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僕の小学校時代の金稼ぎ手法。

僕の小学校時代の小商い

僕は、小学校の頃いつもお小遣いに困っていた。

欲しいものがたくさんあったのだ。

キンケシ。ビックリマンチョコ。SDガンダムの消しゴム。漫画。ゲーム…数え上げたらきりがない。

そこで、どうやってお金を得たらいいのかを考えた。

「ひろう」…なんか嫌だ。自動販売機の下をのぞき込んでいる友人がいたけど同じになりたくなかった。

「もらう」…お年玉はもらっているけど、このころの僕は小学校の低学年…お小遣いをもらえるような年齢ではなかった。

「ぬすむ」…「ぬすむ」のは良くないなぁ…

「はたらく」…小学生が働くのはなかなか難しい時代だった。

「かせぐ」?どうやって??
じゃ、「つくる」??お金を作ったらダメなことくらい小学生の僕にも分っていた。(30数年を経た今の僕はお金を「創る」に非常に興味があるので別の機会に書かせていただきます)

「ふやす」…子どものお年玉は、銀行や郵便局で勝手に増えているはず…でも自分では口座から別の口座に移したり、投資信託を始めるなんて知識もない。

じゃ、やっぱり「かせぐ」しかないのか。

どうやって??

僕は、当時流行っていた「SDガンダム」のガチャガチャに目を付けた。毎月のように新作が登場する「SDガンダム」の消しゴム。

こいつを全部揃えたいけどお金が続かない…これが当時の僕にとって大きな問題だったので逆に利用した。

ガチャガチャをすると「第〇弾の仲間たち」みたいな形で紹介されている帯状の紙に格好いいガンダムのイラストが描かれているものが消しゴムと一緒に入っている。これを切り取って、マグネット(当時よく、水道屋さんのマグネットとかがDMとして郵便受けに入ってきていた)にのりで貼り、表面を木工用ボンドでコーティングし「カンペン(金属製の筆箱)」に貼って皆に見せびらかした。

「いいなぁ~これ」

「かっこいいだろ!?」

「俺にも作って」

「いいよ~」

瞬く間に教室中の男子のカンペンがガンダムで埋め尽くされていく。
人気のキャラクターは予約が入るほどになってきた。

「俺のはいつできる?」

「う~ん…いま忙しいんだよね。ガチャやるお金もないし…そうだ、1枚30円で作ってあげるよ」

皆、僕なんかから買わないで自分で作ればいいのに…木工用ボンドでコーティングすると乾いたボンドが透明になり、盛り上がってちょっと高級感が出るのだがその製造の工程の企業秘密を誰も気が付かなかったのだ。

飛ぶように売れるようになった著作権を無視したオリジナルマグネット。そのうち生産が間に合わなくなり、友人にも作り方を共有した。

すると、製造方法がどこからか漏れてクラスのみんなが作り出した。

しかし、その頃には既にある程度収入を確保してあったので、本来の目的だったガンダムのガチャを思いっきりやる事ができて満足だったという話。

100円のガチャガチャからその弾のシリーズでオリジナルマグネットは20枚くらい作れた。1枚30円で販売していたので600円になる。

この6回分の紙でさらに20枚ずつ作り販売すると3600円にもなる。もう一回繰り返したら、今度は2万円を超える。

このくらいのお金があったら、ガチャガチャはやり放題。小学校の低学年くらいだったら駄菓子屋ではヒーローになれる。

こうやって、どうしてもお金が欲しかった小学校の頃の僕は友人のニーズを創っては小銭を稼いでいたのを思い出す。誰に教わったわけでもないけど…思い返してみると、どうしてもお金が欲しかったんだと思う。

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