見出し画像

豆乳とサウナと

僕は人を信用しすぎるから、時折り裏切られて傷付くことがあるけれど、その分その何倍も素敵なものに出逢ってきた。

僕が今好きでいるものの多くは、実は誰かのおすすめから始まっていることが多い。というか何かを好きになるきっかけなんて大体そんなもんじゃない?

小学校1年生で友達に勧められてサッカーを始めた。好きになったのはもう少し後のことだけれど。

今、毎日のように聞くポッドキャストも先輩に勧められたのがきっかけで、今まで通ることのなかったアニメという文化も子どもが理由だ。

特別科学的な根拠が無くとも、誰かが勧めてくれたストレッチや勉強の方法は本で読んだものよりずっと残っていることが多い。

自分にとっての''誰か''のフィルターを通るほどその影響を強く受ける気がするのだ。

''おすすめ''は何かを好きになるきっかけになりやすい。

友達であれ、先輩であれ、それが15個下の子どもであれ、そこにリスペクトが成り立つのであれば一度通ってみることをおすすめする。

自分が大切に思う人が、あらゆる比較と相対のトーナメントを繰り広げ、数ある中から選んだドラ1はもれなく良いものであることが多く、好きになる一歩目をくれる。

最近、僕は豆乳とサウナが好きになった。

口に入ったものの美味しさを''美味い''か''めっちゃ美味い''以外で形容できない僕に''なんか優しい感じがする''という新しい感想をくれた豆乳は、ごくごくいけるというよりも誕生日にもらった355mlのスタバマグに半分だけ注ぎ、コースターの上に置いて1口ずつ丁寧に朝を楽しみたいものになった。

学生時代温泉で働いていながら、長い時間入れなかった僕が最近サウナにハマった。先天性のミーハーでブームに乗っかりたい体質の僕は空前のサウナブームに後押しされ、試しに8分間の我慢とその後の水風呂の呼吸の苦しさを経て、整いを手にすると開眼したのだ。究極の「どうでも良い」を手にすると苦行だった過程が我慢ではなくなった。

この年になったからか、そのものが好きというよりも、それが持つストーリーが好きになった。日の差し始めた気持ちの良い朝の景色や一人サウナであれこれ考え気持ちを整える時間、ストーリーをセットでおすすめしてくれるのはなんだか粋で大人なすすめ方だなと感じる。













そろそろベッドに入って5時間が経つ。誰か昼間に前借りした眠気を取り戻す方法を僕におすすめしてはくれないか?

いただいたサポートでスタバでMacBookカタカタ言わせたいです😊