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御神話

ストレッチって、健康スポーツの現場で、あまり効果ないのご存知でした?

筋肉は、ゴム・バネのようなものです。伸ばし続けると、様々な支障があります。

パンツのゴムを伸ばし続けると、伸びて切れるじゃないですか?筋肉は、弾力性を高めたり、良いハリを持たせる事が大事だと考えます…

高齢の方で、日常的に歩いている人と、走っている人では、走る方が、遥かにエネルギー効率が良く、同じスピードで歩く時により省エネで歩くことが出来ます。それは、筋肉と骨をつなぐ腱のバネ機能が、維持出来ているのも、理由の1つにあげられます。

筋が、力を発揮して短くなることをコンセントリック(短縮性)収縮と言いますが、コンセントリック収縮は、速度が遅いほど力が強くなります。速度が、0になった状態をアイソメトリック(等尺性)収縮といい、さらに力が強くなります。逆に速度が、マイナスになって筋が力を出しながら伸ばされることをエキセントリック(伸張性)収縮といいます。エキセントリック収縮は、さらに力が強くなります。

筋肉は、このようにゆっくりした速度で強い力を発揮できますが、速い速度であまり強い力を発揮することができない仕組みになっています。筋肉を伸ばすことは、運動する前の準備運動には、適していないことになりますね。

腱は、力を受けて伸ばされることで弾性エネルギーの形で力を蓄えて、その後縮むことでその弾性エネルギーを放出し、力と速度を発揮します。

つまり、骨を引っ張り、身体を動かす力は、筋肉が生み出し、骨を引っ張る力・速度は、筋のそれと一致せず、筋肉の両端の腱が骨を引っ張り、腱を含めた筋-腱複合体の力・速度と一致していることになります。

加齢により硬くなりやすい腱は、筋肉を伸ばして、逆にバネの機能を損なう恐れのあるストレッチのように、身体を伸ばすのではなく、ジョギングや早歩き等のように、身体をバネのように、バウンディングさせる動作の方が、機能を保てる可能性が、期待されています。

これで、レース前に、真面目にストレッチをして、成績を下げたり、怪我をしやすくなっていた方々も、減るのかな?御神話に、騙され続けるのかな?


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