新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として 厚生労働省 首相官邸 のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

サウナ好きが考えるイノベーション施設のこれからの姿

ヒトカラメディアの山川です。
なんかそれっぽいタイトルをつけてしまいすみません。ただのサウナ好きの妄言だと思って読んでいただければ幸いです。

自粛期間中はサウナに行けませんでしたが、サウナ“気分”だけでも味わいたく、amazonで3000円くらいのペット用プールを購入してみました。
温冷交代浴をして、アウトドアチェアで休憩する。これが意外にハマり、今も週3日ぐらいやっています。小さいプールに入っている時の姿は酷いもので、誰にも見せられません。

画像2

こんなアホなことをやっているのはこの世で自分だけだろうと思って、ヒトカラメディア内のSlackでシェアしたら、なんと社内にもう一人変態がいました。笑。しかも役員。どんな会社だ。

画像3

そんな(?)ヒトカラメディアに移ってきて最初の仕事でつくった施設、seesawが開業しまして、ようやくプレスリリースを出すことができました。

プレスリリースはこちら。

クライアントのシナネンホールディングスさんの旧本社ビルを活用したコワーキングスペース/シェアオフィスで、ここに集う企業や個人と協業して新規事業を生み出していく計画です。
「挑戦者が集い、プレイフルにビジョンを描く場」というテーマ設定から伴走し、設計デザイン、施設名称、ロゴ、冊子、雑貨類まで一緒に創り上げました。
ようやく完成したところに、コロナウィルスが流行。施設の在り方も変化せざるを得ない状況になっています。

このseesawに限らず、イノベーションを目的とした場の関係者の方々から、コロナ以降のこうした場の在り方について相談されることが増えました。
大勢で集まって、リアルなイベントを開催して、懇親会で仲を深めるといった従来的な運用方法が難しくなったこともあり、次の打ち手を探しているようです。

そこで今日は各所で話しているイノベーション施設のこれからの姿を簡単にまとめてお届けします。
(半分以上はコロナ関係なく普段から考えていたものなので悪しからず。)

1. 少人数での活用を前提とする
2.ローカルでの存在感とテーマ設定がより重要になる
3.いい状態になること
4.いい状態同士でつながること
5.濃厚なコミュニケーションをブロードキャストする
6.利用者同士だけでなく、利用者と所属企業がつながる機会もつくる

 1.少人数での利用を前提とする

まず、しばらくは少人数での利用を前提とすることが大事だと思います。
例えば、ソーシャルディスタンスを確保するために、1席分をあけてジグザグに座ったとすると、元の定員の50%程度しか入ることができません。
また、在宅勤務やオンライン会議が一般化した分、働ける場所の選択肢は増えているので、普通に考えても利用率は下がります。
これは仕方のないことなので、リアルな場は少人数に利用してもらうことを受け入れ、人を集めることではなく、イノベーションが起きることにコミットするように気持ちを切り替えるのが最初の一歩になります。

2.ローカルでの存在感とテーマ設定がより重要になる

そんな状況下で活用してもらえるとしたら、その地域の近くにお勤め/お住まいの人か、施設のテーマにピタリと合致した人のどちらかになってくるかと思います。
なので、利用者のペルソナを再設定し、イノベーションを起こすための戦略を再構築することが必要になります。具体的には、新ペルソナのABW(Actibity Based Working)を整理し、カスタマージャーニーマップ改めワーカーズジャーニーマップ(適当な造語)を描き、それをヒントに、これまでより深いテーマ設定をしていくイメージです。(最近はそんなサポートをしています。)

自分も今サウナに行くとしたら、サウナがついているローカル銭湯の辰巳湯か、もはやホームと呼べる錦糸町楽天地にいきたい。

3.いい状態になること

少人数で集まるとして、そこからイノベーションが起きる可能性を高めるにはどうしたらいいでしょうか。最小の一歩はまず、利用者自身がいい状態になることです。サウナで言うところの“ととのう”、一般的に言うところの”フロー状態”です。
無機質なオフィスは緊張感を高めてしまいがちですし、家の中は集中を奪うものが沢山あります。なので、こうした場では、オフィスでも家でも実現できないレベルのフロー状態を目指したいところです。
まずはオフィスや家にはないような、心地よい家具や照明、センスのいい植栽など、空間の力をフル活用してリラックスできる環境をつくります。そこに、その空間らしいユーモアがあるソフトコンテンツでちょっとした混乱をしかけ、フロー状態にいざないます。(参照:3倍のパフォーマンスを実現するフロー状態魔法の集中術 世羅侑未さん
個別ケースなので例示は難しいですが、例えば、仕事のモードに合わせて奇妙なハーブティーが提供されたり、モードに合わせてマニアックな選曲が詰まったハイレゾの音楽端末とヘッドフォンを貸し出したりするサービスなどがそれに当たります。
場を丁寧に整え、ソフトの工夫でフロー状態に入り、自身のビジョンやミッションなどの根っことつながった状態になることが何より重要です。
(Inspired by コクリ!プロジェクト

