InDesignで縦組みの電子書籍を出版してみた。 第01章「手書きのラフを作成」
ちょっと面倒くさくて意識の高いクライアントが、「Kindleで本を出したい」と言い出した。
「InDesign使えるんだから、電子書籍も作れるでしょ?」みたいな軽いノリで思いついちゃったみたいです。
自分が実践している意識の高い系の行動をまとめて、ビジネス啓発書として出版したいということらしいけど・・・
うぉぅ・・・それは・・・誰が読むんだ?
「パソコンだからすぐ出来るでしょ」と言う奴は、たいてい制作から恨みを買っています。
今回も、たぶん、こっちで校正やら何やら、目に見えない作業をやる必要が出てきそうです。
誤字脱字、二重表現、語尾の統一、言葉の誤用、日付のチェック。
本来であれば制作はやらなくていいことなんだけど、制作してない人ってのは、これらも込みでやってくれると勘違いしてるからタチが悪い。
新聞社や雑誌社には、なんのために校閲って部署があると思っているんだろ?
まあ、言い出したら引っ込めないし、断ると不機嫌になるしで、超めんどーくさいけど、しゃーないから自分の勉強も兼ねてKindle本を作ることにしました。
このクライアント、ラフすらも書かずに口頭で指示を出してくる人なので、すでに気が重いです・・・。
●まずはInDedsignでレイアウトしてみよう
まあ、話を聞いた時に「そういえば、インデで保存する時、ePubってのがあったなぁ・・・ちょっとやってみるか」と軽く考えた私もバカでした。
こうして、私とAmazonの長い戦いが始まったのです。
意識の高い系のクライアントからは
・縦書きにしたい
・軽い感じで読ませたい
・紙面は堅苦しくしたくない
・なんか初心者向けのビジネス本っぽくしたい
・表紙は自分のかっこいい写真を載せたい
という要望があがってきた。
ま、とりあえずレイアウトだけでも組んでみるかと、ささっとラフを手書きしてみた。
こんな感じでいいんじゃね?
本文はとりあえず、いつもの「意地を通せば窮屈だ。」のサンプルテキストをダミーで入れとくか。
ってなことで、インデを立ち上げたところで手が止まってしまった。
あれ?
Kindle本のサイズって・・・・どの大きさ?
そういえば、スマホでもタブレットでもパソコンでも読めるんだよなぁ・・・。
ってことは、レイアウトとかどーなってんの?
え? むずくね?
電子書籍を利用したことがなかったので、どうすればいいのかまったくわからない。
インデの保存形式に「ePub」があったなぁ・・・程度の知識でKindle本を作ろうとした俺を殴りたい!
こうして初日は、何もできずに布団にもぐりこんだのでした。
こんなの作ってみたので、興味があればクリックしてみてください。
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