって効率よく使える糧であり、エネルギーを集めて大金を稼ぐために人間の世界へとやって来る。その中で人間にとっても負担が少なく、悪魔にとってもばれにくく仕事がしやすいのが、夢だ。  夢。それは人間が睡眠中に見ている記憶の集合体。その日にあった出来事を脳が整理し記憶するために、情報をやりとりする際に見ているとされる。自分でも気づ

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第2話

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第1話

          【あらすじ】  沙恵は一日をビールとおつまみで締めくくることを愛するOLである。いつものようにビールの酔いに任せ眠りに就くと、翌日妙な生き物が眠りこけていた。ヒツジとバクを合わせたような彼は魔界から来た眠りの悪魔、夢魔だという。夢で作ったパフェを食べるために沙恵のものを使ったところ含まれたアルコールで酔ったらしい。お詫びに沙恵が即席パフェを作るが、悪魔は沙恵の夢の質を向上させることを決意する。  夢魔のバジーと沙恵は断酒や体内時計の調整、コンビニパフェ、シメパフェに創作パフェ

          「眠りの悪魔はパフェを夢見る」第1話

          一次創作を10年以上続けると何が起こるか

          オリジナルのキャラクターを作り、イラストや小説など創作物を作っていく一次創作。SNSにてキャラの妄想や小説を書き始めてから、あっという間に10年以上が経ちました。 ここで、自分の生活にどんな変化があったかを大まかにまとめてみます。 町ができる キャラが増える イベントに参加する 自創作ぬいに手を出す 聖地巡礼に出掛ける 1.町ができる まず、自分の創作である『アンダーワンダー』のキャラたちの創作の舞台となる『中箱町』ができました。キャラたちが住んでいるので自然と

          一次創作を10年以上続けると何が起こるか

          はじめまして

          はじめまして、ヤマダと申します。小説をメインとした一次創作をしている者です。 小説の他にもイラストを書いたり自創作キャラのぬいぐるみを作ったり、雑多に活動しております。 最近では、架空のお笑い芸人たちに怪談を語らせるのにハマっております。自己紹介代わりに失礼します。 https://misskey.design/clips/9h2iri8phu こちらは、創作芸人たちの話のまとめとなっております。 こちらカクヨムにて掲載した、生首をメインにして30のお題で小説を書く『

          はじめまして