気にしないで生きてきた私
私は身長が高い事がコンプレックスだったことがありました。そんな贅沢なと言われそうですが、若い頃はそうでした。
私の身長は169.8センチです。170センチと言わない所が早くもコンプレックスの表れです。
令和の時代では、さほど高身長では無いと思いますが、昭和29年生まれの女子としてはかなりのコンプレックスだったのです。
どこにいても目立っていました。
お洒落なヒールの靴を履きたくても、180センチ近くになるので、洋服とのバランスが悪くてもローヒールの靴ばかり履いていた記憶があります。
そんな私が、高身長で助かった事と言えば、仲間からはぐれてもすぐに見つかった事です。商店街などの人込みにいても首一つ出ているので、友人や家族とはぐれても居場所がすぐに分かりました。
そんな私は、視力がとてもよく、裸眼で2.0見えていました。
なので老眼鏡が必要になる50代まではメガネをかけたことがありません。
物が見えづらくて困った事はありませんでした。
身長が高く、遠くからでも見渡せるので、またそれがマイナスになった事がありました。会うことで気遣ったり、気まずかったりする人に気付くのが早いからです。
遠くからでも確認できるので、出会う前から、何を話そうかとソワソワしていました。
私はその頃、視力の弱い人を気遣う事が出来なかったと思います。
老眼鏡をかけるようになって、初めて物が見えずらい事のもどかしさを知ったのです。近視の人たちの日常生活を改めて想像すると、私は何て幸せだったのかと感じています。
私は67歳の今でも、裸眼で1.0見えています。
近視の人たちは0.01~0.03など、どうにかギリギリ見えていると言う話を聞くと本当に裸眼でこれだけ視力があるのは幸せな事だなーと思います。
幸せ感が薄い時代に、自分のフィルターを通してしか物事を見ていない、ちっぽけな自分を再認識することが多いです。
「小さなことから、世の中の様々な事を見て、幸せである事を感じないと」高身長で悩んでいた頃の私と少しも変わらない幼い自分が恥ずかしいと思います。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《目は大切じゃ大事にせんと》
「私もねー、昔は1.2じゃったんよ、遠くからでも人がよう見えよった
今まで目の事はほとんど考えんかったわい、昔、伊達メガネが流行った頃におしゃれで眼鏡をかけよったことはあったけどね・・・」
「お母さん、最近は目の事が気になるねー」
「ホント目は大切じゃと思うよ、大事にせんといかん」
母は毎日今日の見え方を気にするようになりました。大好きなイラストをずっと描き続けたいと思っているからです。
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