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スピード

会話で大事なことは、振り返らないことです。終わった話を、もう1回持ち出したり、同じ話を2度するのも、リズムが、悪くなります。

そういう間が、悪い男は、女性にモテないよ 笑って、僕の言う事じゃないけれど、どんどん前に進んでいくスピード感が、リズム感なんだと思います。

正確性を追求したり、相手の反応すらもお構いなし…振り返らずに、話を先に進めていきましょう。

今日は、1994年、学生時代にフランスでの論文発表までした、心臓の鼓動の時間間隔である心拍間隔という概念についてのお話です。

横になる等、安静にしている時は、心臓の鼓動が、遅くなり、運動した時や緊張した時には、心臓の鼓動が、速くなります。この心臓の鼓動の速い、遅いを表現する方法として、拍動の一拍と次の一拍の間の時間である心拍間隔を観察してみると、後々、面白いことが、わかります。

心臓の鼓動が、速いときは、ドックン、ドックンの間隔が短い訳ですから、心拍間隔時間は、小さくなります。反対に、心臓の鼓動が、遅いときは、ドックン、ドックンの間隔が、長くなる訳ですから、心拍間隔時間は、大きくなります。

心臓の機能を調べるために、よく利用される心電図を使っても、心拍間隔を確認出来ますが、最近では、それらを応用して、ウエブラル商品を作ってみましたけれどね。

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心電図(ECG)と呼ばれる心臓が、ドックンとなる時に発生する電気信号。心臓が収縮する時に、心臓内に起こる電気の分布の変化によって引き起こされます。

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体表面から電位(電圧の差)として検出出来ますが、電気信号の山や谷に、P,Q,R,S,T,(U)のような名前が付いています。心電図の一番鋭いピークであるRは、心臓の心室と呼ばれる部分が、急激に収縮して血液を心臓から送り出している時に発生する電気信号です。

心臓が、ドックンとなる時に対応していますが、安静時に、心臓が、ゆっくり拍動している時は、ドックンと、次のドックンの間隔が長くなります。反対に、心臓が、速く拍動するときは、この間隔が短くなります。

この心電図を使って、心臓の拍動の間隔をグラフ化してみるとどうでしょう?。心拍の間隔を計測するには、心電図の鋭いピークであるR波を利用するのが一般的です。R波の発生時刻と、ひとつ前のR波の発生時刻の時間差が心拍間隔となります。

R波とR波の間隔を計測することから、専門用語では、RR間隔(RR Interval)と呼ばれています。グラフ化する際は、横軸に時間を、縦軸にRR間隔を取りプロットしていくと良いでしょう。

注意すべき点は、グラフは、連続ではなく離散的であることと、R波が、発生した時刻でのみデータが発生するため、データのプロット間隔が、一定ではないことです。つまり、定期的に(例えば毎秒1回)データが、発生する訳ではなく、心臓が、拍動するタイミングでデータが発生し、プロットする訳です。

運動することで、心拍数が、上昇しRR間隔が変化するということではなく、じっと安静にしている時でも、このような心拍間隔(RR間隔)の変動が観察されます。心拍間隔が、950m秒〜900m秒の間で、周期的に変動している様が、表現されています。このような心拍間隔の周期的な変動を心拍変動、または、心拍ゆらぎと呼んでいます。

この心拍ゆらぎに表れる周期的な変化には、様々な生体のフィードバックのメカニズムが、関係していますが、自律神経の機能との関わりで重要なものは、呼吸と同じ周期を持つゆらぎと、血圧の変動と同じ周期を持つゆらぎの2種類です。

自律神経が、正常に機能している場合、呼吸と同期したゆらぎと、血圧と同期したゆらぎが、心拍間隔のゆらぎとして観察されます。つまり、心拍は、ゆらいでいるのが、正常なのです。

自律神経機能を薬物で抑え込んだり、移植手術などで、自律神経系が、切断されている等によって、自律神経機能が、何らかの形で異常である場合は、上記のような心拍間隔のゆらぎが、消失します。

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自律神経系の活動が、心拍間隔を変動させる仕組み、また、反対に、心拍間隔の変動から自律神経系機能の活性度を推定していましたが、アプリで表現することで、誰でも、簡単に、気持ちを可視化することに、僕達は、成功しました。

興味ある方は、山奥慎一 心拍変動 で検索(http://www.lib.nifs-k.ac.jp/nii/13-55.pdf)して、論文を読んで見てください。

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