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日本の未来を担う人材育成をマジでやります。大阪音大ミュージックビジネス専攻2022年4月開講!特任教授就任!

<2023年1月19日付追記>
3月末で退任することになりました。ここに書いてあることが、ほとんど嘘になってしまいそうで、申し訳有りません。改めて経緯はご報告します。

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 12月1日に情報解禁されましたので、これまでの経緯と個人的な抱負を書きます!(1/16付:ロゴが出来たので追加しました)

 100余年の歴史を持つ音楽大学大阪音楽大学に、ミュージックビジネス専攻が設立され、僕は特任教授に就任しました。
 日本の未来を担う人材を育成するために、ガチでやるつもりです。2022年4月開講ですから、一期生が卒業するのは、2026年3月になります。5年後に社会に出て役に立つ、視座、マインドセット、スキルが手に入るカリキュラムを1から考えてつくっています。

 それは突然の依頼でした。2018年の秋だったと思います。大阪音楽大学が特別講義してほしいとの依頼があると秘書から連絡があったので、気軽にOKを出しました。2011年に著書を出版して以来、この種の講演の依頼は基本的にお受けすることにしています。「OKだして進めておいて」と言ったら、わざわざご挨拶にいらっしゃると常務理事と事務局長がオフィスにいらしゃいました。随分丁寧な方々だなと思ったら、年明けに食事に誘われました。喜んで出ていったら、「ミュージックビジネスをテーマにした新しい学科をつくれないか?」と言われて仰天しました。僕の『新時代ミュージックビジネス最終講義』を読んだ上でのご依頼なので本気なのだなと思い、「多分できると思います。ちょっと考えさせて下さい。」と答えました。GW明けに企画書を持って、理事長にプレゼンし、トントン拍子で進んでいきました。
 当時の企画書からいくつか抜粋します。

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 前提としての現状認識を踏まえて、課題を挙げました。

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本当にそう思います。
 日本の音楽業界にITリテラシーを持つ人材が足らないことは痛いほど(痛いっ!ww)知っています。IT企業がコンテンツ(≒作品)と音楽家・クリエイターの生理がわかるスタッフが必要なことも肌感を持っています。起業家を育てるのは今となっては僕の本業なので、大学在学中の起業はもちろん奨励、応援します。そのまま会社として成功するのが簡単ではありませんが、大学時代にセーフティネット付の起業体験というのは、人材育成としては有効でしょう。企業が欲する「起業家精神のある人材」そのものですから。
 ターゲットのイメージは音楽をビジネスにして自己実現をしたい若者です。彼らに武器を与えるのが僕たちの役割です。

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 客員教員の顔ぶれが素晴らしいのはサイトを観ていただければ一目瞭然ですが、僕がお願いしたのは、名義貸しみたいな形ではなく、実際の稼働は年に数日だとしても、大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻で行われる教育内容と学生にしっかりコミットメントしてほしいということでした。皆さん、快く二つ返事で引き受けてくださって、本当に嬉しかったです。

