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おかえりモネを見てる〔第13週〕

こんにちは。お盆でしょうか。この情勢でゆっくり実家に帰ったり墓参りしたりできなくなってしまったなあ。親戚で集まってご飯食べるとかも、もう数年やってないような。お盆って非日常な感じがして切なくて好きだったんですが、今年はなんだか違う意味で切ないです。

さて、今週もおかえりモネを見てます。

あらすじ

車いすマラソンの選手・鮫島(菅原小春)のサポートをすることになった百音(清原果耶)たち。暑さに弱い鮫島のフィジカル面を改善するため、菅波(坂口健太郎)もその一員に加わる。鮫島のサポートを通してお互いを少しずつ理解していく百音と菅波だったが、あまりにじれったい二人の様子に、明日美(恒松祐里)は頭を抱える。そんな中、百音は鮫島が実際にトラックで走る姿を目の当たりにして、ある提案を思いつく。(公式サイトより)

いきいきモネ

なんだか垢抜けない見出しにしてしまいました。
スポーツ気象の仕事に参加するようになったモネは、車いすレーサーの鮫島さんの練習に付き添うようになりました。会社を出かけていくモネの姿が頼もしくなってきましたね。

モネってスポーツやってたことあるのかな。なんとなく無さそうなイメージ。今までにそういう描写あったっけ。忘れてるかも。

私はスポーツ全般苦手なのでスポーツ観戦もあんまりしないんですが、それでもオリンピック中継はちょっと見ていました。日本人でも外国人でも、勝っても負けても、何の競技でも、一生懸命打ち込んでる選手の姿を見てるとぐっと来るものがあります。

ドラマに登場するスポーツ気象のような、スポーツ選手を応援する仕事、ちょっといいなあと思いました。頑張る人を応援する仕事。チアリーダーみたいな応援もあるし、今回みたいな具体的なサポートもあるし。部活のマネージャーみたいなことなのかな。

スポーツ苦手→楽しくない→そういう仕事は私には向いてないんだわ。と、思ってきましたが、実はそうでもなかったのかも。自分なりの切り口を見つければ、私でもスポーツに触れることができそう。あ、スポーツをテーマにした脚本書いたりしてみようかな。選手の方にインタビューしたり、現場見学させてもらったりして。楽しそう。
ちょっと希望が湧きました。

間延び?

今日の放送分、オープニング曲に入る前のモネのアップのカット、なんだか長くありませんでしたか?なんでだろう。

鮫島さんが目標タイム内にゴールして、その瞬間のモネの様子を映していたシーンです。喜びを噛みしめてるような表情。おーよかったねと思いつつ、そろそろBUMP OF CHICKENの歌くるな、と思ってたんですが、来ない。ん?なんかまだセリフあるのかな。と待ってみたけど、ありませんでした。

テレビドラマでこういう間をじっくり見ることってあんまり無い気がします。(主観です)映画ならまあ、結構ある。お芝居も。

アマチュアの劇団さんのお芝居を見ていて、「なんか間延びしてるなあ」と思うことがあるけれど、あれってなぜなんでしょうか。私もつい最近自分でお芝居をしましたが、まだまだ役者経験が浅くて間の感覚が掴めていません。自然な間ってなんなんだろう。

分からないなりに考えてみると、観客が間延びしてると感じる時ってその間がある理由が分からない時なのかも。理由が分かれば違和感はない。この人何かに悩んでるなあとか、噛みしめてるなあとか、ショックで言葉が出ないんだなとか。分かれば、見ていて何かしら感じるものがあります。それが無いと「ん?これ何の時間?」となる。

映像の場合、登場人物の意図とは別に、作り手(監督さん)の意図が入りますよね。視聴者に見せたいものを、必要な長さで切り取って見せるわけなので、今日のモネの表情も、見せたいものだったのでしょう。長さについては人によって体感が違うから、私が気になっただけの可能性もある。もし長かったとしたら、長く見せておきたい意図が何かあったのかも。それか、ドラマ全体の尺(時間)の都合上とか…?

結局答えは分かりませんが(笑)
ドラマでも舞台でも、そこに登場する人、もの、ことは全て何かしらの必要性があるべき。と、何かの本で読んだことがあります。無駄なものはないというか。なので、「ん?」と思うシーンがあったら、そのたびに自分なりに分析して考えてみようと思います。これからも…

菅波先生の存在

さっきの話にも関連しますが、ドラマに登場する人物とか、その人が出てくるタイミングには、全て意味があるんだろうなあという前提のもと・・・
菅波先生はなぜこう何回も登場するのかな(いやだな、とかじゃないです笑)。なぜモネの近くにいつもいるのか。物語の中でどういう位置づけなのか、考えながら見ていくと面白いなあと思っています。というか脚本を書く人間として、ちゃんと言語化できるように練習していかないとなあ。

ということで今週ひとつ、「ああ、菅波先生ってもしかしてこのために居るのか?」と思ったことがあります。

鮫島さんとモネ、ちょっと衝突がありました。なかなか思うような結果がでない鮫島さんにモネがしたアドバイスが、鮫島さんにザクっと刺さってしまい、ちょっと気まずい感じに。

