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TOEICは何点までとればよいか、目安を考える

以下の自分の記事をもとに作っております。統計などが古いことがありますが、おおむね現在のものとかわらないと判断しています。

どうも、カワウソです。

皆さんは、TOEICという試験をご存知でしょうか。おそらく、就活をされ手入れば一度は聞いたことがあるかと思います。なんせ、履歴書の例の中にも、「資格 TOEIC600点」とか書いているものがありますし、相当知れ渡っているものではないかと思います。

毎年10回ほど開催されていて、有名な英語試験の中では最も頻繁に受けられるものでしょう。ただし、2020年はコロナの影響もあり、受験は抽選方式となっています。2021年でもしばらくはこの抽選方式が続くでしょう。

そんなTOEICですが、何点取ればすごいか考えたことはあるでしょうか。

「なんとなく900点はすごい」とか「800点あれば十分」とか、言われていますが、実際のところどうなんでしょう。

今回は、独自の視点で、何点をとれば「英語ができる」といえるかを考えていきます。

なお、以下の分析では、TOEICそのものの難易度や内容についてはとりあつかっていません。単に、得点分布からどのくらいの凄さを著すものであり、実際の英語力と照らし合わせた情報を知りたいかたは別の方の記事をよむことをオススメします。


英語力が「平均点」といえる水準

TOEICに限らず、多くの人が知りたがるのが平均点でしょう。

英検のような合否の決まったものだと合格率となりますが、TOEICやTOEFLのような、点数だけが決まるものの場合、平均点がどのくらいか検索する人は多いのではないかなと思います。

このnoteを書いている時点で最新(2020/10/25午後開催)の公式データを見ますと、TOEICの平均点は、リスニングが336.6点、リーディングが284.2点、合計620.8点のようです。

TOEICを何度か受けたら気付くことですが、一般的にリーディングよりリスニングのほうが高得点を取れるようです。

そして、調べた限りでは、リスニング330~340、リーディング280~290、合計610~630点あたりが大体平均値くらいですね。

逆に言えば、この試験でコンスタントに650点を取っていれば、平均以上ということになります。

また、おそらくは英語がまるでできない人はこの試験をほぼ受けないでしょうから、本当に国民全員にこの試験を課せば、平均は600点くらいまでは下がるんじゃないかと考えています(英語力がすごく高くてかならず満点とるから受けない、という人もいますが、そういう人は割合としてはかなり小さいと思います)

英語で食べていける、とまでは言いませんが、英語が得意でも苦手でもない、だけどちょっといいとこ見せたいという人は、まずは600点台後半を狙うといいでしょう。

働きアリの法則から考える、英語力で「そこそこ」といえる基準

では次に、日本人の中で「英語ができる」といえるラインを決めていきましょう。

個人的には、上位20%程度であれば、英語ができるといってもいいんじゃないかとかんがえています。

これには根拠(といっても弱いものですが)があって、それが働きアリの法則です。

パレートの法則という名で知っている人もいるかと思います。いろんな調査において、80対20の関係があるようです。

例えば、「会社の利益の80%は、社員の20%が作り出している」「働きアリのうち20%だけが真剣に働き、残りの80%は時々怠けるか、まったく働かない」「都市交通量の8割は、全体の2割の地域に集中している」などというもの。

わりと経験則的なところも多いのですが、上位2割は下位8割と明確な差があるということを前提に話をすすめます。

実際に測定したわけではないですが、この働きアリの法則に従って、「日本における英語にかかわる仕事の8割は、全体の2割の人が受け持っている」と仮定します。

いわば、英語力が下位8割では、まず英語にかかわる仕事は来ないと考えていいでしょう。

ちなみに、この上位2割というのは、偏差値でいうと59です。ほぼ60です。学力偏差値が60をこえればまずまずといえるでしょう。

なんとなく、上位2割がどのくらいかイメージできたでしょうか。

で、この偏差値59、上位2割に入るのが、TOEICでは800点です。正確に言えば、795点以上であれば上位18.6%に入れます。

キリよく、「800点で上位2割」と覚えておきましょう。

逆に言えば、TOEIC800点、あるいはそのレベルを超えない限りは、英語にかかわる仕事をするのは厳しいんじゃないかと思っています。

TOEIC900点がすごいといわれる理由

では、さらなる高みを考えていきましょう。

先ほどお伝えしたのは、上位2割の基準です。偏差値60の基準です。

世間で高学歴といわれている人がこの壁を難なく突破し、いや、これを壁と思っていたら話にならないように、英語をモノにしたいと思っているひとも、TOEIC800点で満足するはずもありません。

では、どうしましょう。

「働きアリの法則」を重ねることにしました。つまり、上位2割のなかでさらに上位2割であれば、「英語ができる」といってもいいのではないかと。

「上位2割」のなかで「上位2割」とは全体のなかで上位4%になります。一桁パーセントになると、一気にできる感がありますね。

で、この上位4%がどのあたりにいるか。リスニング、リーディング合わせて895点で、上位5%ほどです。

TOEICの点数は5点刻みでああるため、895のひとつ上は900点になります。くしくもちょうど900点あたりで、受験者の上位4%に入ることができます。

「TOEICは900点取ればなんとなくすごい」という思いがありましたが、この働きアリの法則から見ても、そのことが言えそうです。

ちなみに、上で「日本における英語の仕事の8割は、人口の2割が担当している」という仮定をしました。

この仮定を使い、働きアリの法則を重ねると、この上位4%、TOEIC900点以上の人は、日本における英語関係の仕事のうち、8割の8割で64%を受けもつことになります。

英語関係の仕事の半分が、TOEIC900点レベル以上の人によって賄われているという結論になりました。

逆に言えば、TOEICが800点代であれば、英語を使う仕事にはかかわれても、まだまだ十分稼げないのではないでしょうか。

やはり、そういうお仕事をされるのであれば、900点、あるいはそれに準ずる英語力は最低限必要なのではないかと思います。

仮定の妥当性について

ここまで働きアリの法則に基づいて、英語を得意だと、仕事でつかえるほど得意だというためには最低800点、できれば900点は必要だろうという結論に至りました。

しかし、この法則はどのくらい妥当性があるのでしょうか。

お気づきかと思いますが、正直申し上げますと、さほど妥当ではありません。かなりテキトーです。論文でこういうのを書けば、まず通らないでしょう。

ただ、本質的なところは間違っていないと思っています。英語にかかわる仕事が100あって、その100が100人全員にいきわたるわけではありません。上から順に、というのは一部正しいですが、より正確に言うと、英語運用能力の高い人がたくさんの仕事を受け持ちます。

この「働きアリの法則」にのっとると、100人のうち、英語力の高い4人(TOEIC900~レベル)が、100の仕事のうち64を担当します。その次に英語力の高い16人(800~895点)が、残った中から16を担当します。残りの、英語力の低い80人が、残りの20の仕事を受け持ちます。

現実は、こんなに単純ではないでしょうが、英語力は高いほど英語を使う仕事を担当できます。しかも、その差は甚だしいです。上位4%に入らない限りは、いくら英語が得意だと言おうが、なかなか厳しいかもしれない。

英語を仕事でいかしたいというのなら、最低限TOEIC800、できれば900点はほしいということを、(いわば偽物ですが)数学的な解釈を入れて説明してみました。

どうか、この記事が今後TOEICを受験される皆様の励みにすこしでもなれば幸いです。

最後までよんでくださり、ありがとうございます。



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