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安全な速度と車間距離 その2

今回は「車間距離」の話です。

停止距離は空走距離+制動距離

Q. 1〜10まで番号が振ってある駐車場で、ある番号のところだけ、どうしても駐車できません。さて、その番号は何番でしょうか?

A. 9番(車は急「9」に止まれないから)


なんていう、なぞなぞがありましたね。
走行中の車は、動いている状態からピタッとすぐ止まるのは「慣性の法則」やら、なんちゃらで、無理なのは常識かと思います。なので、車を運転しているときは、車間距離をしっかり保持していないと、追突などの事故に繋がってしまいます。
学科教習では、「最低でもその速度の停止距離分は車間距離をとりましょう」と教えていました。
ex. 時速40キロ 22m  時速60キロ 44m など 以下参照

制動距離と空走距離とは。停止距離の計算方法|チューリッヒ
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-whatis-braking-distance/

3秒ルール

目安として「走行速度ー15」で車間距離をとりましょう。
例えば、時速40キロ(停止距離22m)で走行時は「40-15」で25mとれば十分な車間距離となります。(ニッコリ)

「とか言われても、走行中に25mなんかわかんない!」

そうですよね、学科教本にも書いてある目安なんですけど、いまいちしっくりこない目安ですよね。ですので、おススメの方法は、「車間距離3秒ルール」です。これは、「前の車が通過してから、3秒以上経って同じポイントを通過できれば十分な車間距離がとれる」という方法です。

ex. 時速40キロでは1秒間に11m進むので11×3=33m
  時速60キロでは1秒間に17m進むので17×3=51m

ちょっとわかりずらいので、下の動画をみてください。


動画では、高速道路なので車間距離4秒ですが、通常の一般道では3秒あれば大丈夫だと思います。ですが、前の車がバスやトラックなどで、前方が見えにくい場合や、路面状況が悪いときなどは、車間距離は4秒以上必要です。

この方法は、ぜひ覚えて実践してください。

後ろの車にあおられてる!?

道路を走行していると、やたらと車間距離が近い車を見かけます。あおり運転でしょうか?でも、全てがあおり運転の類ではないと思います。中には無自覚で車間距離が近い人も存在します。
車間距離を保持する目的は「停止時に追突を防ぐため」「追突しないように情報を収集するため」にあると思います。下の図のように、車間距離が近いと情報が取れないのはわかりますよね。

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つまり、車間距離が近い人は「あまり情報収集が上手くない運転手」の可能性があります。ほぼ、前の車のブレーキランプに頼って運転しているのではないかと思います。実は、この症状もペーパードライバーや初心者ドライバーに多い症状です。
上の動画の33秒~でも解説されていますが、高速道路に限らず、走行中に流れる景色は、脳みそにとってはストレスらしいです。(これを「流体刺激」といいます。)流れる景色より、前の車に速度を合わせれば、前車が止まって見えるため、脳はストレスが減って落ち着きます。(これを「追従静止視界」といいます。)そして、知らず知らず、静止状態に見える前車しか見えなくなって、車間距離も近づき、反応が遅れて追突してしまう、なんてことがあります。
この「流体刺激」「追従静止視界」の影響は、本能的なものなので防ぎきれません、必ず起こります。なので、意識的に車間距離をとって予防することが大事です。

適切な車間距離はどのくらいなのかなど、ぜひ「やまがたドライブチェック」で一緒に練習しましょう!

今回は余談なしで、ちょっと小難しい話でしたが、いかがでしたか?次回は「ブレーキのかけ方」についての予定です。

それでは Have a nice drive !!



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