伊東 宏晃 客員教授:エイベックス・マネージメントの元社長で、小室哲哉さんのマネージャを長く務められました。芸能界、音楽界、作曲家の育成、音楽ビジネス全般に精通し、デジタルにも明るいマルチな人です。大阪音大を拠点に一緒になにか仕掛けたいと思っています。
梶 望 客員教授:ソニー・ミュージックで宇多田ヒカル、いきものががかりの宣伝プロデューサーとして現役バリバリです。先月StudioENTREの「音楽ビジネスの学校2020」でもお話しいただいたところです。そのレポートを読んでいただくと素晴らしさがよくわかります。
鈴木 貴歩 客員教授:もちろんこの人は外せません。日本における「エンターテック」の提唱者。「エンタメとテクノロジーの幸せな結びつきが新しいカルチャーをつくる」という鈴木さんの提唱する世界をこの専攻で具体にしていきたいです
中井 秀範 客員教授:業界の大先輩で僕にとっての恩人です。StudioENTREのCo-Founder、取締役会長として、スタートアップ育成をご一緒しています。吉本興業ご出身で関西は地元ですし、起業家のもう一つ下のレイヤーの人材育成もご一緒できればと、多忙な業界重鎮を巻き込んでしまいました。
中川 悠介 客員教授:原宿から世界にkawaiiカルチャーを広げることを本気で取り組んでいるASOBI SYSTEM代表です。きゃりーぱみゅぱみゅも中田ヤスタカも彼がいなければ、今のボジションは無かったでしょう。グローバル市場について一緒に戦略を練りたいです。
西尾 周一郎 客員教授:現役起業家の力も借ります。映像用BGMのマーケットプレースサービスAudioStockを大きく成長させて世の中的な注目度も上がってきました。音楽とクリエイターに深い愛情を持った優秀な経営者です。岡山本社の会社だし、大阪に拠点は悪くないよね、と勝手に思ってます。
沼田 功 客員教授:大和証券時代、ビットバレー全盛期で公開引受担当者として大活躍。今もサイバーエージェントでは社外取締役を務めています。日中の橋渡しのファンドも手掛ける大の中国通でもあります。音楽と無関係なそんな大物を何故?と疑問があるかも知れませんが、実は中学校からの幼馴染です。僕がファイナンス分野を曲りなりにも語れるのは彼が先生だからです。(出来の悪い生徒ですいませんww)
野田 威一郎 客員教授:TuneCoreJapanの存在感がどんどん大きくなっています。創業前から応援していますが、4年前に彼がキーマンになる未来が見えたので、音楽業界全体を視野にしてもらうように示唆してきたつもりです。グローバル視野で音楽サービスを語ってもらいたいと期待しています。
松田 一敬 客員教授:テクノロジーとファイナンス、スタートアップの専門家です。音楽関係者ではありませんが、未来志向の卓越した識見を若い世代に伝えていただきたいです。京都在住だし、関西圏でのネットワーク作りにもご協力いただきたいと勝手に思っています。
水野 有平 客員教授:前YouTube日本代表ですが、ITビジネスの前は作曲家だったという経歴。手伝ってもらわない手はないなと思い、ご無理を言って、参加いただきました。これからの音楽ビジネスに関わる人は、米系グローバル企業の論理と視座も知っておくべきでしょう。
坪井 安奈 客員准教授:気づけば、紅一点でした。複業、複住を提唱するなど女性の生き方のロールモデルになる人です。「コミュニケーションのために英語を使いこなす」というスタンスも素晴らしく、Voicyで毎日更新している音声ブログは秀逸です。今回は英語教育の部分で力を借りるつもりです。
文原 明臣 客員准教授:大学では、教授か准教授かは年齢が目安だそうで、文原くんってまだ若いんだなと改めて思いました。10代に浸透した音楽サービスのnanaを知らない学生はいないでしょう。ユーザーの気持に寄り添いサービスを創る能力は凄い人です。

 こんな素晴らしい人達に10代から接することができるなんて、どうよ??って、僕が言うと我田引水になりますが、今からワクワクするメンバーです。(詳細プロフィールはHPをご覧ください!)

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 この専攻で目指すのは一言でいうと「未来の日本を背負う」人材の育成です。視野はグローバルに、英語はコミュニケーションツールとして使っていくというスタンスを徹底します。プログラマーとも音楽家ともマーケッターとも共通言語を持って、同じ目線でチームになれる人材です。
 大きな構想で、おそらくは僕のライフワークになるプロジェクトです。このような機会を与えてくださった大阪音楽大学の皆様、十川常務理事、中村理事長に心から感謝を申し上げます。また、このきっかけは拙著『新時代ミュージックビジネス最終講義』です。出版の機会をいただいたリットーミュージックと、担当編集者の山口一光さんに改めてお礼を言いたいです。サブタイトルに「新しい地図を手に、音楽とテクノロジーの蜜月時代を生きる!」とつけてくれた一光さんは予言者のようだなと思いました。
 そしてこれから、音楽を愛する皆様のご協力お願いすることになるかと思います。ということで一回で書ききれませんでした。(次回に続く)

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モチベーションあがります(^_-)