4.いい状態同士でつながること

知り合って日が浅い知り合いでも、共通の友人を挟んで、一緒にサウナに行くと一気に仲良くなれたりします。
イノベーション施設では、この“共通の友人”にあたるコミュニティーマネージャーが重要になります。
コミュニティーマネージャーには、「この人とこの人がつながるとよさそう!」とピンとくる能力(ロジカルさよりも直感的な能力)が必要です。なんとなくですが、女性の方がそうした能力があるように感じます。(おばさんっぽいおじさんにもそうした能力者がいますがw)
場とソフトの工夫で利用者が施設に馴染んできたところで、コミュニティーマネージャーが架け橋となって利用者同士の関係を構築していきます。
底にある共通したテーマを見つけ、事業や機能ではなく、人として、根っこでつながるイメージです。(同じくInspired by コクリ!プロジェクト
丁寧に関係を構築した後は、施設内で偶発的なコミュニケーションが起きやすい仕掛けで、それぞれに関係を育んでもらう事も大切です。ドリンクカウンターに軽食や施設内のニュースなどの小ネタを仕掛け、スツールを置いて長居できるようにしておくなど、ちょっとした工夫でコミュニケーションの総量を増やします。

5.濃厚なコミュニケーションをブロードキャストする

丁寧に関係を紡いだ後は、何か小さいプロジェクトを一緒に始めることがより関係を進展させるきっかけになります。
これまではパネルディスカッションなどの対談イベントの開催がそれにあたりましたが、リアルイベントはしばらく難しそうです。
これからのこうした施設の在り方として、施設内にスタジオセットをつくり、利用者同士の濃厚なコミュニケーションをコンテンツとして、Zoomなどでオンライン配信することをおすすめしています。カメラや音声機材にこだわり、バイオエタノール暖炉などで揺らめく火を見ながら深い話をするなど、オフィスや自宅では難しいレベル感での配信がいいと思います。

画像4


テーマは、お互いが一緒に探究できるようなテーマ設定にすることが大切です。(Inspired by ミラツク西村さん)どちらかが知見を持って、どちらかに教えるようなテーマでは、関係性が非対称になり、新しいものは生まれにくく、想定内の着地になってしまいます。
このようなオンラインイベントを定期的に開催し、配信することで、内部の関係性も醸成しながら、施設の外部にもファンをつくることができます。また、イベントで生まれた知恵は、オリジナルコンテンツとしてWEBやSNSにまとめて発信することが可能になります。こうした発信がまた新たな展開を呼ぶかもしれません。
(利用者数の減少で、運営が厳しい場合は、こうしたイベントやコンテンツをお金に変えることもできるかもしれません。)

6.利用者同士だけでなく、利用者と所属企業がつながる機会もつくる

1〜5までを丁寧に実施することで、新しい物事が生まれる可能性は高まります。
ただ、日本のイノベーションを目的とした施設を観察していると、一つの課題にぶち当たります。
それは、こうした場の存在が、担当者のイノベーティブマインドの醸成に繋がっても、所属企業がイノベーティブになるわけではないという点です。むしろ担当者と所属企業の間に文化的な溝が生まれてしまい、結果として、イノベーションマインドが育った担当者は起業したり、ベンチャーに転籍するなど、よりチャレンジングな環境を求めて旅立ってしまうことが多々あります。
個人としては決して悪いことではないのですが、一企業の視点から見てみると、マイナスです。
担当者個人が所属企業とつながるためのサポートはもっとあっていいと思います。いわゆる本業と呼ばれるような事業との接続や、社内広報の支援など、所属企業でさらに事業を進化させるきっかけをつくるイメージです。
(まあやっぱり辞めちゃってもいいかなw 余計なお世話かもしれませんw)

かなり長くなりましたが、以上です。
もちろん他に、ちゃんとした理論だとか、ポイントはあるかと思いますが、実践しながら得た経験でシェアできるものを書いてみました。
サウナの例をちょいちょい出すことでわかりやすくなるどころか、わかりにくくなったかもしれません。笑。
イノベーション施設はこの変化を利用して新たなステージに向かうところだと認識しています。
ヒトカラメディアでは、こうした施設や働く場のこれからの姿を描いたビジョンブック「Jump out, Play work!」を準備しております。関心のある方はこちらからお問い合わせください。

サウナいきたくなってきた!

ヒトカラメディア 山川
https://hitokara.co.jp/

画像3


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
18

こちらでもピックアップされています

ヒトカラメンバーnote
ヒトカラメンバーnote
  • 10本

ヒトカラメンバーによる記事です。メンバーそれぞれの考える『「都市」と「地方」の「働く」と「暮らす」をもっとオモシロくする』

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。