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遥か昔に忘れ去られたパスポートの復活

海外旅行というものを、あなたはしたことがありますか?

私はあります。20年ほど前、大学の卒業旅行でネパールという国に行きました。卒業旅行といっても友人たちとワイワイしながら、というものではなく、1人で行ったのです。

いわゆるバックパッカーという貧乏旅行です。

学生だったから本当にお金はありませんでしたし、冒険というものに憧れる年代でもありました。

そんな私の冒険心を、ネパールという国は存分に満たしてくれたように思います。

人混みでアスファルトすらない国道、汚れまくった民族衣装、我が物顔で跋扈する牛、早朝に謎の楽器を奏でながらお経を唱えて歩き回るおっさん・・・

日本では絶対にお目にかかることがない光景は、私のワクワク感をこれでもかというほどに駆り立ててくれました。

そして何より、ものすごいエネルギーに満ち溢れた国でした。出会った人々は皆、笑顔で声をかけてくれて、毎日が楽しくて仕方がないといった様子。

そんなネパールの旅行を2週間ほど楽しみました。機会があれば是非また行きたいと心底思います。

それから約20年、海外旅行よりも山の魅力にとりつかれた私は、ただひたすら山に登り続けてきました。

海外旅行に興味がなくなったわけではありませんでしたが、山の魅力には到底及びません。山に登れるだけで大満足でした。

しかし、往々にして時間の流れは人を変えるもの。山への想いは相変わらず今も持ち続けている私ですが、ある出来事を境に、海外への想いが私の中に募り始めたのです。

それは新たに契約を果たしたある会社とのコピー案件に関することです。コピー案件のために、タイへと行く機会があるとのことで、私にもパスポートの所持が指示されたのです。

パスポート!ネパール旅行以来、一度も海外に行っていない私のパスポートはすでに期限が切れています。

パスポートの申請をしておこうと思い立つと同時に、タイという国への想いも新たにしたのでした。


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