2021/12/5




アバタロー著
自己肯定感を上げるOUTPUT読書術(〜No.1744)



No.1677  INPUTバランスを整える-ノウハウ・事実・思想

今の社会は情報にまみれており、その中でも自分にとって必要な情報かどうかを選ぶ力が必要だ。

そこでは、

三大栄養素 

①ノウハウ

②事実

③思想

を知っておくべきだという。

ではそれらは実際どのようなものか、見ていこう。

①ノウハウ

ノウハウとは、簡単に言えば、

方法、手段、知識などだ。

例えば、ビジネス書には、このノウハウが占める割合は高い。

そして、ノウハウは人間の仕事や私生活の生産性を高めてくれる。

先に例を挙げたビジネス書は、「ノウハウのカタマリ」なので、

「今必要なテーマの本をとり、今必要な情報を抜き取り、すぐに行動する」

ことを念頭に置いておいて利用するとよい。

ただ、ノウハウの過剰摂取もよくない。

今いるノウハウと要らないノウハウは、区別するよう心がけるべきだ。



②事実

事実とはまさに実際に起こった出来事である。

例えば、東京の首都は東京、トヨタの社長は豊田章男、と言った具合である。

この事実という栄養素は、人間の意思決定を助けてくれる働きがある。

大きな買い物をするときや、就職、転職、また、起業する時の意思決定では、決定するための根拠が要る。そう言った時は、この事実を知る必要があるだろう。


事実を摂取する際の注意点はこの2つだ。

①無目的に無関係な事実を収集しない。

①は、三大栄養素のノウハウ部分で述べたように、今必要なものだけを摂取するということに精通しているだろう。つまりは、自分の目的と、その関係性を考えて収集することである。

②事実と解釈を混合しない。

②は少々難しいが、例を挙げると分かりやすい。

例えば、病院での診察。普通であれば、病状や、身体検査などで得た事実をもとに病名を下している。
一方、事実ではなく解釈だとどうか?

「多分こう言う病気だろう。」と言うふうに誤った捉え方をされることで、正しい治療がされず、場合によっては命に危険が及ぶ。

これを、世に出回る情報に当てはめてみる。

特にメディアから流れてくる情報は、事実と解釈が入り乱れている。

今後、重大な判断や意思決定を前にし、ネットの情報を参考にする際は、事実が解釈かを、自分で熟考するとよい。



③思想

思想とは、哲学や宗教といった、人生や社会に関するものの見方のことだ。

思想は、人間の感性と理性を磨き、自己形成と自己理解を促してくれる働きがある。

つまり、相手の気持ちを理解する、自分のやりたいことを見極め、生きるべき道を明確に決めてくれるのだ。

ただ、思想を学ぶとなると、哲学というお堅いところを知る必要がある。そんな時は、自分が好きな人の伝記などを読むといい。興味があると、割と楽に読めるものだ。


思想を得る時の心がけは2つだ。

①それを絶対的な正解だと思わず、批判的な目を持って向き合う

古くから残っている哲学などは、広く人に受け入れられる、力を持ったものだし、近年の話で、ベストセラーになっているものも、本当に力強いパワーを持ったものだ。

それを無批判に受け入れると、パワーに飲み込まれ、自分の思想までそのパワーに壊されてしまう。

その時は、「このような考えを持つ人がいるのだな」くらいの気持ちで良い。

もし苦境に立たされた時、その思想を思い出して、それを乗り越えるといった具合に、自分のなかの引き出しの中にしまっておくのが良いだろう。


②手広く知る

他の思想を知らずに、1つのものだけに偏るとバランスが欠けてしまうため、反対側にある思想なども含めて幅広く触れることもよいだろう。


そして最後に、筆者の言葉を引用しよう。


覚えておきたいのは、どんな本であっても、今紹介した"情報の三大栄養素(ノウハウ・事実・思想)"が異なる比率で含まれていることです。また、各栄養素の働き、摂取時の注意点などを参考にしていただきますと、今自分にはどんな栄養素が足りていないのか、逆にどんな栄養素を摂り過ぎているのかが明確になるはずです。


今日のまとめはここで終わりだ。また、長くなってしまったが、次回は、もう少し良いまとめ方をしたいと思う。

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