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おかえりモネを見てる〔第17週〕

こんにちは。涼しくなってきましたね。むしろ朝晩は寒いですね。
寒さのせいなのか気圧なのか、持病の喘息がじわじわと復活してきていて嫌な感じです。なんとなく喉も痛いし体もだるいし、やだなあ。こういう時は引きこもってドラマを観るに限ります。
というわけで今週もおかえりモネを見てます。

今週のあらすじ

互いの気持ちが通じ合った百音(清原果耶)と菅波(坂口健太郎)。登米を訪れると、サヤカ(夏木マリ)たちから祝福される。一方、莉子(今田美桜)は、気象コーナーの視聴率が芳しくなく、悩んでいた。ウェザーエキスパーツで新事業の社内プレゼンが開かれ、野坂(森田望智)や内田(清水尋也)、百音の熱意のこもった様子を見た莉子は、さらに落ち込む。そんなある日、高村(高岡早紀)から気象班に驚きの発表があり…。(公式サイトより)

気持ちが通じ合ったって、なんか渋い言い回しだな・・・

説得力って何?

今週はモネと一緒に気象コーナーに登場する莉子がフューチャーされていました。今田美桜さんが演じています。
莉子の前に気象コーナーを担当していたのは、西島秀俊さん演じる朝岡なんですが、莉子が担当するようになってから気象コーナーの視聴率が思わしくないようで。自分には説得力がないのではないかと悩み始める莉子。

一度こうなると、もう「説得力」に関することばっかり見えちゃいますよね。社内プレゼンで評価されている仲間がいると「あの人には説得力があるんだ。私にはないけど」みたいな。ひねくれ、なのかな。気持ちわかるなあと思いました。

客観的に見ていると、莉子というキャラクターは天真爛漫でかわいくて美人で、仕事もできるし愛されキャラ、という感じなんですが、本人が目指しているところはそこではなく、むしろその可愛さが、理想から自分を遠ざけてしまっている部分すらあるようです。もどかしいだろうなあ。

人が持っている強みと、その人が欲しい力や評価は必ずしも一致しない。
なんか、気を付けたいなあと思いました。

相手が悩んでいるとして、「でも、あなたにはこれもある。あれもある。だからいいじゃないの」と言いたくなりますが、本人にとって欲しい物はそこではないわけで。
でも自分が持っているものにも目を向けてほしいとも思ってしまうんだよなあ・・・いろいろ考えると、何も言わずに話を聞くくらいしかできなくなっちゃいますね(笑)

そんなことあるかい!

ドラマって、観てて「いやいや。そんなことあるかい!」と思うことってありますよね。ドラマっぽいなあという。この具合って絶妙ですよね。

今週のモネで言うと、モネが働くウェザーエキスパーツという会社の社内プレゼンでの場面。モネの先輩にあたる野坂さんがプレゼンしていて、社長からの質問に戸惑ってしまい、咄嗟の判断で「それについては永浦さんがご説明します!」とモネに振ってしまいます。「え?私?」みたいなリアクションをするモネ。

いやいやいや・・・無い無い(笑)事前にお願いしてたならまだしも。そもそも個人プレゼンに他の人巻き込むって無い無い・・・と頭の中でツッコミを入れていました。あ~、ドラマっぽいなあと思いながら。いや、あるのか?ある会社はあるのか?私の頭が固いのかも。

結局のところ、モネが説明した内容そのものがドラマの中で重要だったので、必要があってこういう流れになっていたわけです。いやだなって思ったわけでは全然ないんですが、「私は今ドラマを観ている」という感覚がくっきりと身体に残った印象。

テレビドラマってどれを観ていても、「んー。そんなことあるかな?」と思う出来事とかセリフが出てきちゃう。出てくると、冷静に見てしまう。入り込めなくなってしまう。その程度によっては他の部分で補える(目をつぶれる)場合もあれば、終始嘘っぽくてとてもじゃないけど見ていられないものもある。個人差もあるんだよな・・・