しかしいろいろあって良い方に転がり、無事鮫島さんは結果を出すことができました。モネにも感謝していて良好な関係に。

ここでちょっと思ったのは

・きれいな話だなあ
・このドラマ嫌なやつ一人もいないな
でもそれって、ちょっとリアルじゃないな

でした。
現実はこう、「喧嘩しても仲直り」というわけにはいかないことが沢山ある。鮫島さんの挑戦が失敗に終わったり、成功しても衝突した気まずさが解消されなかったり、鮫島さんがもっとめんどくさい人だったり、いろいろあるじゃないですか。でもそこはまあ・・・ドラマだもんね。と思っていました。

その後、菅波先生も登場。モネと二人きりになった時に、過去の出来事をカミングアウトする流れになります。今までいかにも何かありそうな感じでしたもんね。「何があったんですか?」と聞くモネ。
(余談:込み入ったことを聞くべきじゃないと思いつつも「菅波先生のことを知りたい」という気持ちが勝ってしまって、とうとう聞いちゃった…みたいな雰囲気が良かったなあ。恋の始まりという感じ)

モネの場合は、相手のことを思って行動して、それが結果的には上手くいって、相手の思う方向に行くことができました。
でも菅波先生は過去に、その失敗パターンを経験していたのでした。つまり相手のことを思って行動したものの上手くいかず、相手の望みを叶えることができなかった。むしろ、自分が行動しなかった方が良かったのかも、と思うほどの結果になってしまって。

ああ、なるほどと思いました。ここで菅波先生の過去が登場することで、「今回は上手くいったけど、世の中そんなことばかりじゃない」と釘を刺されたように、私は感じました。別に「だから気を付けなさいよ」というメッセージを感じたわけではなく、人生の苦さを、ドラマの中できちんと感じさせてくれたなあと。

菅波先生のエピソードがなければ、嫌な言い方をすれば「薄い」話になっていたと思います。かといって鮫島さんが失敗していたら、話が進まなくなってしまうところもある。物語を先に進めつつ、リアルも感じさせるためには菅波先生の存在と、このタイミングでカミングアウトしたことが、とても効果的に働いていたように思いました。深読みかもしれませんが・・・

で、そうなるとですね。私の中でもう一人気になっている登場人物が、モネの同級生スーちゃんの存在。
彼女は気仙沼の人で、モネが東京出てきたのと同じタイミングで東京に出ていますが、東京編では出てこないキャラクターだろうなと勝手に思っていました。近いところに住む感じでもなかったし、仕事で絡むような話もなかったし。ところが、なんかうまいこと転んで同じシェアハウスに住むことになっている。(その理由は割愛しますが、個人的にはちょっと強引だな、と思ったりした)

ここにも何か、スーちゃんにいてもらわなきゃいけない理由があるんだと思います。ドラマ的に。
今はまだ、それが何なのか分からないなあ・・・強いて言えば菅波先生とモネの距離を近づけようとしてるキューピット的存在?それならシェアハウスのオーナーとかでもできるしなあ。同級生である必要があったのかしら。気仙沼時代のモネを知っている人が近くにいる必要があったとか?うーん・・・推理小説みたい。

また自分の中で答えが見つかったら、書きます。

「おっ」となったセリフ

長くなってしまったので簡単に、今週「おっ」と心が動いたセリフを2つ残しておきます。一字一句確かではないかもしれませんので、雰囲気で・・・

「アスリートはな、ここまでやったっていう自信が大事やねん」

車いすレーサー、鮫島さんの言葉です。分かるなあと思いました。アスリートじゃないけど私。
芝居でもなんでも、ここまでやったという自信があれば思いっきりやれるし、失敗してもきちんと次につなげられる何かが残る。ここまでやったって自信持って言えるように、やりきりたいなあと思いました。

なんでもかんでもこのモチベーションだと疲れちゃうので、自分にとって大切なことだけ。他のことは、ほどほどで良いことにする。

「最善を尽くしたとは、僕は多分、一生言い切れない」

菅波先生の言葉です。過去の話をカミングアウトする前に出てきた言葉。これも、あー分かるなあと思いました。
医者のドラマでもよくありますよね。「最善を尽くしたのですが(駄目でした)」みたいな。菅波先生はこうは言わないんでしょうね。
どんなに一生懸命、その時自分にできる(と思っている)ことをやり尽くしたとしても、他にもっと良い方法がなかったのか?もっと努力できたんじゃないのか?って自分を責めてしまう。
過去の失敗を繰り返さないように、っていう前向きな感じじゃなくて、過去の自分を許してはいけないっていう後ろ向きな・・・後ろ向きというか、罰みたいな。そんな色味のある言葉に聞こえました。

モネと菅波先生は似たもの同士ですね。

まとめ

今週も見ました~。来週も見ます。
来週はモネの父、耕次さんが東京に来るようです。サングラスに派手シャツ。お上りさん的な?かわいいな。
あと、モネがお天気キャスターの時期候補になるみたい。あ~、ドラマっぽい。お天気キャスターにならない方が個人的には面白いんだけど・・・どうなるでしょうか。

ではまた。



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