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写真のようで、写真でない

こんにちは!先日、私は山梨県立美術館で開催されている「シダネルとマルタン展」に行ってきました。

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そこで出会った作品をいくつか紹介していきます。

最初に紹介するのは、マルタンの「野原を行く少女」です。

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手前の花が目を惹きますね。

私のメガネ、すりガラス入っていたかな…

そう思うほどなめらかな陰影です。

柔らかい光と鮮やかな花。

中心にいる女性が神々しいです。

次に、マルタンの「ガブリエルと無花果の木」です。

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先ほど紹介した「野原を行く少女」とは違い、ハッキリした印象を受けます。

額縁の奥にこの光景が広がっているのではないか……今にも動き出しそうです。

こちらの作品はシダネルの「ヴェルサイユ、月夜」です。

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月明かりと空がぼんやりと広がっていて、まるで本当に夜空を見上げているかのようです。

静かな月夜に、噴水の水が流れる音が響く

夜の寂しさと静けさを感じました。

最後に、マルタンの「マルケロル、テラス」です。

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展示室に数ある作品の中で、私はこの絵が一番気に入りました。

退屈なとき、ぼーっと窓の外を見ているような……遠くがぼやけているのも雨の日らしい景色です。

時間を忘れ、ずっと見ていたくなります。

どの作品も写真のように精巧な絵画でした。

しかし、写真ほど現実的でないのが「人間の目」を感じました。人間の目を通したものだからこそ、自然の動きや生命感に溢れているのではないでしょうか。

みなさんもぜひ、その目で確かめてみてください!

文・写真:安藤千恵梨(山梨県立大学国際政策学部1年)


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