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アメリカの本屋で見つけた 「エンターテイニング」 〜商品コンセプトワード〜

伍魚福の商品は「エンターテイニングフード」です。
“entertain”=「もてなす、人を楽しませる」という意味です。

伍魚福は、酒の肴・おつまみをはじめ、いかなごの「くぎ煮」など神戸のお土産物も販売しています。
商品全体をカバーできる良い言葉がないか、と1995年の入社以来考え続けていました。

2000年頃、神戸商工会議所の勉強会で、アメリカ西海岸、サンフランシスコを訪れる機会がありました。空き時間に本屋さんに行ったところ、料理本のコーナーにこの「entertaining」という本を見つけました。
donna hay というオーストラリアで有名な料理研究家の著作です。

なんで料理の本なのに「entertaining」なのか、と思って辞書を引くと
 entertain(動詞)
  楽しませる、もてなす、招待する
 entertaining(形容詞)
  おもしろい、愉快な
 entertainment(名詞)
  歓待すること、もてなし、宴会、パーティー娯楽、気晴らし、
  楽しませるもの
とあります。

つまり、この本は「おもてなし」のための料理の本だったのです。

欧米では自宅でのパーティをよく開くそうです。商社の駐在員も自宅でお客様を招くための研修があったりします。
家庭用品の店ではentertainingのBGM用のCDが販売されていたりもしました。
スーパーでは綺麗な柄の印刷された紙皿もたくさん売られています。
日本では、自宅でお客様に紙皿でおもてなし、というのはありえませんが、それだけパーティがカジュアルなものだ、ということでしょう。

伍魚福の「酒の肴・おつまみ」は、楽しい食卓で家族やお客様を「おもてなし」するものですし、出張帰りの新幹線で自分で自分を「おもてなし」するためのものだったりします。
「お土産」は、神戸に行ったよ、留守番ありがとう、というような「おもてなし」の気持ちを人に差し上げるものです。

そこで、伍魚福の商品コンセプトを「エンターテイニングフード」と名付け、「エンターテイニング」は重要なキーワードとして今につながっています。

「エンターテイニングフード」を扱う会社だから、働いているメンバーも「楽しく」なくては、ということから、我々の目指す「神戸で一番おもしろい会社」というキーワードが生まれました。

「ちょっとうれしい。エンターテイニングフード」というキャッチフレーズから、北川一成さんの「珍味を極める」+ハートのロゴにもつながりました。

noteの一番最初の記事「伍魚福エンターテイニングスパイラル」の名前もここから来ています。

伍魚福は今後も「エンターテイニング」(おもてなし)をキーワードに「すばらしくおいしいものを造り、お客様に喜ばれる商いをする」(経営理念より)ことを目指して努力を続けてまいります。

最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan