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見た目は大人、中身は幼稚園児

自慢じゃないが、僕は絵を描くのがかなり下手だ。

人物や動物を描けば、未知の生物になるし、
風景を描くとまるで立体感のない平面的な..(悲しくなってきたので割愛)

だから、学生時代の美術の成績はずっと「2」だった。
壊滅的なセンスにも関わらずなぜ「1」をまぬがれたか。
授業は真面目に受けていたので、先生の情けのおかげだろう。

とにかく僕には美術的センスが全くないのだ。

そんな僕に「追い討ち」をかけるような出来事が起こった。
悲しい事実に気づいてしまった話を聞いてほしい。

以前、電車に乗ろうとしたときのこと。

その時期は母の日が近かったこともあり、地元の幼稚園児たちが描いた
「お母さんの似顔絵」が駅の構内に貼り出されていた。

ふと目をやると、どうやら年少・年中・年長に分けて絵が飾られている。

まずは年少。お題を知らずに見ると何が描いてあるのか判別できない。
まぁ、そんなものだろうと思う反面、心の中では...
「これなら自分の方が上手いな」と低レベルなマウンティング。

次に年中。さすが幼稚園2年目だけあって年少よりはレベルが高い。
お題を知らなくても母親を描いたのだと分かるくらいの画力がある。
ここで「やばい、これ自分とそんなに変わらないな...」と焦りが。

そして、最後は年長だ。もうここまでくると、もはや完全敗北...。
どの園児の絵を見ても自分より上手いじゃないか!

「年長ってこんなに描けるんだ」という驚きと
「俺って年中と同じくらいの画力なのか...」という
落胆が同時に押し寄せ、軽いパニックに陥った。

思わぬ現実を突きつけられ、ショックでしばらく放心状態に。
おかげで乗りたかった電車を逃していしまい、さらにショックを受けた。

恐るべし幼稚園児...

数々の非礼をお詫びし、今後は尊敬の念を込めて
「園児さん」と呼ぶことにしよう。





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