ドラマ、物語って、どこまでその世界に入り込めるかだなあと本当に思います。
おかえりモネに入り込みやすいのは、やっぱり音楽の力が大きい。脚本もおもしろいし役者さんの演技も素敵なんだけど、音楽がそれを何倍にも増幅して視聴者を包み込んでいると思います。世界観とか感情とか、その場の情景とか、音楽が補填しているというか飾り付けているというか。すごいなあ。

成長の瞬間を見た

話は戻り、お天気キャスター・莉子のお話。伸び悩んでいるところに追い打ちをかけるように、同僚の内田が新人キャスターとして番組に出演することになります。莉子もキャスターは継続ですが、内田が出演すると視聴者の評価は上々。番組としては良いことだけど莉子の心境は複雑。そりゃそうだ。荒療治すぎる(笑)でも現実的だなあ。

で、なんかいろいろあって、モネが下宿しているシェアハウスに莉子がやってきます。自分が視聴者に受け入れてもらえない理由は説得力の無さだと思っている莉子。そして説得力がないのは、自分には傷ついた経験がないから「何もない」のだと。さらには「傷ついたことがある人は強い」てなことをぼやく。

それを聞いていたシェアハウスのオーナー、菜津が莉子を叱ります。

「傷ついて動けなくなってしまう人もいる」
「傷ついたことがないのなら、それはとても幸せなことだし、人は傷つく必要なんて絶対にない」

なんか、刺さるセリフだったなあ。

菜津の大切な人も、過去に傷ついて動けなくなってしまっている。だからこのような言葉が出てきたんですね。
私も莉子と同じように「傷つくことも必要だ」って思ってる節があるので、自分も叱られてる気持ちになりました(笑)

それから、菜津はこう続けます。

「何もなくてもいいじゃない。どんな人も、いるだけでいいじゃない」
「二人とも、私から見たら充分すごい。でも、そういうところにいない人もいるって、時々思い出してくれるといいな」

この言葉で何かが開けた莉子は考えを改めます。自分に何もないのだとしたら、何もないなりにでも、人のことを考えてみる。つらい思いをしている人がいるんじゃないかと想像してみる。それを強みにしていくことに決めたのでした。

今まで自分のことばかり考えていた莉子が視野を広げた瞬間。その表情が格好良かったなあ。

ドラマや芝居を観ていて面白いところの一つは、やっぱり人が変わる瞬間ですよね~。今回みたいな成長もいいけど、悪い方に落ちていくのもいいなあ。すっごく良い人だったのにめちゃくちゃ悪いやつになる、みたいな話も書いてみたいな。でも、その変化のきっかけを描くのって難しい。登場人物を変化させるほどの刺激を、作者の意図を感じさせずに、かつ納得感のあるものに仕上げないといけない。難しい。チャレンジしていきたいなあ。

まとめ

そういえばモネが「いつかは気仙沼(地元)に戻って何かできることをしたい」というようなことを言っていました。おかえりの匂わせだー。
気象の仕事をしているモネがどういう形で地元で動いていくのか全く想像できないなあ。なんだろう・・・自然に関わる仕事ではあるんだろうな。会社を立ち上げるとか?家族と一緒に漁師に関わることをやるとか?

と思っていたら、来週のあらすじがなんか匂う!

2019年、百音(清原果耶)は24歳。サポートを続けていた車いすマラソン選手の鮫島(菅原小春)が、ついに国際大会の代表の座を手にする。新しいビジネスに精力的な朝岡(西島秀俊)は、今度は一般の人から天気の情報を集めるアプリの運用を始めていた。百音は、故郷・気仙沼への思いも手伝って、社長の安西(井上 順)に地域密着型の気象サービスの新事業を提案する。そんな中、大型の台風が日本列島に迫る。(公式サイトより)

なるほど~地域密着型の気象サービスの新事業で気仙沼に帰ってくるのか!もしくは起業?と思わせといて全然違う仕事という展開でも面白い。来週も楽しみです。

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